コラム

24.08.23

【徹底比較】Live2DとSpineの違いとは?

最近のゲームでは、CGを用いたアニメーションが当たり前に使用されています。3Dのものもあれば2Dのものもあり、アニメーション制作にもさまざまなツールが用いられています。

本記事では、「2Dアニメーション」に焦点をあて、ゲーム業界でも使用頻度の高い「Live2D」と「Spine」について比較していきます。

2Dアニメーションソフトを選ぶのに迷っている方や、ゲーム業界への転職を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください!

Live2Dとは

Live2D(Live2D Cubism)は、株式会社Live2Dが開発した、2Dモデリングのためのツールです。

2Dイラストを動かすことに特化したアニメーションソフトで、事前に用意したイラストをそのまま素材にするため、イラストの良さを活かしたまま動きを付けられる点が特徴です。

また、公式サイトでは、制作に役立つ補助ツールやクリエイターへのサポート、学習コンテンツなどが豊富に用意されており、モデリングやアニメーションが未経験の方でも始めやすい環境が整っています。
開発元が日本の企業のためコンテンツはすべて日本語となっており、初めてLive2Dを使う方も安心して使用できます。

▼Live2Dについてはこちらの記事で詳しく解説しています!

Spineとは

Spineは、Esoteric Software社が開発した2Dアニメーション専用のソフトウェアです。
また、ゲーム開発における2Dアニメーションととても相性が良く、アニメーションの制作から完成したアニメーションを、ゲームに組み込むためのワークフローの効率化まで行えます。

SpineもLive2Dと同じく、公式サイトにてチュートリアル動画やEsoteric Software社のインストラクターによるTwitch配信の一覧などが見られます。
開発元はアメリカの企業ですが、日本語にも対応しているため、操作などは安心して行えるでしょう。

▼Spineについてはこちらの記事で詳しく解説しています!

違いを比較

ここまで、Live2DとSpineがそれぞれどのようなツールかを解説してきましたが、ここからは4つの項目に分けてLive2DとSpineを徹底比較していきます。

①動きの付け方

1つ目は、動きの付け方です。アニメーションを付けるといっても、動きの付け方はツールによって異なり、動かし方によって向いているアニメーションが変わります。

Live2D:面を動かす

Live2Dのモデリングでは、事前に用意したイラストを細かくパーツに分けて、そのパーツそれぞれに動きを付けることでアニメーションを制作します。

また、動かし方として「面を変形させて動かす」という特徴を持ち、どの面やパーツが正面にくるかを考え動きを設定します。

そのため、アグレッシブな動きの少ない立ち絵などに適しています

Spine:骨組みを動かす

一方のSpineは、面やパーツ毎ではなく、1枚の画像に骨組みをつけ、その骨組みを動かすという方法でアニメーションを制作します。
この骨組みはボーンと呼ばれ、各ボーンに回転などの動きを設定します。

また、アニメーションを複数掛け合わせることができるのが特徴で、キャラクターを走らせながら銃を打つ動作をつけることも可能です。

そのため、立ち絵などよりはアクションゲームなどのアグレッシブな動きに適しています

②使用されやすいジャンル

2つ目は、使用されやすいジャンルについてです。先ほど動きの付け方によってそれぞれ向いているアニメーションをご紹介しましたが、それと同じくそれぞれの特性を活かして使用されやすいジャンルも異なります。

Live2D:幅広いジャンル

Live2Dはゲームを始めとして、VTuberの立ち絵やアニメなどにもよく使用されています。

有名な作品だと、『プロジェクトセカイ カラフルステージ feat.初音ミク』、『桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~』、『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』などの実績があります。

そのため、ゲームはもちろんアニメ、Vtuberなどエンタメ業界における2Dアニメーション制作を行いたい方におすすめです。

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Spine:ゲーム特化

Spineは、ゲーム開発における2Dアニメーション制作に特化しているだけあり、ゲーム開発で多く用いられます。

また、Live2Dは主に2Dアニメーションデザイナーに使用されるのに対し、Spineは2Dアニメーションデザイナー、UI/UXデザイナー、エンジニアなど幅広い職種で使用されます。

そのため、ゲーム開発に特化したい方や、幅広い職種に興味のある方におすすめです。



③対応PF

3つ目が対応しているプラットフォーム(以下:PF)です。
どちらもゲーム開発に用いられますが、大きな違いはあるのでしょうか。

Live2D:Unity

Live2Dを用いて制作を行えるOSはWindowsとmacOSです。Google ChromeやSafariといったWebブラウザはもちろん、UnityやPlay Stationでも動作し(表示され)ます。
しかし、Unityと同じくゲーム業界で使用頻度の高いゲームエンジンであるUnreal Engineは対応していないのでご注意ください。

Spine:Unity、Unreal Engine

Spineを用いて制作を行えるOSは、WindowsとmacOSです。Spineはさまざまなプログラミング言語に対応しているため、Live2Dと遜色ないPFで動作するでしょう。
ゲームエンジンに関しては、UnityとUnreal Engineどちらでも動作します。

④価格

最後が価格です。どちらも有料のツールになりますが、いざツールを購入するからにはどちらがお得か、気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、学生を除く一般の価格についての比較と、無料トライアルがあるかどうかもあわせてご紹介します。

Live2D:月/年額制

Live2Dは無料トライアルがあります。
そして、一般ユーザーは「Live2D Cubism PRO for indie」というプランで購入できます。
価格は、1か月のみの利用で¥2,288円(税込)、更新可能な年間プランだと¥15,708円(税込)となります。

また、年間プランの場合2年目以降は1年目より割安に利用できます。

※詳しいプランは公式サイトをご覧ください。

Spine:買い切り制

Spineも、Live2Dと同じく無料トライアルがあります。
そして、一般ユーザーは「Essential」もしくは「Professional」どちらかのプランが利用できます。
Essentialは$69USD、Professionalは$369USDの買い切り制となっています。

Essentialでも基本的な機能は使用でき、差額を支払うことでいつでもProfessionalにアップグレードすることができるので、まずはEssentialを使用し、「技術が身についてきたらアップグレードしたい」という方にもおすすめです。

※詳しいプランは公式サイトをご覧ください。

まとめ

本記事では、Live2DとSpineについて、複数の項目で違いを比較しました。

どちらも2Dアニメーション制作用のツールですが、動きの付け方や向いているジャンルが異なります。そのため、これから2Dアニメーション制作を始めたい方や、転職に向けてどちらのツールを使うべきか悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考に、ご自身に合ったツールを選んでみてください。

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