皆さんは漫画とWEBTOONの違いと聞いて何を思い浮かべますか?
この記事では漫画とWEBTOONの違いの一つであるビジネスモデルについて、どのようなビジネスモデルで収益を得ているのかを両者の比較も含めて詳しく知ることができます。
WEBTOON(ウェブトゥーン)とは
WEBTOONは韓国発のデジタルコミック、ウェブコミックのことを指します。
縦にスクロールしながら読める点が特徴であり、ほとんどのWEBTOON漫画はフルカラーで表現されています。スマートフォンで読むのに適した形になっている点も特徴であり、コロナ渦における巣ごもり需要の影響で「家から出ずにマンガを読める」「スマホに対応した縦読みがおもしろい」と国際的に人気が出ました。
ここ最近は日本でも大きな注目を集めており、多くの国内企業がWEBTOON業界に参入しています。
「WEBTOON」という名前は、NAVER社の登録商標ですが、本記事内では縦スクロール型漫画を指す言葉として、世界中で広く浸透しているWEBTOONという言葉で説明します。
漫画と比較したWEBTOONのビジネスモデルとは
漫画は基本的に漫画家が個人で制作しますが、WEBTOONは各作業工程に分かれてチームで制作する場合が多いです。そのため、働く場所もそれぞれ異なり、漫画家は自宅などで制作し、WEBTOONは各作業工程で作業する方が意思疎通できるようにWEBTOON制作スタジオで制作する場合がほとんどです。また、フリーランスとしてWEBTOONを制作する場合は自宅などの好きな場所で制作することが多いです。
この働く場所の違いはビジネスモデルにも深く関わってきます。まず、従来の漫画のビジネスモデルは以下の通りです。
従来の漫画のビジネスモデル
漫画家はアシスタントを雇う場合もありますが、基本的に一人で企画から制作まで行います。
漫画家は雑誌連載の一ページあたりに支払われる原稿料とコミック・単行本化した場合の印税によって収入を得ています。電子漫画のビジネスモデルも読者が一話一話、一巻一巻購入する形になるだけなので紙の場合とそれほど変わりません。
その他にも、アニメ化や映画化、商品化した場合の著作権使用料などでも収益を得られますが、大ヒットした場合に限ります。
次にWEBTOONのビジネスモデルは以下の通りです。
WEBTOONのビジネスモデル
WEBTOONのビジネスモデルは漫画のビジネスモデルとは異なります。
まず、WEBTOONを配信するWEBTOONプラットフォームが存在し、読者はWEBTOONプラットフォームを介してWEBTOONを読めるようになります。WEBTOONプラットフォームは冒頭から数話だけなど限定話数を無料で公開し、それ以降は課金で収入を得るといったビジネスモデルが主流です。
また、広告を配信することで広告料という形でも収入を得ています。アプリやサイト内のバナー広告や、広告を視聴することで次の話が読めるようになる動画リワード広告など、なるべくユーザー体験を妨げないような広告を配信しています。
WEBTOONは漫画家のように一人で企画から制作全般を行うのではなく、「編集者」「原案」「キャラデザ」「脚本」「ネーム」「線画」「着彩」「背景・仕上げ」など細かく作業が分業化しているWEBTOON制作スタジオが存在します。
WEBTOONの制作モデルである「スタジオ型」については下記の記事で詳しく書かれているので、ぜひ参考にしてください!
WEBTOON制作スタジオがWEBTOONプラットフォームに作品を提供し、WEBTOONプラットフォームの売上の一部を印税という形で報酬を得られます。そして各担当に報酬を与えるというビジネスモデルを形成しています。
ゲーム業界やアニメ業界と似たようなビジネスモデルとなっているので、そのような業界で勤めた経験がある方は想像しやすいのではないでしょうか。
個人でWEBTOONを制作して公開している場合もありますが、売れる作品を定期的に数多く制作するためには分業化が最も効率が良いので、フリーランスとして活躍している方以外はWEBTOON制作スタジオに勤める場合が多いです。
まとめ
従来の漫画のビジネスモデルとWEBTOONのビジネスモデルは、作業工程の分業化によって大きく異なっています。WEBTOON作品がアニメ化やドラマ化などのメディアミックスによって大ヒットすれば、数億円規模の売上げを出すこともできます。
より大きな規模でビジネスをしたいと思っている方は、ぜひWEBTOON業界で働いてみることを検討してみてください。
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