業界知識

22.11.21

Unreal Engineとは?魅力や関連職種を解説

Unreal Engineは世界的に有名なゲームエンジンの一つです。

この記事ではUnreal Engineとはどのようなものなのか、魅力や関連職種などをご紹介します。

ゲームエンジンとは

ゲームエンジンとはグラフィックの描画やサウンドの管理、コントローラーからの入力処理といったゲーム開発をする上で欠かせない基本機能をまとめて提供してくれるプログラムのことを指します。

ゲームエンジンが開発される前は、各々ゲーム会社で独自に作った開発エンジンを用いてゲーム開発を進めていたため、転職した際にはその都度その会社独自の開発エンジンを使用しなければならず、各クリエイターの成果物を統合することができないなど多くの問題がありました。

開発効率を上げるため、ゲーム開発時にさまざまな会社が共通して使えるプラットフォームを作ろうとして生まれたのがゲームエンジンです。

つまり、ゲームエンジンを使うことによってゲーム開発が効率化され、今ではゲーム開発者にとっては欠かせないツールとなっています。今回はそんなゲームエンジンの中でも2大ゲームエンジンの一つであるUnreal Engineについて紹介していきます。

Unreal Engineとは

Unreal Engine(アンリアル エンジン)とはアメリカのEpic Games(エピック ゲームズ)社が開発したソフトウェアで、ゲーム業界について詳しい方は聞いたことがあるのではないでしょうか。ゲームエンジンの市場ではUnreal EngineとUnity(ユニティ)が圧倒的シェアを誇っています。

Unreal Engineの最大の魅力は 実写のようにリアルなビジュアルを作成できることで、Unreal Engineを用いた代表的なゲーム作品は『ドラゴンクエストXI』『FORTNITE』『Dead by Daylight』などがあります。

参考:Unreal Engine公式サイト
https://www.unrealengine.com/ja

▼Unityについてはこちらの記事で詳しく解説しています!


Unreal Engineの魅力

他のゲームエンジンには無いUnreal Engineのメリットを2つご紹介します。

①3Dアクションゲーム開発に向いている

Unreal Engineの魅力の1つである3Dグラフィックスのクオリティの高さを活かして、3Dアクションゲーム開発を得意としているという点です。

Unreal Engineは高性能のグラフィック性能が搭載されているのでより リアルに近い再現性がある点が魅力です。その再現性によって、3Dアクションゲームなどを制作するのに向いています。

もちろん、2D制作などをすることも可能です。

②テンプレートがある

ゲームの基礎部分であるさまざまなジャンルのテンプレートがあることによって、ゲーム制作が簡単に行えます。

追加したい機能やグラフィックなどを加え、テンプレートを組み合わせることによってゲームの基礎部分が完成するので、ゲーム制作の参考になり、初心者の方はゲーム開発をしながら学べます。

Unreal Engineの価格

Unreal Engineのダウンロードは 無料です。

しかし、作成したゲームの売上が100万ドル(日本円で約1億4千万~1億5千万円 ( ※2024年10月現在)を超えた場合はロイヤリティを支払わなければならなかったり、年間の売上額によって支払いが生じる場合もあります。また、購入するライセンスによって追加されるオプションが異なるため、それによって価格も異なります。

エンタープライズプログラムは、年に1500ドル(日本円で約22万円)支払えば、基本機能に加え、追加でさまざまな機能を追加で購入することができます。

カスタムライセンスは、自分が追加するオプションによって価格が異なり、数百万ドル規模の売上を見込んでいるゲームプロジェクトなどに最適です。

無料でダウンロードできるスタンダードライセンスは、学生や初めて使う人におすすめです。

Unreal Engineの習得方法

ここまでの紹介で、Unreal Engineを学んでみたいと思った方もいるのではないでしょうか。そこで、Unreal Engineを学ぶにはどうしたら良いのかその方法を紹介します。

独学で学ぶ

Unreal Engineは独学でも学ぶことは可能です。

Epic Gamesの公式サイトでも使い方が解説されていたり、書籍でも使い方が解説されている参考書を用いて学ぶことができるため、参考にしてみると良いと思います。

▼Unreal Engineのおすすめの入門書はこちらの記事で詳しく解説しています!



独学で学ぶデメリットとしては、Unreal Engineは開発元がアメリカの会社のため、不明点があった場合や情報をネットで探そうとすると、英語表記のものも多いことです。そのため、英語スキルがそこまで高くない人にとって、独学で学ぶにはややハードルが高いと言えます。

さらに、「C++(シープラスプラス)」というプログラミング言語か、「Unreal script(アンリアルスクリプト)」というスクリプト言語でゲームエンジンが構成されているため、これらの言語にも精通していることが求められます。

スクールで学ぶ

上記スキルを持っていないという人や、自分でコツコツと勉強することが苦手な人へのおすすめは、スクールに通うという方法です。

スクールではプロの講師の指導の元でわかりやすく学ぶことができ、自分で費用も払うことになるので、主体的に学ぶ姿勢が身に付きやすいです。

Unreal Engineの将来

Unreal Engineが使いこなせるようになると、ゲーム開発エンジニアとして多くの現場で活躍することができます。ゲーム実況の盛り上がりやVRの普及など今後もゲーム業界は成長が見込まれるため、ゲーム開発者の需要はますます拡大することが予想されます。

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また、Unreal Engineはゲーム開発での使用が主ですが、ゲーム開発以外にも活用されています。例えば、Unreal Engineが3D作成に向いているという点に着目し、3Dで示すなど建築業界や自動車業界では建築物や自動車のデザイン、運転席の設計などに使われています。また、VRと組み合わせることで、テストドライブができるようになりました。

このように、Unreal Engineはさまざまな業界で活用されているので、将来の選択肢の幅が大きく広がることは間違いなく、転職する際にも非常に有利に働くでしょう。

Unreal Engineを使う職種

Unreal Engineを使用する職種として、エンジニアの他に、プランナー、2D・3Dデザイナー、プログラマーなどのポジションが挙げられ、特にコンシューマーゲームや大規模なプロジェクトはUnreal Engineの使用率が高いです。

そのため、コンシューマーゲームやPC向けのゲーム、大規模な開発に携わりたい方は、
Unreal Engineの習得を目指すと良いでしょう。

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まとめ

Unreal Engineは高性能グラフィックスを用いたゲーム開発だけでなくさまざまな業界で活用されています。Unreal Engineを習得するには根気と専門性が必要になりますが、身に付けておくと将来の選択肢の幅がより広がると思います。

より高いレベルでゲーム開発能力を本気で身に付けたいと考えている人は是非Unreal Engineを使うことを検討してみてはいかかでしょうか。

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