ゲームをプレイする時にその圧倒的な世界観に魅了された経験はないでしょうか。そういった世界観を作るのは、プレイヤーが満足したり面白いと思ってもらえるようなさまざまな工夫が必要で大変な作業です。
しかし、自分で何か新しい世界を作れることはとてもワクワクしませんか?今回は大変な反面、ワクワクするようなゲームの世界観設定業務について詳しく解説していきますので、「自分もゲームの世界観を作ってみたい!」という方は、ぜひ最後までご覧ください!
世界観とは
そもそも世界観とは、ある人がどのように世界を見ている/捉えているかという意味ですが、一般的には創作物の世界設定や雰囲気を指す言葉として用いられます。
ゲームにおける世界観の重要性
そもそもゲームの世界観は、なぜ重視されるのでしょうか。
世界観とはゲーム全体で統一された変わることのない設定や物語のことを指します。もし、世界観設定を怠ってしまえばプレイヤーがゲームの世界に没入することはできません。
世界観設定の良し悪しがゲームのビジュアルデザインや面白味に直接関わってくるため、ゲームの骨格部分を担うゲームの世界観設定は丁寧に行う必要があります。
ゲームの世界観設定のやり方
ここからはゲームの世界観設定をどのように決めていけば良いかをご紹介していきます。
世界観設定の原則は「大きいものから決める」
まずは、世界観設定における重要な原則を説明します。
原則は「ゲームの世界観は大きなものから小さいものへと決める」ということです。
具体的には、世界や国などの大きな単位から設定していき、徐々に人物や組織などの小さな単位を設定していきます。
さまざまなキャラクターや、そのキャラクターの詳細を初めから設定してしまうと、世界観を構築していく上で内容が変わってしまったり、統一された世界観では無くなってしまったりする可能性があります。
その結果、矛盾が生まれたりちぐはぐなストーリーになってしまい、ゲーム自体の面白みが伝わらなくなってしまうことがあります。
これらの原則を頭に入れたうえで次のステップに進みましょう。
ステップ1.コンセプトを決める
まずはコンセプトから決めていきます。
細かい世界の内容を始めに決めるよりも、自分が作りたいと思った「RPG」などのゲームジャンルや、「ファンタジー」などの世界ジャンルを先に決めると具体的な内容が出てきやすいです。
そのため、漠然とした世界観設定でも短い文章で書き出してみることから始めてみましょう。
また、文章や言葉だけでは表現できない部分や伝わらない部分はコンセプトアートも合わせて設計することで、他の開発者にもイメージしている世界観が伝わりやすくなったり、共有しやすくなります。
コンセプトアートについてはコチラの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!
ステップ2.時代と舞台を設定する
コンセプトが決定したら、「時代」と「舞台はどのような場所なのか」という2点を決めます。
この2点は世界観には必要不可欠であり、世界観に矛盾を持たせないためにも、作中の時代と「その時代ではどのような場所であったのか」をなるべく詳しく設定する必要があります。
実際に存在した(する)国や時代を参考にする場合は、歴史や地理、国や時代ごとの文化、政治などの分野の知識があると、意図しない矛盾が生じることを防ぐだけでなく、説得力のある世界観を作り上げることができます。
架空の時代や舞台が登場する場合も、実際に存在した時代・国・地域がモチーフにされることが多いので、参考にする時代や地域を決め、そこから時代や地域を組み合わせたり想像を膨らませて設定すると良いでしょう。
世界観設定で気を付けるべきこと
大まかに世界観設定のやり方についてご紹介しましたが、ここからは具体的に気を付けるべきポイントをご紹介していきます。
世界観に一貫性を持たせる
世界観設定で最も重要なことは自分がやりたい、面白いと思ったことを貫き通すことです。
世界観構築にあたってさまざまな意見やアイデアが出ますが、それによって世界観設定に一貫性を欠くと矛盾や違和感が生じてしまいます。企画として通す際にも一貫性がない企画は通ることは難しいでしょう。統一された世界観でないとユーザーを惹き込むことは難しいので、良い意見は取り入れつつも自分が作りたい世界観の軸は変えずに世界観の一貫性は保つことが大切です。
世界観を見つけ出す
世界観を新しく作り出すのはかなり難しいです。哲学的な視点で考える必要があり、アイデアを出すのにも非常に時間がかかってしまいます。
そのため、既にある世界観を元に構築していくことで新たな世界観を見つけ出す方法が手間がかからず比較的短時間でアイデアが浮かぶはずです。
例えば、いろいろなジャンルのゲームをプレイすることはもちろんですが、映画や小説、マンガでも世界観設定は行われているので、ゲームに囚われずさまざまなコンテンツに触れてみることで新しいヒントが得られるかもしれません。
トライアンドエラーを繰り返す
世界観設定では上司や開発メンバーから何回も指摘やフィードバックを受ける場合があります。そのような場合でもくじけずに修正を繰り返したり創作を辞めないことが必要です。何回も挑戦して修正を繰り返すことでスキルアップにも繋がります。
世界観設定ができるようになると
ゲームの世界観設定を行うのは主にゲームプランナーやゲームシナリオライターです。また、場合によってはコンセプトアーティストも世界観設定をする場合があります。
そのため、ゲームプランナーやゲームシナリオライター、コンセプトアーティストを目指している方は世界観設定のスキルは必要不可欠です。転職でゲームプランナーやゲームシナリオライターを目指している方は世界観設定を数多く作り、経験を積むことから始めましょう。
また、独学でなくてもスクールに通うことで学ぶことができるので、金銭的に余裕がある方やプロの指導の元で学びたいという方はスクールに通うことも検討してみてください。
まとめ
本記事では、ゲームの世界観設定について、やり方や気を付けるべきポイントなどを解説しました。
ゲームの世界観設定は自由度も高く、自分のアイデアや知識を活かしてゲーム作りができ、魅力もやりがいも感じられるので、ぜひ素敵な世界観作りに挑戦してみてください!
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