ゲーム業界のデザイナーというと、どのような職種を思い浮かべるでしょうか。
ひとまとめに「デザイナー」といっても2Dと3Dで分かれていますし、2Dデザイナーの中でも細かく分かれています。
本記事では、ゲーム・エンタメ業界に特化した総合人材サービス『Confidence Creator』に掲載している案件を参考に、ゲーム業界の2Dデザイナーについて仕事内容や求められるスキル、なるための方法などをご紹介します。
ゲーム業界の2Dデザイナーとは?
2Dデザイナーとは、平面におけるデザインを行うデザイナーで、具体的にはキャラクターや背景、UI(ユーザーインターフェース)、アニメーションなどをデザインします。最近のゲームでは3DCGを用いるものも多いですが、スマホゲームやトレーディングカードゲームなどにおいては、かなり需要の高い職種といえます。
3Dデザイナーとの違い
2Dデザイナーは平面のデザインを行うのに対し、3Dデザイナーは立体のデザインを行うという点で異なります。
例えば、森の中に家があるシーンを制作するとき、2Dは立体感や奥行きが感じられてもあくまでも1枚の平面イラストを描くことでデザインしますが、3Dでは空間に木や家をそれぞれ任意の場所に配置することで奥行きを表現・デザインするイメージです。

ゲーム業界2Dデザイナーの仕事内容
2Dデザイナーは担当する分野によって細分化されています。
ここでは、大きく分けて5つの職種をご紹介します。
イラストレーター
イラストレーターは、キャラクター・背景・アイテムなどのイラストを描く仕事です。0から自分で考えてデザインを行うというよりかは、プランナーやコンセプトアーティストが設定した世界観・イメージが記載されている仕様書を基にデザインを行います。
また、2Dデザイナーとイラストレーターは同じ意味で用いられる場合もありますが、2Dデザイナーの中でイラスト制作に特化しているのがイラストレーターです。さらに、イラストレーターの中でもキャラクターデザインに特化したキャラクターデザイナーという職種もあります。
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エフェクトデザイナー
そもそもエフェクトとは炎や魔法などの表現(特殊効果)のことを指します。エフェクトをプラスすることで、画面上で何が起こっているかをわかりやすくしたり、臨場感を与えることができます。
ゲーム機やPCを使用したゲーム以外にも、トレーディングカードゲームでも必須の職種です。
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モーションデザイナー
モーションデザイナーは、キャラクターを動かしたり表情をつける仕事で、中でもLive2Dというソフトを使用してモデリング~モーション作成までする人をLive2Dモデラーとも呼びます。走る・ジャンプする・銃を打つといったアクションをつけることでメリハリのあるゲーム体験を作ることができます。
また、最近だとVTuberのモデルでも用いられています。専用ソフトを使用することで、現実の動きとイラストの動きをリンクさせるだけでなく、細かい表情まで再現できます。
そして、モーションデザイナーは「イラストに動きをつける」という性質上、他の職種でも使用するイラスト描画ツールに加えてアニメーション制作ソフトも使用します。
UIデザイナー
UIとは、ゲームのタイトル画面やボタンなどのユーザーが直接触れる部分を指します。
UIデザイナーは、これらのデザインだけでなく「どこにどう配置すればユーザーがプレイしやすいか」「スムーズに画面を行き来する導線になるか」といった画面全体の設計も行います。
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その他
上記で紹介した4つの職種以外にも、2Dデザイナーには以下のような職種が含まれます。
・アートディレクター
・ドッター(キャラクターや背景をドットで描画する)
・グラフィックデザイナー(グッズデザイン、ゲームの広告など)
これらは一例ですが、2Dデザイナーにはさまざまな職種がありそれぞれが特定の領域を専門的に担っています。ただし、企業やプロジェクト、個人のスキルによってモーションデザイナーとエフェクトデザイナーを兼任するといったケースもあります。

ゲーム業界2Dデザイナーに求められるスキル・経験
2Dデザイナーはそれぞれの職種で違う分野を担当しますが、共通して求められるスキルや経験があります。ここでは、2Dデザイナーに求められるスキルや経験を4つご紹介します。
デッサン力
1つ目が基礎的なデッサン力です。
特にイラストレーターに求められるスキルで、人体や動物の骨格や構造に対するデッサン力が求められます。キャラクターの顔がよくできていても体の構造がちぐはぐだと、プレイヤーはゲームに没入することが難しくなります。
そして、作品を通して一定のクオリティを担保するためにも、デッサン力を磨くことは必須とも言えます。また、ゲーム業界未経験でも美術系の学校でデッサンを学んだ方は歓迎される場合があります。
イラストツールやアニメーションツールの経験
2つ目が、イラスト描画ツールやアニメーションツールの使用経験です。
▍イラストツール
・Photoshop
・Illustrator
・Clip Studio Paint
▍アニメーションツール
・Spine
・Live2D
・After Effects
・SpriteStudio
上記は、ゲーム業界の2Dデザイナーが使用するツールの一部です。
アニメーションツールは、エフェクトデザイナーやモーションデザイナーが主に使用します。特に、After Effectsはエフェクト制作に特化したツールであるため、エフェクトデザイナー志望の方はぜひ習得しましょう。
▼各ツールについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
依頼の意図を汲み取る力
3つ目が、クライアントやプランナーからもらう依頼の意図を汲み取る力です。
ゲーム開発では、初期段階でプランナーがゲームの設計図となる「仕様書」を作成します。仕様書にはゲームの世界観やキャラクターのイメージなどが記されています。
しかし、あくまでもイメージであるため、2Dデザイナーは仕様書からプランナーが表現したいものの意図を汲み取ったうえでイメージを膨らませ、具体的に表現しなければなりません。したがって、依頼の意図を汲み取る力が必要になりますし、それと同時に齟齬が起きないようにするためのコミュニケーションも重要になります。
流行を追う力
4つ目が、日常的にアンテナを張って流行を追う力です。
最近ではSNSが発達しているため、あらゆるところでさまざまなデザインに触れることができます。ゲームに限らずさまざまなコンテンツに触れて、印象に残ったデザインをメモしておくことで、自身のデザインの引き出しを増やすことにも繋がります。
2Dデザイナーは、基本的には仕様書をもとにデザインを行いますが、デザインの引き出しを増やしておくことで、よりよいゲームを作るための提案ができるようになるでしょう。

ゲーム業界2Dデザイナーに向いている人の特徴
2Dデザイナーにはさまざまなスキルや経験が求められますが、そもそも2Dデザイナーに向いている人とはどのような人なのでしょうか。3つの特徴を解説します。
絵柄寄せが得意
絵柄寄せとは、原作・キャラクターデザイナー・作画監督が描いた画風に似せて描くことを言い、特にイラストレーターに求められるスキルです。
ゲーム開発では、1つのタイトルで複数人のイラストレーターがイラストを制作するため、1人1人がオリジナルの絵柄で描いてしまうと整合性がなくなり、プレイヤーも混乱してしまうため、絵柄寄せが得意な人に向いています。
また、絵柄寄せのスキルは需要も高く、漫画やアニメといったIPを扱うゲーム開発案件では、絵柄寄せスキルがあることが歓迎される場合も多いです。
▼ゲームの「IP」についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
コミュニケーションが円滑にとれる
2Dデザイナーに限らず、ゲーム業界ではコミュニケーション能力が重要視されます。ゲームは、さまざまな職種が関わり合って開発を行うため、常にコミュニケーションとりながら業務を遂行する必要があります。
また、違う職種の人に対してデザインの意図をわかりやすく・簡潔に伝えることもあるため、イメージを言語化する力も求められます。したがって、自分の考えをきちんと人に伝えられる・他の人の意図を汲み取ってコミュニケーションをとれる人が向いています。
スピード感を大切にできる
ゲーム開発は、常に納期との戦いです。
中には数年単位で開発を行うタイトルもありますが、数か月~1年など短い期間で開発を行うことも珍しくありません。そのため、各工程がきちんと納期を守らないと後続の作業が行えず、リリースが間に合わなくなってしまいます。
また、開発途中で急な修正が行われることもあります。したがって、納期を守ることはもちろんですが、スピード感を持って業務を行える人が向いています。

ゲーム業界2Dデザイナーの年収
ゲームデザイナーの平均年収は、約480万円です。
日本の平均年収と比較しても高い傾向にありますし、給与幅も306万~876万円と広く、スキルや経験次第で給与アップも狙える職種といえます。
参考:求人ボックス給与ナビ(※2025年1月20日時点)
ゲーム業界2Dデザイナーになるには
これまでの経験を活かす
中途採用で2Dデザイナーになるには、何かしらのデザイン経験や実務経験を求められる場合が多くあります。例えば、
● イラストレーター
・何かしらの商業イラストの制作
・漫画やWEBTOON制作
● モーションデザイナー・エフェクトデザイナー
・アニメーター
● UIデザイナー
・何かしらのロゴ・アイコン・バナーなどのデザイン
などが当てはまります。上記はほんの一部ですが、ゲーム業界が未経験の場合でも、近しい業界かつ該当する職種で使用するツールの経験があれば歓迎されるケースもあります。
未経験から目指すには
デザイナー自体が未経験の場合は、ツールの習得から始めましょう。書籍やインターネットを使用して独学で習得したり、専門学校やオンライン講座を利用してプロから教わることも有効です。
ゲーム業界のデザイナーの中途採用は、ポートフォリオの提出が求められるため、ポートフォリオを作ることを想定して学習することも近道かもしれません。ポートフォリオは、「自分のスキルをアピールするための作品集」になるため、実務経験の無い方は自主制作作品を使用してポートフォリオを作成しましょう。
参考:https://confidence-creator.jp/qogl/learning/230421/
また、あらかじめ入りたい会社が定まっている場合は、その会社が得意としているテイストの絵柄寄せを練習するのも1つの方法です。
資格を取得する
資格を取得したからと言って必ずしも採用に繋がるわけではありませんが、実務経験が乏しい場合などは、一定のスキルを持っていることの証明として資格をアピールできます。
2Dデザイナーでは下記の資格がおすすめです。
・CGクリエイター検定
・Photoshop®クリエイター能力認定試験
・Illustrator®クリエイター能力認定試験
これからツールを学び始める方は、これらの資格の勉強に取り組むことで、知識を身に着けながら学習のモチベーションを保つこともできるでしょう。

まとめ
本記事では、2Dデザイナーについて仕事内容から職種、向いている人の特徴などをご紹介しました。
2Dデザイナーは、ゲームの人気を左右するキャラクターやゲーム全体のビジュアルを担当するポジションです。そして、担当領域によって業務内容・求められるスキル・使用ツールが異なるので、ゲーム業界の2Dデザイナーを目指している方は、「どのポジションで働きたいのか」を具体的にイメージし、スキルを磨くと良いでしょう。

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