コラム

23.01.30

ゲームプランナー業務には欠かせない!ゲーム開発における仕様書作成の仕方

ゲーム開発現場において、企画書の次に書かれるのが仕様書と呼ばれる資料です。具体的にはゲームを作るための設計図のようなもので、企画書で決まったコンセプトなどをもっと具体的に記載していきます。この記事では仕様書とは何なのか、仕様書の書き方を紹介していきます。

ゲーム開発における仕様書とは

仕様書とは企画書をもとにゲームの仕様を細かく決めていく際に書かれるものです。ゲーム開発の現場などで利用され、プログラマーやデザイナー、デバッカーなどのゲーム開発に携わる人が作業する際に参照するので、仕事をする際にそれぞれの認識を合わせるために必要になるものです。

仕様書がないと、ゲームクリエイターはどんなゲームでどのようなデザインをするのかが分かりません。そうならないように、ゲームを組み立てるための全てのことを言葉を使ってあらかじめ説明しておく必要があり、仕様書では言葉や絵を使ってゲームの内容を丁寧に説明します。

具体的に仕様書はこのようにまとめましょうという模範解答はありませんが、プログラマー・デザイナー・デバッカーなどの開発に携わる各セクションの人が見て必要な情報がまとまっていることが最低条件です。

ゲームプログラマーに必要な情報

ゲームプログラマーに必要な情報は、画面仕様書とフローチャートです。画面仕様書というのは、ゲームのキャラクターなど、その画面に必要な情報やそのキャラクターがどういう挙動をするのかなどをまとめたものです。この時点でより凝った表現を考える必要はないので、必要最低限で十分です。

ただ、必要最低限の情報を文章化するだけでは非常に分かりにくい仕様書となってしまうので、図やイラストなどを挿入するとより分かりやすいです。そこで必要になるのが、フローチャートと呼ばれるもので、どの時点でどのような挙動をするのかを図式化し、プログラマーに向けて実際にゲームをプレイする場合のイメージを伝える際に非常に効果的です。

デザイナーに必要な情報

デザイナーに必要な情報は画面仕様書とデザインのイメージです。画面仕様書はプログラマーと同じですが、デザインのイメージは徐々にブラッシュアップをかけて完成に近づけていくため、概要程度を添えるだけで問題ありません。

ただ、グラフィックの統一感など、デザイン面で欠かせない情報もあるので、デザイナーの工程に響いてくるようなことはあらかじめ伝えておく必要があります。情報を細かく書いて見づらい仕様書にならないようにすることに加え、ある程度重要な情報は記載する必要があるので、良いあんばいを探すようにしましょう。

デバッカーに必要な情報

デバッカーに必要な情報は画面仕様書と、チェックが必要な項目を記載したテスト項目書です。デバッグ作業は仕様書に書かれていないことをチェックすることはできないので、仕様書通りに問題なくゲーム画面が動いているかなど、特に必要な項目をリストアップしてデバッガーに渡す場合があります。

反対に、デバッガー側からテストに必要な資料や情報の提供を要望される場合もあるので、その場合は迅速に対応する必要があります。

仕様書を書く際に気をつけたいこと

仕様書は常にアップデートされる

仕様書は最初に完成したら終わりではなく、開発していく途中でどんどん変更されます。多くの場合、面白い作品にするために追加される項目があったり、削除していく項目があったり変更がある場合がほとんどです。

修正を繰り返して更新・改変していく作業が必要になるので、修正や変更を各担当に間違いなく伝えるようにしなければなりません。

各担当と相談して作り上げていく

仕様書はプランナーが作りますが、プランナーで決められないことはプログラマーやデザイナーなどと相談していくことが通常です。仕様書上で問題ないと思っていることでも、実際に作成すると動かなかったり、デザインにしてみるといまいちだったということもよくあるので、各担当と連携していくことが重要です。

仕様書は問題点を早期に見つけるための資料でもあるので、プロジェクト内で問題点や課題が見つかった時は速やかに責任者に報告しましょう。

仕様書が作れるようになると

仕様書が上手く書けるようになると、チーム全体が共通認識を作ってゲーム開発を進められ、開発チーム全体を柔軟に動かすことができるので、優秀なゲームプランナーとして活躍できます。そのためには相手にどのような表現をすれば伝わりやすいのかなど、相手の立場に立って仕様書を制作する必要があります。

仕様書作成の実務経験を積むとゲーム業界で転職する際などに有利に働くことが多いです。プランナーとして企画・仕様書に関する仕事を続けていきたいと考えている方は、必要なポイントをしっかり押さえられているかどうか、改めておさらいしてみてください。

まとめ

仕様書を書く際には頭の中のぼんやりとしたイメージを一つ一つ言葉にしていく必要があります。イメージを言葉にするためには少なくともそのイメージを自分の中で理解する必要があります。そのためには、作文能力を培うことから初めてみることもオススメです!

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