近年、ゲーム開発の現場において、クリエイターが開発作業に集中して取り組めるようにサポートする「開発アシスタント」を採用することが増えてきています。
「ゲーム業界で働きたいけれど、開発に関する実務経験や、専門的な知識がない」という方にとって、開発現場のアシスタント職は未経験からでも挑戦しやすい職種です。
本記事では、ゲーム開発現場のアシスタント職の具体的な仕事内容や、なるために必要なスキル、キャリアパスについて解説します。
同じく、開発現場をサポートする職種には、経理・人事・総務・法務などのバックオフィス職もあります。これらの職種は専門的な知識や経験が必要なことが多いため、経験を積んでいる方はチャレンジしやすいです。
▼バックオフィス職について、興味がある方はこちらの記事もぜひご覧ください。
「開発アシスタント」とは
ゲーム開発現場のアシスタントは、開発業務において、ディレクターやクリエイターが制作の合間に行っていた庶務や事務作業を専門で担う仕事です。
事務作業などが主ですが、バックオフィスとは異なり、開発業務に関する事務作業を専門に行います。
開発メンバーに伴走して業務をサポートし、チーム全体の生産性を高める役割を担う重要な職種です。
仕事内容
開発アシスタントの具体的な仕事内容は様々です。
参画する現場によって業務内容は異なりますので、代表的なものをいくつかご紹介します。
書類作成サポート
ゲーム開発現場においては、会議の際の議事録や報告書のほか、キャラクターのパラメーターなどを詳細に記載する仕様書の作成が必要です。開発アシスタントは、これらの書類作成を行ったり、プランナーやクリエイターが書類を作成する際の補助を担ったりします。
また、簡易なデータ入力や不具合情報の整理などの業務を任されることもあります。
申請業務
ゲーム制作に必要なコストや環境を確保するために、社内稟議の申請や各種申請書の作成を行います。具体的には、支払い申請のサポートや、機材導入の事務手続きなどが含まれます。現場のクリエイターが開発作業に専念できるよう、会社のルールに基づいた事務的な手続きをスムーズに完了させることが開発アシスタントの大切な役割です。
進行管理サポート
ゲーム開発において、納期を守ることは極めて重要です。しかし、ゲームの開発過程ではさまざまな工程が複雑に関わっているため、予定通りに進めることは決して容易ではありません。そこで開発アシスタントは、プロジェクトマネージャー(PM)が立てた計画に沿って、プロジェクトを進められるようにサポートします。
具体的には、各作業メンバーへの納期リマインドやスケジュール調整などのサポートを行い、プロジェクトを推進します。
上述した書類作成サポートや申請業務、進行管理サポートなどの事務作業は、「部内アシスタント(部内アシ)」と呼ばれることもあります。
翻訳サポート
近年のゲーム業界では、グローバル展開をしている会社が増えており、海外のクリエイターや取引先と連絡を取る機会も増えています。そのため、英語をはじめとした外国語で連絡を取る際、外国語が堪能な開発アシスタントが翻訳の補助を行うこともあります。
語学スキルが高ければ、単なる翻訳にとどまらず、海外版の品質を担保するローカライズの監修アシスタントとしても活躍の場を広げることができるかもしれません。
お問い合わせ対応(CSサポート)
ゲームをリリースして運営を開始すると、ユーザーから不具合報告やサービスに対する意見などのお問い合わせが寄せられるようになります。開発現場のアシスタントは、これらのメールや電話の対応業務を行います。
問い合わせ対応業務については、正しいビジネスマナーや、状況を的確に把握して迅速にレスポンスすることが求められます。
SNS投稿作業
ゲームの魅力をより多くの人に認知してもらうためには、プロモーション活動が欠かせません。大規模な広告戦略は専門の担当者が主導しますが、日常的なSNSによる告知などは開発現場のアシスタントが担当する場合もあります。
具体的には、ゲーム内イベントやシステムメンテナンスの情報を投稿したり、紹介記事作成の補助も行ったりします。また、SNSの反応を観測し、得られた数値をもとに適切な内容の投稿を検討することも重要です。
デバッグ業務
ゲームの開発中から運用開始後に至るまで、不具合を修正するデバッグ作業は必須の業務です。
主に、不具合の修正はデバッガーやエンジニアが行います。開発アシスタントはその前段階として、実機を操作して不具合の再現性を確認し、発生条件の特定や記録、報告などを担います。情報を的確に整理し、不具合の状況を正しく伝えるための言語化能力が問われる業務です。
「開発アシスタント」になるために必要なスキルは?
続いて、ゲームの開発アシスタントになるためにはどのようなスキルが必要なのでしょうか。仕事内容を例に挙げながらご紹介します。
OfficeソフトやGoogle Workspaceの操作スキル
日々の資料作成やデータ管理、スケジュール調整などの開発アシスタント業務において、OfficeソフトやGoogle Workspaceの基本操作は欠かせないスキルです。
特に、企画会議の議事録や報告書の作成、さらには不具合報告の集計・分析といった業務では、正確さとすばやい対応が求められます。そのため、よく使う関数やショートカット、見やすい資料の整え方などを日頃から意識して使い慣れておくことが大切です。
また、「MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)」などの資格を取得しておくと、実務に直結する実践的な知識を持っていることの証明になり、転職活動をする上でアピールポイントになります。
電話やメール対応に抵抗がないこと
アシスタント業務では、メールや電話で連絡を取る機会が多くあります。そのため、基本的なビジネスマナーが身についていることや、電話対応に抵抗がないことが非常に重要です。
過去にコールセンターやテレアポ、テレマーケティングなどの業務経験があれば、即戦力として評価される可能性があります。
ゲーム業界への高い関心
ゲームで遊ぶことや、ゲームの実況動画・配信を視聴することが好きであるといった、業界への興味関心は大きな強みになります。開発の過程を間近で支え、携わった作品が無事にリリースされる達成感は、何事にもかえがたい喜びで、仕事への満足感やモチベーションにもつながります。
また、業界特有の表現や用語に親しみがあれば、現場のクリエイターとの連携もスムーズになります。「好き」という気持ちが、業務への理解を早め、周囲との良好な関係を築くための強力な原動力となるはずです。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力はあらゆる業界で必要とされますが、一つの作品に多くのスタッフが関わるゲーム業界では、特に重要視されるスキルです。開発現場のアシスタントは、様々な関係者の間に立ち、状況をヒアリングしたり、それぞれの業務をサポートする役割を担います。
チーム全体が円滑に動けるよう配慮しながら対話できる能力は、開発アシスタントに必須の能力です。
キャリアパスや将来性
開発アシスタントはゲーム制作のあらゆる工程に触れるポジションだからこそ、その後のキャリア選択肢が非常に広いのが特徴です。
業界未経験から開発アシスタントになった場合でも、進行管理職にステップアップして将来的にはプロジェクトマネージャー(PM)を目指すことができます。また、仕様書の作成補助やデバッグ業務を通じて、プランナーやディレクターへのキャリアアップも狙えます。
インターネット上では「ゲーム業界はハードだからやめとけ」といった声や、「未経験では採用が難しい」という意見もよく見られます。しかし、実際にはゲーム業界でも働き方改革は着実に進んでいて、業務量や労働時間が適切な範囲に収まるように管理されるようになっています。また、ゲーム業界に特化した転職サービスや派遣会社を利用すれば、未経験からゲーム業界に入るハードルも比較的低くなります。
まとめ
本記事では、ゲーム開発現場のアシスタント職について仕事内容や必要なスキル、将来性などについてご紹介しました。
開発アシスタント職は、事務スキルとコミュニケーション能力、そしてゲームへの情熱があれば、専門的な知識や技術がなくても挑戦できる、非常に魅力的な職種です。
未経験からゲーム業界で働いてみたい方や、現場のクリエイターを支える仕事がしたいという方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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