コラム

24.12.26

WEBTOONの歴史とは?誕生から現在までを解説

スキマ時間にサクサクと手軽にマンガを読めるWEBTOONは、今では私たちの日常の一部になっています。
本記事では、WEBTOONがどのようにして誕生・発展してきたのかを簡単に振り返りながらご紹介していきます!

WEBTOON(ウェブトゥーン)とは

WEBTOONは韓国発のデジタルコミック、ウェブコミックのことを指します。

縦にスクロールしながら読める点が特徴であり、ほとんどのWEBTOON漫画はフルカラーで表現されています。スマートフォンで読むのに適した形になっている点も特徴であり、コロナ渦における巣ごもり需要の影響で「家から出ずにマンガを読める」「スマホに対応した縦読みがおもしろい」と国際的に人気が出ました。

ここ最近は日本でも大きな注目を集めており、多くの国内企業がWEBTOON業界に参入しています。

「WEBTOON」という名前は、NAVER社の登録商標ですが、本記事内では縦スクロール型漫画を指す言葉として、世界中で広く浸透しているWEBTOONという言葉で説明します。

WEBTOONの歴史

本記事では、主に1999年以降の韓国とWEBTOONに関する歴史をご紹介します。

マンガ市場の壊滅

WEBTOONの発祥である韓国のマンガ市場は、日本に比べてもともと小さいものでした。
しかし、1990年代末の通貨危機により、マンガを始めとする出版物、つまり「紙文化」の市場が大きな影響を受け、ほぼ壊滅状態となりました。

インターネットの普及

一方で1999年に国家的な戦略である「Cyber Korea21」によって、韓国国内のインターネットの普及率は一気に高まりました。Cyber Korea 21は、韓国国民へのPCやインターネットの普及を目的に低額でインターネット回線を提供するといった政策で、あらゆる資料や情報がデータ化されたり、作業が電子化されたりして韓国のIT化に大きな影響を与えました。

そして、インターネットの普及にあわせて、個人作家がマンガのようなイラストをインターネットで公開し始めました。
これがWEBTOONの始まりと言われており、『スノーキャット』などが当時の有名作品でした。

また、内容も今のようなストーリがしっかり作られた長編のものは少なく、短編の日常系ジジャンルの作品が多く制作されていました。

WEBTOONプラットフォームの確立

2000年に入ってから、Daum(現Kakao)とNAVERがWEBTOONを投稿するためのプラットフォームを立ち上げました。
そして、このころからWEBTOON作品も長編化・ストーリー化が始まり、コンテンツとしての人気が高まります。

さらに、韓国では作者が無料で作品を公開する文化だったため、現在のように基本無料で作品を読むことができ、各プラットフォームはYouTubeのような広告モデルで収益をあげていました。

また、プラットフォームが確立される前から読者は作品をウェブブラウザで読んでいたため、自然とスクロールしてページやコマを読み進めるようになりました。

▼おすすめのWEBTOONプラットフォームはこちらの記事で詳しく解説しています!

スマホの普及とWEBTOONとしての定着

ページを縦にスクロールしてマンガを読む文化ができつつある中でスマートフォン(以下:スマホ)が世の中に普及しました。

スマホではSNSを始めとするさまざまなコンテンツを縦スクロールして見るため、コマが縦に配置されているWEBTOONを読むのにもピッタリだったということもあり、一気に注目を集めることとなりました。

それだけはでなく、今まではWebにあるプラットフォームで作品を読んでいたのに対し、スマホ向けのアプリから作品を配信・閲覧できるようになり、現在のような形式が作られます。

そして、スマホの普及とスマホ向けアプリの最適化によって、2010年ころから急速に流行していきました。

作品の有料化と課金の仕組みの確立

韓国では作者が無料で作品を公開する文化だったため、各プラットフォームは基本無料で作品を公開していましたが、スマホの普及とモバイル決済の発展をきっかけに「コンテンツ課金型」のシステムが誕生します。

そこから、各プラットフォームは「無料で読みたい」という層とマネタイズの面から試行錯誤を行い、現在の「待てば0円」、「広告を見れば無料」というシステムを導入し始めました。

▼WEBTOONのビジネスモデルについてはこちらの記事で詳しく解説しています!

WEBTOONの現在とこれから

現在、世界でアイドルやドラマなど韓国起源のエンタメが大人気となっています。そんな韓国ドラマの需要を見込んだNetflixは、作品を実写化する際の原作としてWEBTOONを活用しており、『女神降臨』や『梨泰院クラス』などが例として挙げられます。

現在日本国内における市場規模では、WEBTOONを含む電子コミックはマンガ雑誌・コミックをはるかに上回っています。
WEBTOONのみで考えても、『梨泰院クラス』などの例のようにWEBTOON原作のものが実写映像化されたりとコンテンツにライセンスアウトする形でさらに収益を挙げるビジネススタイルが確立されつつあります。

さらに利用者の増加と制作環境の整備も進んでいることから、さまざまなエンタメ企業がWEBTOON業界に参入しており、まだまだ市場は拡大すると考えられます。

▼WEBTOONの将来性や課題についてはこちらの記事で詳しく解説しています!


まとめ

WEBTOONは一度なくなりかけたマンガ市場を再び盛り上げるためにアマチュア達がネット上でマンガを公開し始めたことがきっかけと言えますが、現在は新しいマンガのスタイルとして世界でその地位を確立しています。

日本で長く親しまれてきたマンガとは形式が異なりますが、日本でもWEBTOONの人気は上昇し続けていますし、今後日本発のWEBTOONも増えると考えられるのでまだまだ人気は拡大するでしょう!

日本でWEBTOONが読まれるようになった歴史はこちらの記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください!

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