ゲーム業界で就職・転職活動をする際に、ゲームプランナーを志望していてもポートフォリオの提出を求められたことがあるのではないでしょうか。ポートフォリオとは何のことなのか、どのように制作したらいいのか分からないという人も多いと思います。
この記事では、ゲームプランナーを志望している人に向けて、ポートフォリオの制作の仕方を紹介していきたいと思います。
ポートフォリオとは
まず、ポートフォリオとはどのようなものなのでしょうか。ポートフォリオとは広い意味での「制作物」「作品集」のことを指します。ゲーム業界でのポートフォリオは自分が過去に制作したゲームなどをまとめることで、就職・転職活動をする際に自分がどんな事をしてきたのか、どんな事ができるのかを企業にアピールできます。
採用担当者の目を引くためにも他の応募者と差をつけたポートフォリオを提出する必要があります。
制作する際に気を付けること
ゲーム業界では職種ごとに業務内容や必要なスキルが変わってくるので、ポートフォリオの内容も変わってきます。では、ゲームプランナー向けのポートフォリオを作る際にどのような点に注意して制作していくべきなのでしょうか。
過去に携わったゲームや0から制作したゲームの企画書を載せる
自分が作ったゲームがあったり、ゲーム開発に携わったことがある人はその時の企画書を載せると良いアピールポイントになります。作品がたくさんある人は一覧を作っておくと見やすくておすすめです。プランナーの場合は、チーム体制の課題やその解決方法などを成果とともに書くことで高評価を得られます。
過去に携わったことがあるゲームであれば、「そのゲームになぜ携わろうと思ったのか」「実際の売上実績」などを載せると良いでしょう。0から制作したゲームであれば、「そのゲームでどのように売上を上げ、会社の利益になったのか」という点を重視されていることに注意してまとめましょう。
ポートフォリオを見る際に担当者は「会社の利益が出そうな企画になっているか」を非常に重視しています。必ず利益を考慮するようにしましょう。
応募する企業によって内容を変える
ゲーム業界といってもソフトやハード、スマホ向けゲームの制作などさまざまな企業があります。自分が目指す会社で重視されていることを考え、「自分がこの会社に向けてこんな企画を作ることができる」ということをアピールすることが重要です。
まだ、志望している企業が定まっていない人は「ジャンル」「プラットフォーム」などに合わせて3~5個ほど作っておくと良いでしょう。
自己PRや将来のビジョン
氏名などの基本情報の他にも自己PRや将来のビジョンを載せるようにすると高評価です。
自分が過去に先頭に立って指揮した経験や自分が将来どのようなゲームプランナーを目指していて、その企業でどのようなことを習得したいのかをまとめると良いです。
簡潔にまとめ上げる
何十枚もポートフォリオを用意すると、本当に伝えたいことが伝わりにくくなってしまいます。A4用紙10枚程度の内容でまとまられるとベストです。また、内容と同じく書類としての完成度も大事です。見栄え、見やすさ、分かりやすさを意識してまとめ上げましょう。
どのようなスキルをアピールすればよいのか
ゲームプランナーがどのようなスキルを求められているのかを理解しておくことが必要です。その上でどのようなスキルをアピールすればよいのかご紹介します。
企画をどう設計するか、どう設計したかの実績
企画を作る力はゲームプランナーにとっては必須ですが、自分が作りたいゲームを作るのではなく、「ユーザーにはどういったゲームを作ればプレイしてもらえるのか」といったユーザー目線で企画設計をするスキルが求められます。
そのためには市場の分析が欠かせません。現在のゲームのトレンドは何か、ユーザーはどんなゲームを求めているのか理解し、どう企画を設計してきたのかをアピールしましょう。
どう周りを説得してきたか
どんなに優れた企画を思いついても社内外の人が納得するように伝える技術を持っていなければ実現することは難しいです。自分の主張だけを通すのではなく、メリット・デメリットを論理的に説明することが重要です。
実際に上司や周りの人を説得してきた経験を書くことで、自分の説得力をアピールできます。
周りの人間をどう動かしてきたのか
ゲーム制作の納期を守るためにも社外の人間も含めてプロジェクトに関わる人をマネジメントする能力も必要です。常にチーム全体に気を配ってコミュニケーションを綿密に取りつつ、適切にマネジメントできるスキルがあることが求められます。
自分が進んでやったことではなく、周りを動かしてゲーム開発をどう進めていったのかという経験を書くと好印象です。
ゲームを開発する前後の数字による分析
ゲームプランナーは数字に強い意識を持たなければなりません。開発前はどのくらいのユーザーが遊んで利益はどの程度出せるのかを考え、リリース後はユーザーの起動回数やアプリダウンロード数などから改善を重ねていく必要があります。
実際の売上や利益を予想し、その目標をクリアできたのかという経験があれば書くと良いでしょう。
まとめ
ゲームプランナーのポートフォリオはデザイナーのポートフォリオとは異なり、デザイン能力よりもビジネス的な側面が重視されていることが分かったと思います。自分だけが考えた独創的な企画に加え、しっかりと売上や利益を上げられそうな企画を載せたポートフォリオを作ることが大切です。
企業や職種によってポートフォリオを作っておくことは大変ですが、就職活動や転職活動をする際には提出を求められなくても良いアピールポイントになるので、今回の記事を参考に作ってみてください。
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