業界知識

24.07.30

WEBTOON業界の課題とは!?その背景と対策までを解説!

韓国発祥のWEBTOONは国内外で大きな注目を集めていますが、日本のWEBTOON業界にはいくつか課題があります。
本記事では、日本のWEBTOON業界が抱える課題についてご紹介していきます!

WEBTOONとは

WEBTOONは韓国発のデジタルコミック(ウェブコミック)のことを指します。
縦にスクロールしながら読める点が特徴であり、ほとんどのWEBTOON漫画はフルカラーで表現されています。

スマートフォンで読むのに適した形になっている点も特徴であり、コロナ禍における巣ごもり需要の影響で「家から出ずにマンガを読める」「スマホに対応した縦読みがおもしろい」と国際的に人気が出ました。
ここ最近は日本でも大きな注目を集めており、多くの国内企業がWEBTOON業界に参入しています。

「WEBTOON」という名前は、NAVER社の登録商標ですが、本記事内では縦スクロール型漫画を指す言葉として、世界中で広く浸透しているWEBTOONという言葉で説明します。

国内の業界課題とは?

ここでは、以下3点を挙げてご紹介します。

クリエイターの人手不足

1つ目の課題は、クリエイターの人手不足です。そもそも、WEBTOONだけでなく、横読みの漫画においても作家やアシスタントの人手不足は課題となっています。

また、人手不足の背景にはさまざまな原因が考えられますが、

・下積み時代の薄給や不規則な労働時間
・連載を続けることの難しさ
・ヒット作を生み出すことの大変さ
・新しい業界であるため、クリエイターが育っていない

などが上げられるでしょう。
まず、クリエイターの人手不足について理解するために、従来の横書き漫画とWEBTOONの制作過程の違いを簡単に解説します。

従来の横書き漫画は、一般的に、原作者とアシスタントが協力して漫画を仕上げた後に、編集者のもとに完成した作品が届くという流れになっています。



一方、WEBTOONではスタジオ型という特殊な制作方法が用いられており、イラストやカラーといったそれぞれの工程を専門のクリエイターが行っていくため、1つの作品に対して関わるクリエイター数も必然的に多くなります。



▼「スタジオ型」についてはこちらの記事で詳しく解説しています!



WEBTOONはフルカラーであるうえに更新頻度も高いため、従来のマンガ制作の方法だと作家1人にかかる負担がとても大きくなってしまいますが、分業制であるスタジオ型を採用することで、クリエイター1人1人にかかる負担は減り、自分の工程に集中して取り組めたりその分野を極めることができます。

人手不足を解消するためにも、WEBTOON制作におけるノウハウを作ったりそれを広めたりすることで、クリエイターを育てていくことも重要になるでしょう。

編集者の不足

2つ目はクリエイターの人手不足と近しい内容ではありますが、編集者の不足です。

背景としては、WEBTOONの編集者という仕事もまだできて日が浅いため、 ノウハウや必勝法が確立されていないことが挙げられます。また、WEBTOON編集者の業務内容はとても幅広く、各クリエイターのスケジュール管理はもちろん、制作における各工程のディレクションや企画立案、プロモーション施策まで行います。
したがって、仕事量が多く大変な仕事ではありますが、WEBTOON制作においてなくてはならない存在といえます。

しかし、まだノウハウや必勝法が確立されていないからこそ、WEBTOON業界が未経験の方でも、トライアンドエラーを繰り返しながら試行錯誤する姿勢があれば、誰でもなるチャンスがあると言えるでしょう。

制作環境の未整備

3つ目の課題は、制作環境がまだ整っていないということです。

「クリエイターの人手不足」と「編集者の不足」でも触れましたが、WEBTOON発祥の韓国では、制作スタイルとして「スタジオ型」が浸透しています。しかし、日本では従来の横書きマンガの制作スタイルが浸透していることや、監修できる人がまだ育っていない(編集者が不足している)といった面からスタジオ型の浸透・環境整備がまだまだ整っていないといえます。

しかし、WEBTOONの盛り上がりとともに、ゲーム・エンタメ業界の企業を中心にWEBTOON事業を展開する企業が増加しており、クリエイター達の制作環境も整えられてきています。
また、制作スタイルは違えど、従来のマンガ編集者はマンガ制作に関するノウハウを持っているので、今後そのノウハウをWEBTOONと掛け合わせることでクリエイターや編集者の育成ができ、人手不足解消につながるかもしれません。

まとめ

日本はWEBTOON発祥の韓国に比べ、スタジオ型の導入に遅れた部分はありますが、現在では人手不足やスタジオ不足という課題の解決に向けて、さまざまな会社がクリエイターの募集やスタジオの環境整備に積極的に動き出しています。

また、国内のWEBTOON市場は今後も拡大していくことが予想されているため、スタジオ型の浸透や環境整備が進むにつれて給与や待遇面の向上も期待できるでしょう。

そこで、「WEBTOON制作に携わってみたい!」「WEBTOON業界の課題を解決したい!「もっと業界を盛り上げたい!」という方はぜひ積極的にチャレンジしてみてください。

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