ノベルゲームには、複雑なプログラミングなしで制作できるツールが豊富にあります。そのため、ゲーム制作の中でも比較的ハードルが低く、チャレンジしやすいジャンルです。
本記事では「自分でノベルゲームを作ってみたいけれど、どのツールを使えばいいのかわからない」という方や「プログラミングなしでゲームを作ってみたい」という方におすすめの、ノベルゲーム制作ツールをご紹介します。また、無料で利用できるものだけをご紹介しておりますので、初めての方でも気軽にゲーム制作に挑戦できるものばかりです。
初心者の方に向けて各ツールの詳細な情報や、制作における必要な能力・知識なども解説します。
【専門的なプログラミング不要】ノベルゲーム無料制作ツール6選
専門的なプログラミングスキルがなくても、ゲーム制作ができる無料ツールを6つご紹介します。
スマホ1台で制作できるものから、本格的な機能があるものまで、特徴ごとに並べてみました!
ただすノベルメーカー
2025年12月26日のサービス開始からわずか一週間で登録者が8000人を突破した、非常に話題のツールです。
PCだけでなくスマホやタブレットのブラウザからでも操作が可能で、気軽に短時間でゲーム制作に挑戦できるツールです。
機能が異なるブロックを直感的に並び替えることでゲーム内のセリフや演出を設定し、ストーリーを組み立てます。背景やキャラクターのイラスト、BGMなどの音楽素材は、あらかじめ用意された「プリセット」から選んで使用することができます。そのため自分で素材を用意できない方でも、シナリオのアイディアさえあれば、すぐにゲームに落とし込むことができます。もちろん、自分で作成したオリジナルの素材をアップロードして、自分だけの世界観を表現することも可能です。
作成したゲームは、URLを発行・共有するだけで、すぐに世界中の人に遊んでもらうことができます。一度公開した後にゲーム内容を修正・変更しても、URLを再発行する必要はなく、審査なしですぐに変更内容はゲームに反映されます。
Script少女のべるちゃん
専用アプリをインストールするだけで、ゲーム作成から公開までのすべてをスマホ一台で完結させることができるツールです。
ゲームで必要な背景画像、BGM、効果音などは、アプリ内に用意された膨大なライブラリである「ジャス庫」からダウンロードしてそのまま使用できます。そのため、自身で素材を用意する必要はありません。さらに、課金機能を利用することで自作のイラストをアップロードすることも可能なため、オリジナリティを追求したり、お気に入りの画像を利用したりできます。
プレイヤーの選択によって数値が変動する「パラメーター」を用いた物語の分岐設定や、エンディングの自動生成機能などの本格的な機能もあります。
また、定期的に開催される公式コンテストや、読者から直接支援を受けられる有料の「作品応援機能」など、クリエイターとして成長・継続できる環境が整っています。完成した作品はアプリ内のプラットフォームですぐに公開でき、同じアプリを利用している全国のユーザーに即座にプレイしてもらうことができます。
pli-log
「PLiCy」というフリーゲーム投稿サイトが提供しているWebノベル制作ツールです。PCはもちろん、スマートフォンやタブレットのブラウザからもアクセスできます。
制作画面は「GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)」を採用しており、アイコンをクリックしながら詳細な演出やシナリオの設計を組み上げていくことができます。公式から提供されている豊富なプリセット素材を組み合わせて手軽に作り始めたり、自作の素材をアップロードしてオリジナルの世界観を作ったりすることもできます。
制作・公開・プレイのすべてが「PLiCy」というプラットフォーム上で完結しているので、完成したゲームはそのままボタン一つでブラウザ上に公開できます。
また、プレイ画面下部には「簡易実況機能」が搭載されており、遊んでくれたユーザーからメッセージやスタンプなどのリアクションを受け取ることができます。自分の作った物語に対して、読者がどこで驚き、どこで感動したのかをダイレクトに知ることができるため、次の作品へのモチベーション維持にも繋がります。
Tuesday JS
ブラウザから直接アクセスして制作ができる、オープンソースのビジュアルノベル制作ツールです。
こちらもフローチャートのような直感的に操作できる画面で、全体像を把握しつつ分岐ストーリーを設計することができます。イラストの配置や調整などは、ドラッグ&ドロップで操作できるので、直感的な操作が可能で、環境に合わせた画面を作ることが簡単にできます。
さらに、他のツールと比較して特に優れているのが「多言語対応(ローカライズ)」に関する機能です。翻訳リソースの設定が豊富で、ツール内に組み込まれた翻訳編集機能を使えば、元の言語と翻訳先の言語を対応表のように見比べながら編集作業を進められます。完成した作品は、HTMLファイルやZipファイルに出力することで公開できます。
Twine
インストール不要でブラウザから直接制作できるツールです。
フローチャートのような直感的な操作画面で作業可能です。ストーリーを構成する一節を「パッセージ」として作成し、それらを「リンク」でつなぐことで、全体像を把握しつつ、分岐ストーリーを作成できます。そのため、比較的短時間で作品を完成させることが可能です。
プログラミングについても、非常にシンプルな「マクロ(関数)」を利用するだけで、フラグ管理や変数の設定といった仕組みを導入できます。専門知識がない初心者の方も気軽に挑戦できます。
難点として、公式のマニュアルがすべて英語で記述されている点が挙げられますが、ブラウザの翻訳機能などを活用しながら進めれば、制作において大きな支障はありません。
作成したストーリーは、HTMLファイルとして出力可能で、自身のWebサイトやゲーム投稿サイトなどで手軽に公開できます。商業利用を含めて用途に制限がないため、趣味の作品から本格的なインディーゲームのプロジェクトまで、幅広く活用できるツールです。
ティラノビルダー/ティラノスクリプト
STRIKEWORKSが運営している二種類のノベルゲーム制作ツールです。ティラノビルダーとティラノスクリプトは、それぞれできることに差がありますので、自身のレベルややりたいことに応じて、選択してみてください。
ティラノビルダー
コンポーネントというブロックを選択し、画面上にドラッグ&ドロップで配置していくことでプログラムを組み立てるのが特徴です。初めてゲーム制作に挑戦される方でも、直感的な操作で迷うことなくゲームを形にできます。制作したゲームは系列サービスの「ノベルゲームコレクション」というサイトで公開して、実際にユーザーに遊んでもらうことができます。
シンプルなノベルゲームであれば無料版でも十分に制作可能ですが、有料版を購入することで、登録できる素材(キャラクターや背景など)の上限が解放されます。物語が長く、より多くの素材を使用したいと考えている方は、有料版への移行も検討してみてください。
ティラノスクリプト
機能面では、ティラノビルダーのような制限がなく、独自の演出によって多彩な表現を追求することが可能です。しかし、キャラクターのセリフや行動などの設定を文字(スクリプト)で入力する必要があるため、ティラノビルダーよりもやや専門性が高まります。ですが、スクリプトは独自のタグのため、比較的簡単なコード入力によって、ゲームを制作できます。
どちらのツールも、作品の販売にあたって追加ライセンス料を支払う必要はありません。販売対応プラットフォームも非常に多様で、WindowsやMacといったPC向けから、スマートフォン向けアプリとしての配信まで幅広く対応しています。
また、国内での利用者が圧倒的に多いため、制作中に分からないことが出てきても、ネット検索をすればすぐに解決策が見つかるという点も、初心者にとって非常に心強いポイントとなります。
ノベルゲーム制作に必要な知識・能力
ここまで、初心者の方に向けた手軽に利用できるノベルゲーム制作ツールをご紹介しました。
専門的なプログラミング不要のツールでしたが、実際に、プレイヤーに楽しく遊んでもらえるノベルゲームを制作するにはどのような知識や能力が必要なのか解説します。
「プレイヤーに体験してもらう物語」を設計する意識
文章を読みながらプレイしていくノベルゲームにおいては、単なる文章能力だけでなく、プレイヤーに伝えたい感情や展開を具体的に設計することが求められます。演出面でも、フラグ管理やストーリー分岐を効果的に活用することで、より魅力的なゲームになります。
設計したものをどのように表現して伝えるかを常に考えるといいでしょう。
客観的な校正力
ゲームを公開するまでには、何度も自身が制作したゲームをプレイして客観的に文章を校正していく必要があります。基本的な誤字脱字はもちろん、長文が続かないようにするなどのプレイヤーが読みやすくなるような客観的な工夫が必要です。
また、選択肢を選んだ際に意図しない場面に飛んでしまったり、演出がズレていたりしないかを確認する「デバッグ作業」も欠かせません。こうした地道な確認作業を最後までやり遂げる根気強さこそが、ゲーム制作に重要です。
最後までやりきる「完結力」
どのジャンルのゲーム制作にも当てはまることですが、実はこれが最も難しく、そして最も重要な能力です。
アイデアを思いついた瞬間はモチベーションが最高潮なのに、いざ実際の作業を始めると、完成までの道のりの長さに心が折れてしまうことも少なくありません。特に初めての制作で、最初からプレイ時間が10時間を超えるような大作を目指してしまうと、途中で挫折してしまうリスクが非常に高くなります。
制作を投げ出さないための最大のコツは、「まずは5分で終わる短編を一本完成させること」です。
たとえ短くても、一度でも完成の達成感と喜びを知れば、それは次なる作品を作るための大きな自信と原動力に変わるはずです。
まとめ
本記事で紹介したノベルゲーム制作ツールを、目的や重視したいポイントごとにまとめました。
・スマホ一台で、手軽に作りたいなら
ただすノベルメーカー、Script少女のべるちゃん、pli-log
・読者の反応が直接ほしいなら
pli-log、Script少女のべるちゃん
・翻訳機能を活用して世界中に届けたいなら
Tuesday JS
・複雑な分岐やゲーム性を重視したいなら
Twine
・本格的な開発なら
ティラノビルダー/ティラノスクリプト
今回ご紹介したツールは、すべて初心者の方向けの「簡単に操作ができて、費用がかからないもの」です。
「ゲーム制作」と聞くと、高いハードルがあるように感じるかもしれません。しかし、専門的なプログラミング知識がなくても、ゲームを作ってみたいという気持ちさえあれば、誰でもゲームクリエイターになれるツールは豊富にあります。
まずは5分で遊べるような簡単な作品から、ゲーム制作の第一歩を踏み出してみませんか?
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