用語解説

25.12.03

パズルゲームとは?気軽に遊べて奥深い、スキマ時間の定番ジャンル

スマホやブラウザ、SwitchやSteamなど、あらゆるプラットフォームで人気を集める「パズルゲーム」。
シンプルなルールの中に考える楽しさと達成感が詰まっており、スキマ時間にも、じっくり遊びたいときにもぴったりです。
この記事では、パズルゲームの定義や種類、歴史について、わかりやすく紹介します。

パズルゲームとは

パズルゲームは、プレイヤーが頭を使って課題を解いていくことを楽しむジャンルです。ブロックや図形、数字や文字などを操作して、決められたルールに沿って問題を解決していきます。プレイヤーの考え方や戦略によって結果や成績が大きく変わるため、何度でも挑戦したくなる独特の中毒性があります。

また、一口に「パズル」と言っても、その定義はひとつではありません。
思考力を使うタイプもあれば、反射神経を試すようなタイプもあります。ここでは、いくつかの切り口でパズルゲームの種類を紹介します。

思考型パズル・ロジックパズル

数字や図形などをルールに合わせて配置したり、条件を満たすように組み合わせたりといった、思考力で解くタイプのパズルです。代表的な例は『数独』や『マインスイーパ』『ピクロス』など。じっくり論理的に考えて正解を探ります。

アクションパズル

対処のスピードや判断力が求められるタイプのパズルです。
『テトリス』や『ぷよぷよ』のように、瞬間的な判断で次の手を決めていく楽しさがあります。緊張感と爽快感が共存するジャンルです。

物理演算パズル

重力や運動量、慣性、摩擦といった、ステージ上の物理法則を利用してクリアを目指します。物理演算に基づいているため、パズルを解く方法が複数ある場合が多いです。
『Cut the Rope』や『Portal』などは、発想の柔軟さや空間認識力がカギになります。

主なサブジャンル

このように、一口にパズルゲームといっても、その仕組みや遊び方にはさまざまなタイプがあります。
ここからは、さらに細かい分類として、代表的なサブジャンルを見ていきましょう。

 落ちものパズル(落ちゲー)

『テトリス』や『ぷよぷよ』のように、上から落ちてくるブロックやピースを積み重ね、そろった列や形を消していくタイプです。タイミングと判断力が問われます。

 マッチ3

『キャンディクラッシュ』や『ツムツム』『パズドラ』などに代表されるジャンルです。同じ絵柄のピースを3つ以上そろえて消していくのが基本で、連鎖やスコアアップを狙う面白さがあります。
時間や手数に制限がある場合も多く、テンポのよいプレイ感が特徴です。

 ジグソーパズル系

バラバラになったピースを組み合わせて絵や形を完成させるタイプです。
じっくり取り組める落ち着いた遊び心地で、アナログパズルのデジタル版ともいえます。

 スライドパズル系

『15パズル』や『倉庫番』のように、空いているスペースを使ってピースやオブジェクトを動かし、正しい配置を完成させるパズルです。先読み力や計画性が試されます。

 ロジックパズル・数字パズル

『数独』や『ナンプレ』『魔方陣』などがあります。限られた条件の中で正解を導く思考型のパズルで、論理的に考えるのが好きな人に向いています。

 クロスワード・ワード系

言葉をテーマにしたジャンルです。『もじぴったん』や『Words of Wonders』のように、ヒントや文字を手掛かりに、単語を作って配置していきます。語彙の豊富さや発想力を活かせる点が特徴です。

 ソリティア系

トランプを使って、ルール通りにカードを並べ替えるゲームで、『クロンダイク』や『フリーセル』が特によく知られています。運と戦略の両方が必要になります。

 物理解読系・謎解きアドベンチャー

『The Room』や『Baba Is You』のように、画面内のオブジェクトを動かしながら仕掛けやルールを発見していくパズルゲームです。空間の使い方や発想力を重視したタイプで、探索や発見の楽しさがあります。

このように、同じパズルゲームというジャンルでも、作品によって狙う面白さやプレイ感は大きく異なります。

パズルゲームの歴史と流行の変遷

次に、パズルゲームの歴史について見ていきましょう。「パズルゲーム」そのものの歴史はとても長く、話題が広範囲にわたるため、この記事ではビデオゲームとしてのパズルゲームに限って取り上げます。

黎明期

パズルゲームの歴史を語るうえで欠かせないのが、1984年に登場した『テトリス』です。
ブロックを積み上げてラインを消していくというシンプルなルールながら、無限に遊べる完成度の高さで世界的な人気を獲得しました。その影響は大きく、家庭用ゲーム機やアーケード向けに次々と派生作が登場します。

1990年代

1990年代には『ぷよぷよ』や『Dr.マリオ』『対戦ぱずるだま』といった、対人、対CPUの対戦型の落ち物パズルが流行します。『ぷよぷよ』でプレイヤーが「連鎖」を組み、対戦相手に大ダメージを与えるという戦略が確立されたことで、単純なスコア争いに留まらない、駆け引きの面白さが広がりました。
以後「連鎖」要素はこのジャンルの標準的な要素として定着します。

この頃は落ち物以外にも、シューティング要素やアドベンチャー要素を掛け合わせるなどした、多彩なパズル作品が登場しました。パズルアドベンチャーの代表作である『MYST(ミスト)』は、脱出ゲームや探索ゲームなど、後続のジャンルに大きな影響を与えました。

2000年代

2000年代に入ると、PCやブラウザ上で、無料で遊べるパズルゲームが一般的になってきます。

また、iモードやEZwebといった携帯電話(フィーチャーフォン)向けのサービスでもたくさんのパズルゲームが提供され、携帯ゲーム機でも『脳を鍛える大人のDSトレーニング(脳トレ)』などの、手軽に楽しめる作品が増加しました。通勤中や休憩中などの「スキマ時間」に遊べるパズルゲームが、幅広い層に受け入れられました。

2010年代以降

2010年代以降はスマートフォンが普及したことで、SNSと連動したマッチ3系パズルが爆発的に広まりました。『キャンディークラッシュ』や『ツムツム』などはその代表的な例です。

広告やアイテム課金要素を組み合わせた、「基本プレイ無料」というハイパーカジュアルゲーム(ハイカジ)のビジネスモデルが確立し、マッチ3や並べ替えなどのパズルゲームが人気を集めています。
なお、2010年代後半には『Portal』などの物理エンジンを搭載した3Dパズルが登場し、空間の操作を活用した作品が普及しはじめました。

▼「ハイパーカジュアルゲーム」についてはこちらの記事でも詳しく解説しております!

そして現在

スマホで3Dのオブジェクトを直感的に操作するパズルが一般化しています。プレイヤーが空間内で自由に回転・合成・分解して楽しむ、といった遊び方もすっかり定着しました。​『Polysphere』『Tap Master(タップアウェイ)』など、回転とタップを使用した直観的で立体的なギミック操作のゲームが、「新しい脳トレ」として人気を得ています。

また、SteamやSwitchでは高品質なパズル作品が登場しています。『The Talos Principle』『Inside』などは、ストーリーや哲学的なテーマとパズルを融合させた作品として高い評価を得ています。

現在のパズルゲームは「空間操作」「物理挙動」「高精細なグラフィック」「タッチ&インタラクション」を軸に、プラットフォームを問わず、ジャンル横断的に、2Dパズルから3Dパズルへの市場転換が進んでいます。

パズルゲームに仕事として関わるには?

ゲームプランナー

ゲームのルールやレベル構成を考える役割です。プレイヤーが「考える楽しさ」を感じられるような難易度の上げ方や、ステージ構成などを設計します。過去の名作やトレンドを分析して、現在のユーザーに合う面白さを探り、企画に活かすことも大切です。

UI・UXデザイナー

プレイヤーが迷わず快適に操作できるように、遊びやすくわかりやすい画面を設計します。
パズルゲームはシンプルな画面構成が多い分、わずかなデザインの違いが遊びやすさに大きく影響する上に、スマホやSwitchなど、デバイスごとの操作性や使用感を調整する必要があります。
さらに、ユーザー行動データをもとにUIを改善していく分析力も求められます。

プログラマー

ブロックの動きやルール判定など、ゲームの根幹を支える仕組みを作ります。
処理の効率や操作感がゲームの質に直結するため、丁寧な設計とテストが欠かせません。安定した動作を支え、遊びやすさを実現する重要な職種です。昨今のパズルゲームのトレンドから、3Dや物理エンジンの知識もあると有利です。

サウンドクリエイター

効果音やBGMを通じてプレイ体験を豊かにする役割です。
ブロックを消したときの音やカードをめくる音、ステージクリア時のメロディなど、プレイ中に聞こえるさまざまな音が、プレイヤーの達成感を強く印象づけます。また、操作のリズムに合った音作りも、パズルゲームならではの重要な要素です。

制作ツール

パズルゲームを作ってみたいと思ったとき、まず考えたいのが「どんなツールを使うか」です。
作りたいパズルのタイプや、自分のスキルレベルに合わせて選ぶのがポイントになります。
簡単な2Dパズル制作や初心者ならGodotやConstruct 3など、昨今トレンドの3Dパズルや複雑な物理処理に挑戦したい場合は、UnityやUnreal Engineがおすすめです。

Unity

Unityは、2D・3Dどちらにも対応できる万能なゲームエンジンです。
スマホやPCなど、さまざまなプラットフォームに対応しており、初心者からプロまで幅広く使われています。また、アセットストアには素材やツールも豊富にあるので、開発を効率よく進められます。
ただし、ごく簡単なパズルを作る場合は、少し機能が多すぎると感じるかもしれません。

Unreal Engine

美しい3Dグラフィックが特徴のエンジンです。C++という言語に加え、「ブループリント」というビジュアル操作で仕組みを組み立てる方法もあり、プログラムが苦手な人にもチャレンジしやすい設計です。
リアルな物理表現を使ったパズルや、スケールの大きな作品を目指すときに向いています。
学ぶべき内容は多いですが、その分、完成度の高いゲームづくりができます。

まとめ

パズルゲームは、誰でもすぐに楽しめて、遊ぶほど奥深さを感じられるジャンルです。無料アプリや広告なしの作品も多く、ブラウザやスマホ、Steam、Switchなど、さまざまな環境で気軽にプレイできます。

スキマ時間のリフレッシュにもぴったりで、頭を使う爽快感が魅力です。初めて挑戦する方には、『テトリス』や『キャンディークラッシュ』、『ピクロスS』などの定番作品がおすすめです。
あるいは、スマホのアプリストアには流行の3Dパズルがたくさん並んでいますから、イマドキの人気作に触れてみるのもよいですね。自分の好みに合うタイプを見つけて、パズルの世界を楽しんでみてください。 

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著者・監修情報

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