ゲーム開発に携わるプログラマーの仕事は多岐に渡りますが、その中でもクライアントエンジニアという職業があることをご存じでしょうか。今回はゲーム開発に携わる他のプログラマーとの違いや将来性などを含めて、クライアントエンジニアについてご紹介していきます。
クライアントエンジニアとは
クライアントエンジニアとは主にスマホ向けのゲーム開発に携わるエンジニアのことです。iOSかandroidかのOSを問わず現在のスマホ向けゲームは需要が高く、数多く開発・販売が行われているので、並行してクライアントエンジニアの需要も高いと言えます。
主な仕事内容はゲームアプリの「企画・設計」「開発・実装」や「開発環境の整備」、バグがないかどうか確認する仕事である「デバッグ」やゲームをリリースした後の「保守・運営」まで幅広いです。
また、経験やスキルによってはディレクターやマネジメントを任せられることもあります。
サーバーエンジニアやフロントエンドエンジニアとはどこが違うのか？
クライアントエンジニアとよく混同するのが、サーバーエンジニアやフロントエンドエンジニアと呼ばれる職種です。何が異なるのでしょうか。
サーバーエンジニアはユーザーの目に見えない部分を設計するもので、データベースやシステム構築といったアプリを開発する土台部分を担当し、画面設計などユーザーの目に見える部分を担当するクライアントエンジニアとは対照的な存在です。
フロントエンドエンジニアはアプリのプログラミングや画面設計など、クライアントエンジニアと似たような部分を担当しますが、スマホ向けゲームではなくWebアプリケーションに特化しているという点で異なります。
精神的な面も！クライアントエンジニアに求められるスキル
プログラミングスキル
開発職種である以上、プログラミングスキルがないと仕事は上手くいきません。特に「Java」「C++」「C＃」などの言語は使用する機会が多いので、これらの言語を習得しておく必要があります。
プログラミング言語を使って操作や動作をコンピューターに理解させ、その通りに表示させることでゲームを開発していきます。その他にもボタン操作などによってアクションを設計することや、場合によってはエフェクトデザインも担当することもあります。
ゲームエンジンスキル
プログラミングスキルに加えて、ゲーム開発プラットフォームであるゲームエンジンを操作するスキルも必要です。「Unity」や「Unreal Engine」などのゲームエンジンを使いこなしたゲーム開発経験があると市場価値は高まるでしょう。
創造力・注意力・忍耐力
オリジナリティある創造力を身に付けることで、どういう画面設計であれば楽しいのか、どんな機能があれば面白いのかなどという観点で開発に携わることができます。
同時に重要になってくるのは注意力で、バグを見逃したままゲームを配信してしまうと、ゲームや会社の信頼度が下がってしまいます。バグが多いと何回も手直しが必要になり、作業効率も下がってしまうので、開発段階からバグを出さないように注意深く作業をすすめることが必要です。
また、ゲーム開発はチームで行うので、さまざまな要望やクレームを受けることがあります。こういった要望を受け入れ、開発を続ける忍耐力も必要です。
クライアントエンジニアになるためには
クライアントエンジニアになるためには前述のプログラミングスキルやゲームエンジンスキルが大前提として求められます。よって、独学やスクールなどで学んでおくことが必須です。加えて、ハードウェアに関する知識やシステム開発に関する知識も必要です。
中途採用の場合はゲーム開発経験者であることがほぼ必須条件なので、上記のスキルを身に付けておかなければほぼ不可能でしょう。また、ある程度経験がある方にはマネジメント業務を任されることもあるので、マネジメント経験などもあると有利に働くでしょう。
実務経験がない場合は、未経験でもクライアントエンジニアを募集している企業もあるので、そういった企業に入社して実務を進める中で覚えていく方法や、ウェブ・IT企業に就職して基礎知識を学び、自力でゲームを制作してプログラミングスキル、ゲームエンジンスキルを身に付けるといった方法もあります。
将来性は豊富！クライアントエンジニアのキャリアパス
クライアントエンジニアには現場第一線で長く開発に携わりたいという人が多いですが、将来のキャリアパスも豊富です。
対応言語を広げることで専門性を磨き、フリーランスとして活躍することや、比較的需要の高いクライアントエンジニアの経験を活かして他のエンジニア職を目指すこともできます。
また、さまざまなタイトルに関わってリーダーとしてプロジェクト全体をまとめる術を学び、独立して起業をする方もいます。
さらに、ビジネスレベルの英語力を身に付ければ、さらなる収入を求めて海外の開発会社に転職する道もあります。日本の企業よりも海外の企業の方が報酬が良い場合が多いので、海外でチャレンジしてみたいと思っている方や、高収入を目指している方は挑戦してみてください。
まとめ
クライアントエンジニアは開発・実装だけでなく幅広い業務がある分、多くの責任が伴う職種です。求められるスキルのハードルも高いため、クライアントエンジニアになるまでは非常に大変ですが、スマホ向けアプリケーション需要は高く、今後伸びることが予想されている業界です。さらに、キャリアアップによって起業を考えている人や、グローバルで活躍したい人にとっては注目しておきたい職種です。
ゲームアプリ開発に興味があって、自分をもっと成長させたいと考えている人は是非目指してみてはいかがでしょうか。
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