コラム

22.11.28

【ゲーム業界】おすすめの3Dモデリングソフト4選!

最近、ゲームや映画を中心に当たり前に使用されるようになった「3DCG」。3DCGを作成するには、専用のツールが必要だということは恐らく皆さん想像がつくかと思います。しかし、これから3DCGを始めたい方は「どのツールを使えばよいか分からない…」と疑問に思うのではないでしょうか?

そこで、今回は幅広いジャンルで使用されていてゲーム業界でも需要の高い「Maya」「3ds Max」「Blender」「Lightwave」の4つを、6つの項目でそれぞれ比較しながらご紹介します!

3Dモデリングって何?

まずは、簡単に3Dモデリングについてご紹介します。

モデリングとは模型(モデル)を組み立てることを言い、3Dモデリングは3次元グラフィックスで立体物データを形成・計算するための技術や機能のことです。

ゲームや映画、テレビなどのエンタメ業界を始め、建築業界など幅広く使われている技術で、年々需要は高まっているもののまだまだ人手不足という現状があります。

3Dモデリングに関連する職種

ゲーム業界だと、3DCGデザイナー・3Dアニメーター・3Dエフェクトディレクター・アートディレクターなどの職種になることができます。

また、これからご紹介する3Dモデリングソフトだけでなく、PhotoshopやIllustrator、PremiereやAfterEffectsといったツールへの知見や技術があると仕事の幅は大きく広がりそうです。

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それぞれのいいところや違いは?

ここからは、「Maya」「3ds Max」「Blender」「Lightwave」の4つを

①ソフトの種類
②プラグインの豊富さ
③公式サポートはあるのか
④動作環境
⑤利用料金
⑥実績

の6つの観点で比較していきます!

▼それぞれのソフトについてはこちらの記事で詳しく解説しています!




①ソフトの種類

まず、3DCGの制作ソフトはできることの範囲によって2つの種類があります。

1つ目が「 統合型ソフト(DCCツール)」というもので、3DCG制作に必要な作業を最初から最後まで行えるソフトです。やってみたいことを一通りいろいろ試すことができるので「3DCGがどんな感じか試してみたい」など、3DCGの全体的な基礎を学びたい方におすすめです。

2つ目が「 特化型ソフト」というもので、統合型が全体を広くカバーしているのに対し、CG制作に必要な特定の機能のみを搭載しているソフトです。統合型だと再現が難しいようなことも、特化型だと簡単に行えたりそもそも使える機能が限られているので、ソフト自体の操作も簡単な点がメリットといえます。ある程度やりたいことが決まっている方におすすめです。

統合型 Blender、Lightwave
やや特化型 Maya、3ds Max

本記事でご紹介している4つのソフトはいずれも統合型ツールですが、Mayaは映像とアニメーション制作、3ds Maxはモデリングとレンダリングに特に強みをもっており、そういった意味では、 Mayaと3ds Maxはやや特化型といえます。

②プラグインの豊富さ

プラグインは拡張機能のことで、プラグインを使用することでより作業効率をあげたりディテールを作りこむことが可能になります。

Maya やや少ない
3ds Max 豊富
Blender 豊富
Lightwave 豊富

Mayaはスクリプトによる機能拡張は非常に素晴らしいのですが、それゆえプラグインはあまり充実していません。対して3ds MaxとBlender、Lightwaveはプラグインが充実しています。

ただ、3ds Maxはプラグインが充実しているものの、プラグインなしでは機能の幅が狭かったり有用なプラグインが高価だったりします。

③公式サポートはあるのか

Maya
3ds Max
あり(電話、ウェブサポート、リモートデスクトップサポート)
Blender
Lightwave
なし

Blenderはオープンソースという点で、Mayaや3ds Maxに比べサポートがやや薄くなっています。Lightwaveも電話でのサポートなどは用意されていません。しかし、公式サイトにはサポートとなるようなチュートリアルやマニュアルが豊富にあります。

Mayaや3ds Maxは、ライセンス料がかかる分かなり手厚いサポートが受けられるようです。これは企業製品であることの大きなメリットともいえそうです。

④動作環境

Windows Mac
Maya
3ds Max
Blender
Lightwave

動作環境については、 3ds MaxだけがWindowsのみの対応でした。どの製品を使うかまだ迷っているという方でPCの購入を検討している方はすべて対応しているWindowsのPCを用意しておくと安心ですね!

⑤利用料金

Maya 有料 月額36,000円(税込)
3ds Max 有料 月額36,000円(税込)
Blender 無料
Lightwave 有料 184,800円(税込)

Blenderのみが無料で利用できます。Mayaや3ds Maxはプロ向けのハイエンド製品でもあるので値段も比較的高めとなっています。
また、Lightwaveは買い切りのみでサブスクリプションには対応していません。

しかし、有料のソフトには 30日間の返金保証があったり 無料体験版もありますので、まずはこれらを利用してみてもよいかもしれません!

⑥実績

最後に、それぞれのソフトを使用して作られた作品をいくつかご紹介します。

Maya 『バイオハザード7』『コトダマン』
3ds Max 『ストリートファイターIV』『ARMORED CORE for Answer』
Lightwave 『グランツーリスモ1、2』

どれも有名な作品ですね。BlenderはまだMayaや3dsMaxに比べると導入が少ないのですが『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で使用されるなど、オープンソースで誰でも使用できる点が評価されプロの間でもじわじわと人気を広げており、今後導入も増えていくと予想されます。

まとめ

本記事では、Maya、3ds Max、Blender、Lightwaveの4つについて、できることやさまざまな違いをご紹介しましたが、皆さんのソフト選択の手助けになれば幸いです!

余談ですが、3DCGを仕事にするには立体的に物事を考え表現するスキルもとても大切です。普段から物事を多角的にとらえようとすることでこの力は鍛えることができますのでぜひ試してみてください!

VRなどにも応用が利くため今後もまだまだ需要はあると予想できます。これらのソフトを扱えると、ゲーム業界はもちろん幅広い分野で活躍することができるでしょう!

是非Mayaや3ds Max、Blender、Lightwaveを習得して世界で広く愛される3DCGを作ってみてください!

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