コラム

24.04.09

いつでもどこでも!新感覚のマンガ「WEBTOON」ってなに?

『女神降臨』『梨泰院クラス』『俺だけレベルアップな件』これらの名前を知っていますか?恐らく多くの人が耳に、目にしたことがあると思います。実はこれらはすべて「WEBTOON(ウェブトゥーン)」なのです。
「WEBTOONって何?マンガでしょ?」と思ったそこのあなた!実はWEBTOONと従来のマンガは同じに見えてその特徴や制作工程が大きく異なります。
今回は、そんなWEBTOONについて「そもそもWEBTOONって何?」といったところから「制作にどんな人たちが関わっているのか」までご紹介します!

WEBTOON(ウェブトゥーン)とは

WEBTOONは韓国発のデジタルコミック、ウェブコミックのことを指します。 縦にスクロールしながら読める点が特徴であり、ほとんどのWEBTOON漫画はフルカラーで表現されています。スマートフォンで読むのに適した形になっている点も特徴であり、コロナ渦における巣ごもり需要の影響で「家から出ずにマンガを読める」「スマホに対応した縦読みがおもしろい」と国際的に人気が出ました。 ここ最近は日本でも大きな注目を集めており、多くの国内企業がWEBTOON業界に参入しています。

「WEBTOON」という名前は、NAVER社の登録商標ですが、本記事内では縦スクロール型漫画を指す言葉として、世界中で広く浸透しているWEBTOONという言葉で説明します。

WEBTOONは韓国生まれの新しいマンガ!

WEBTOONは韓国発祥の「オールカラー」「縦読み」が特徴のデジタルコミック、ウェブコミックのことを指します。WEBTOONが出たばかりの時は、発祥地の韓国以外ではあまり人気が出ませんでしたが、コロナ渦における巣ごもり需要の影響で「家から出ずにマンガを読むことができる」「スマホに対応した縦読みがおもしろい」と国際的に人気が出ました。

従来のマンガと何が違う?

オールカラーである点と縦読みという点で、従来のマンガと異なっていることはお分かりいただけるかと思いますが、他にはこんな違いもあります!

1. ページの構成が違う!

従来であれば、見開きなどのように複数のページにわたって(横方向に)各章やエピソードが展開されていました。しかし、WEBTOONは縦読みであるので縦長のストリップ(複数のコマを連続させる形のもの)でそれらが展開されます。

2. 演出が違う!

WEBTOONは、スマートフォンで見ることを前提としている場合が多く、中には音楽やアニメーションが付けられているものも存在します。ただ文字や絵を追うよりもグッと臨場感や没入感がアップしそうですね!

どんな魅力がある?

前述の通りWEBTOONはスマートフォンで読むことを前提としているので、それにあわせて表現方法や演出の仕方が最適化されています。そのおかげで縦スクロールという従来のマンガとまったく異なる仕様でも、コマのつながりなどを違和感なく読むことができるのです。

また、更新スピードが速くライト層も楽しめるというのも、WEBTOONの大きな魅力です。更新スピードは基本的には週1回、多いものだと週2回のものもあります。

「待てば0円」というのもWEBTOONの特徴で、待つだけでお金をかけなくても続きが読めるので、「隙間時間にちょっとマンガを読みたい」「気になるものがあったら読みたい」といったライト層のニーズにもマッチしています。

日本企業発のWEBTOONは?課題はある?

WEBTOON自体は認知を広げ、冒頭に挙げた『女神降臨』や『梨泰院クラス』などマンガとしてヒットし、さらにはドラマ化した作品も大ヒット!という作品が増えていますが、現状としてWEBTOONの日本出身の作品はまだまだ少ないといえます。韓国をはじめとする海外の作品が中心なのですが、そこである課題が見えてきました…。

課題は人手不足!

従来のマンガ制作は、漫画家がアシスタントを雇ってマンガ制作の工程を経た後、作品が編集者のもとに届くといった流れでした。

しかし、WEBTOONでは編集者がネーム・カラー・イラスト・背景などそれぞれの工程の専門の担当者を採用し完全分業制で制作されます。この仕組みのことを「スタジオ型」といいます。

韓国などではこのスタジオ型が普及していますが、日本ではノウハウや監修などの面で課題が多くまだまだ普及が追いついていません。

また、WEBTOONは基本的にフルカラーであるため1つのマンガ制作にかかる時間も長くなりますし、結果としてスタジオ型でなく従来のやり方を採用していると圧倒的に人手が足りないのです。

WEBTOONクリエイターってどんな仕事?

WEBTOON制作にかかわる人たちをまとめて「WEBTOONクリエイター」と呼ぶことがあります。完全分業制のためたくさんの職種が存在しますが、ここでは主な4つの職種についてご紹介します!

編集者

編集者は作品の基礎の基礎をつくる重要なポジションです。ネームやイラストなど、すべての作業が編集者の作った基礎の上に成り立ちます。

編集者は主に以下3つの業務を行います。

 作品の立ち上げ

作品を作るための制作チームの結成、ストーリーや構成決め、企画書・ロゴ・キービジュアルの作成を行います。作品の1番大事な部分といっても過言ではありませんね!

 チームマネジメント

制作チーム結成のためのメンバー選びや、メンバーの勤怠管理、スムーズに作業ができるように間に入ってコミュニケーションを図ります。

 分析

完成した作品に関して「どのくらい読まれているか」「どんな人が読んでいるか」などを分析し、次のエピソードや作品に向けた準備を行います。

企画作家(脚本家)

編集者の考えたストーリーをもとにより詳細な「脚本」を作ります。セリフはもちろんそのシーンの雰囲気なども書き記します。企画作家はただ文章を書くだけでなく、書いた文章が絵に起こされることを想像しながら脚本を作ることもあるようです。

ネーム担当

ネーム担当は、企画作家から提供された脚本を60~80程度のコマ数の縦スクロールネームを書き起こします。

ネームとはイラストや背景を書き込む前段階のもので人やセリフ、背景などの位置をざっくりと書き表したもののことです。

イラスト担当

線画、線画の着彩(色塗り)、背景の書き込み、仕上げなどを行います。これらを1人で担当することもあれば、さらに細かく1つ1つ分業することもあります。

どうやったらなれる?

WEBTOONは分業制のため「絵は描けるけどストーリーを考えるのは苦手」「人物はかけないけど色彩感覚には自信がある!」といった方でも挑戦しやすいです。

イラストレーターなどの経験がなくても、自分の中で自信のある部分に特化して仕事ができます。

編集者や企画作家以外は、CLIP STUDIO PAINTやPhotoshopといったツールの知見や使用経験が求められることがあるので、クリエイター職に就きたい方はこれらのツールを勉強してみましょう。

また、WEBTOONの市場規模は年々拡大しており、今後特に国内でのWEBTOONの発展も期待できるため将来性があると考えられます。

まとめ

本記事ではWEBTOONについて概要やどんな仕事があるのかをご紹介しました。

制作がスタジオ型(完全分業制)で行われているなど、従来のマンガと異なる部分について知っていただけたでしょうか?

WEBTOONは国内外で人気のコンテンツですし、どのポジションも比較的人手不足な状況なので、熱意をアピールすれば未経験でもWEBTOONクリエイターになれるかもしれません!

是非「自分の得意」を活かして国内外で大ヒットするWEBTOONマンガを作ってみてください!

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