
こんにちは!
今回はゲーム業界の残業時間について解説していきます。
今までは残業時間が多いとされていたゲーム業界ですが、ここ数年は意外な調査結果が出ています。
「ゲーム業界に転職したいけど、残業時間が気になる…」という方は、ぜひ最後まで目を通してみてください!
ゲーム業界は本当に残業が多いのか
インターネットで「ゲーム業界」と検索したとき、「やめとけ」というワードを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「ゲーム業界はやめとけ」と言われる理由の1つには残業時間の多さがありますが、実際のところ残業は多いのでしょうか。
結論から言うと、ゲーム業界の残業時間は減少傾向にあります。
転職情報サイトDodaが行った平均残業時間に関する調査によると、ゲーム業界の平均残業時間は、2018年は月45.3時間でしたが、2024年には月平均25.6時間まで減少しています。
全職種の平均残業時間は月21.0時間なので、ゲーム業界の残業時間は平均水準まで減少していることが分かります。つまり、現在は比較的働きやすい環境になってきたと言えるでしょう。
参考:2025年3月21日現在
https://doda.jp/guide/zangyo/2018/
https://doda.jp/guide/zangyo/
ゲーム業界の残業が減った理由
ゲーム業界の残業時間が減少した理由は2つあるとされています。
①働き方改革の影響
ゲーム業界の残業が減少した理由は、2019年4月1日から施行された働き方改革関連法の効果が大きかったと言われています。
働き方改革の実施により、時間外労働の上限が原則として⽉45時間/年360時間となりました。
現在の日本は、ほとんどの業界で残業時間が減少しているので、働き方改革には一定の効果があったと言えます。ゲーム業界も働き方改革の影響を大きく受けた業界の一つであり、残業時間の減少はワークライフバランスの充実につながりました。
②リモートワークの普及
リモートワークの普及も残業時間が減った要因であると言われています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により大きく普及したリモートワークですが、ゲーム業界の働き方を考え直す上で良いきっかけを与えてくれました。
リモートワークの導入によって、男性の約4割、女性の約3割が「残業時間が減った」と回答しており、ゲーム業界の働き方改善にも貢献したと考えられます。
出展元:株式会社LASSIC
https://www.lassic.co.jp
残業が発生する理由とは
ゲーム業界の残業時間は年々減少していますが、そもそもなぜ残業が発生するのでしょうか。
大きく分けて3つの理由をご紹介します。
①ゲーム開発における作業量の増加
最近のゲームは当たり前に3DCGが用いられたり、高精細なグラフィックが求められます。
そのため、以前に増して必要な工程が増えたことで全体的な作業量が増加し、結果的に残業に繋がってしまうことがあります。
②リリース前後のトラブル対応
ゲーム開発の特性上、リリース直前までデバッグや調整を行ってもリリース後に修正が必要になるなど、リリース前後に急なトラブルに見舞われることは少なくありません。
そのため、急なトラブル対応のため残業や休日出勤が発生することがあります。
③リリース後も継続して開発が必要なゲームの増加
昔は、パッケージ型と呼ばれる、リリース後に定期的なアップデートなどが行われないタイプのゲームソフトが主流でした。
しかし、スマホが普及しソーシャルゲームの人気が出たことで、リリース後も継続して開発・運用するタイトルが増え、現在ではコンシューマー向けスマホ向け問わず運用型のタイトルも多く見られます。
運用型のタイトルでは、リリース後にも新しいイベントやキャラクターの企画、新機能の開発などを行うため、それだけ追加の作業量が増加します。
例えば、プランナーでは、新規ゲームを開発する「開発プランナー」とリリース後の運営を行う「運営プランナー」など細分化されていますが、細分化する場合それだけの人員も必要になります。
そのため、人員が十分に確保できていない場合1人当たりの業務量が増え、残業に繋がる可能性があります。
▼開発プランナーと運営プランナーについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
残業時間は職種によって異なる
ここまで、ゲーム業界で残業が発生する理由を解説しましたが、実は、職種によっても残業時間は大きく異なります。
例えば、デザイナーとエンジニアで比較してみます。
デザイナーは制作物の納期前に残業が発生しやすいですが、ゲーム開発工程の中では比較的前半で完結しやすいため納期後は残業が発生しにくく、トータルの残業時間は多くないでしょう。
一方のエンジニアは、種類にもよりますが納期前だけでなくリリースの前後の対応などもあり、デザイナーと比較するとやや残業が発生するタイミングが多くなるため、トータルの残業時間が増えてしまうと考えられます。
また、バックオフィス職の場合、一概には言えませんが、リリースまでのデッドラインが無いため残業はあまり発生しません。
このように、ひとまとめに「ゲーム業界は残業が多い」と言っても、職種や担当する工程によって残業時間や残業が発生するタイミングは異なります。
ゲーム業界の新しい働き方
ゲーム業界の労働環境は改善傾向にあり、柔軟な働き方を選択できます。フレキシブルな働き方は生産性の向上や残業時間の減少にもつながるので、多くの企業が積極的に導入しています。
①リモートワーク
ゲーム業界でも、リモートワークを導入する企業が増えてきています。
『ポケモンマスターズ』や『逆転オセロニア』を手掛けるDeNAでは、2022年2月28日時点で、社員の約8割が在宅で勤務をしていました。ただし、2022年以降は多くの企業でオフィス回帰の傾向が強まっているので、各企業の最新の動向は事前にチェックする必要があるでしょう。
今後はリモートワークとオフィスワークの両方を取り入れた、フレキシブルな働き方が広がっていくと予想されます。
②フレックスタイム制
フレックスタイム制とは、日々の始業・終業時間を自由に選択できるという制度です。
企業によっては、いくつかの制限を設けている場合もありますが、働き方を考える上では重要な選択肢になります。フレックスタイム制の導入は生産性の向上にもつながるので、残業時間の減少につながります。
③育児・介護支援
多くのゲーム会社では、育児や介護の支援が行われています。
育休の取得などにも積極的であり、大手企業を中心に柔軟なサポートが行われています。ここ最近はリモートワークの普及により、在宅勤務をしながら育児をするという新しい選択肢も出てきました。
育児・介護支援の導入に加えて、結婚や服喪などの慶弔・傷病時に支給される慶弔見舞金制度や、社員やその家族が使用できる保養所制度を導入している企業もあり、多くの企業が積極的にワークライフバランスの向上に努めています。
参考:子供に寄り添いたい気持ちを大切にできるCIWでの働き方【育休取得者インタビューvol.1】
④フリーランス
ゲーム業界にはフリーランスで働くという選択肢もあります。
フリーランスとは、会社に所属せずに、仕事に応じて自由に契約する人のことです。スケジュールを調整しやすいというメリットはありますが、ある程度の経験やスキルが必要となってくるので、こちらの選択肢を取る際はメリットやデメリットをそれぞれ考慮する必要があります。
まとめ
本記事では、ゲーム業界の残業時間についての変化や、残業が発生する理由などをご紹介してきました。
昔は「長時間労働が当たり前」と考えられていたこともありましたが、現在では働き方改革やリモートワークの導入によって、ゲーム業界の残業時間は減少傾向にあります。
また、フレックスタイム制や育児・介護支援など、フレキシブルな働き方も積極的に導入されており、多くの企業がワークライフバランスの向上に努めています。
労働環境の改善や近年のゲーム市場の拡大を考慮すると、ゲーム業界は非常に将来性のある業界であり、今後さらに注目を集めていくことが予想されます。少しでもゲーム業界への就職・転職を考えているという方は、これを機に検討してみてください。
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