インタビュー

26.01.16

【インタビュー】「枠に収まらない魅力がある」"レディコミ"作り続ける株式会社カノンの≪採用のホンネ≫


エンタメ業界ではたくさんの人材が活躍しています。しかし、企業の責任者がどんな思いでモノづくりに関わり、採用担当者はどのような人材を求めているのか、その「本音」に触れる機会はなかなかないものです。

そこで本連載≪採用のホンネ≫では、さまざまなエンタメ関連企業を取材し、コンテンツづくりにかける熱意や採用に対する思いなどをお伝えしています。

今回伺ったのは、 株式会社カノン。大人女性向け漫画、いわゆる「レディースコミック(通称:レディコミ)」に特化した編集プロダクションです。

株式会社カノン
事業内容:
漫画編集プロダクション・オリジナルWEB漫画制作及び配信
近年のヒット作:
さかたのり子&穂実あゆこ『児童福祉司一貫田逸子』
岡村えり子『桜病院ものがたり』
福田素子『続・橘屋繁盛記』


確かな実力を持ち長年のファンを持つ株式会社カノンが、「レディースコミック」というある種“ニッチ”なジャンルにこだわって制作を続ける理由とは?裁量を持って働ける編集プロダクションでは、どんな編集者が求められているのか?

日本のレディ-スコミックの創成期から編集者として活躍し続けているという代表取締役の高橋さんから、静かな熱意と大きな愛にあふれる貴重なお話を伺いました。

レディコミの本質は大人の心に響く「人間ドラマ」

オフィスを訪問すると、代表取締役の高橋 公徳(たかはし きみのり)さんが迎えてくださいました。

打ち合わせスペースの周りには、壁を覆いつくすほどの大量のレディースコミック雑誌がずらりと並んでいて、まさに圧巻。これらはすべて株式会社カノンが編集を手掛けたものとのことで、歴史を感じます。

▲ オフィスには、書店やコンビニエンスストアで一度は見かけたことがあるレディースコミック雑誌や漫画の生原稿が所狭しと並んでいる


--本日はよろしくお願いいたします。まずは、株式会社カノンの成り立ちについて教えてください。


高橋さん「よろしくお願いします。当社はもともと、レディースコミックに強みを持っていたあおば出版社(現在は解散)から独立する形で設立されました。私自身、あおば出版社の創業メンバーの一人で、編集長や販売部長を務めた経験があります。カノンには途中から参画して代表になりました」


--レディースコミック編集者としてのキャリアをスタートされたきっかけはなんですか?

高橋さん「子どものころから少年向けのコミックはそこそこ読んでいて、大学生の時に友人のすすめで初めて少女漫画を読みました。その作品の少年漫画にはない魅力にひかれ、特定の作家の少女漫画作品を読むようになりました。

大学を卒業して就職したのはグラビア雑誌の編集部だったのですが、知人から『いまレディースコミックというものが流行り始めていて、新しく会社を立ち上げるから、いっしょに雑誌を作らないか』と声がかかったんです」


--なるほど。ここで、改めて「レディースコミック」というジャンルについて、その成り立ちも含めてご解説いただけますか?

高橋さん「レディースコミックとは大人の女性をターゲットに描かれた漫画で、紙媒体では現在、主にA5という判型で書店やコンビニで販売されています。当社でもそのような雑誌を月刊誌/隔月刊誌を8タイトル、増刊を月に1~2誌ほど手掛けています。

描き手の多くは、元少女漫画作家です。子どもや中高生向けに恋愛漫画を描いていた作家が年齢を重ねると、大人の女性として経験したことや思ったことをテーマに作品を描きたくなる方が多いです。

読み手も熱心な少女漫画読者だった女性が多く、漫画が好きで読みたい気持ちはずっと変わらないものの、大人になると子ども向けの作品では楽しみきれない…ということが増えていきます。

このように、描き手と読み手とのニーズが重なって生まれたのがレディースコミックなのです」


--非常に興味深いお話です。レディースコミックの中でも、株式会社カノンで特に大切にされているテーマはありますか?

高橋さん「レディースコミックには大きく分けて三つのジャンルがありまして、一つが身近な人間関係のドロドロした愛憎劇を描いた『ご近所もの』。二つ目が人生の困難や命の問題、家族の絆などを描いた『感動系』。もう一つはサスペンスや謎解き、恐怖要素などを含んだ『ミステリー系』です。

我々は『感動系』と『ミステリー系』に特化した編集プロダクションで、人の精神面に深く切り込むような大人向けのテーマを得意としています」

確かな編集力×WEBの拡散力で広がる可能性

▲ 紙の雑誌作りは現在、再録が中心。テーマが決まると何も資料を見ずとも「あの作家さんのあの作品を載せたい」と思い浮かぶそう


--現在は紙の雑誌だけでなく、電子書籍の出版にも注力されているそうですね。


高橋さん「はい。現在は紙の雑誌制作を請け負う編集プロダクションとしての機能だけでなく、自社レーベルで新作漫画を作る版元としての機能も持っています。紙の雑誌は過去の作品の再録が中心で、各号にテーマを設定し、そのテーマに合っている作品を集めて掲載する方式で雑誌作りをしています。

そして、近年では漫画市場の中心が電子出版になってきているので、電子コミックの出版にも注力しています。電子では過去の名作のデジタル化はもちろんのこと、新作の配信もしています」


--最近の新作で、特に注目の作品はありますか?

高橋さん「去年の夏から配信が始まった、たちばないさぎさんの『Shall we ブラインドダンス?』ですね。遺伝性の病と事故で視力を失った少年が、ブラインドダンスの世界で新しい生き方を見つけていく物語で、視覚障害の当事者の方にも取材を行った力作です。

それから舞台の仕事をしていた刀根壱睡さんと、内田康夫原作のコミカライズを多く手掛け定評のあるあさみさとるさんが組んだ『リグレット~アッコちゃんの秘密~』、BLで多くの人気作を手掛けた深井結己さんの意欲作『異世界転生家族 嵐が丘で絆を紡ぐ』は推しです」


▲ WEBでは新作にも精力的に取り組んでいて、実力派の作家が手掛けた作品が続々と出版されている


--あらすじを聞いただけで読んでみたくなる、興味深いテーマですね。

高橋さん「ありがとうございます。レディースコミックは、人の心の機微を捉えた作品が多いので、もっとたくさんの方に楽しんでいただけるポテンシャルがあると思います。ジャンルに関係なく、面白いものは面白いですから。

そういう点でも、電子漫画は世代や性別を超えて手に取っていただきやすいと思うので、今後もいろいろな作品を世に出していきたいです」

求めるのは「常識」と「飛躍した発想」を併せ持つ人

▲ 作品のジャンルに囚われず、人の心を動かす漫画作品を作りたい編集者を募集中

--現在、編集者を募集されているとのことですが、どのような方を求めていますか?

高橋さん「まず、私を含めて総社員数が3名と少人数の組織なので、企画の立ち上げから入稿まで、 一通りの業務を一人で完結できる即戦力の方を求めています。それから、外部スタッフの力を借りないと仕事が回っていきませんので、周囲をリード/ディレクションできる力は欲しいです。

しかし、大人女性向けの作品に興味があれば、これまで同ジャンルの編集経験がなくても全く問題ありません。例えば、登場人物の心情を細やかに描くという点でいえば、BL作品の編集経験がある方は当社と親和性がありそうですね。もちろん、それ以外のジャンルの経験者も歓迎です。

何より大切にしているのは、社会人としての常識を持ちながら『普通から少し飛躍した発想』ができることです」


--具体的にどのようなことでしょうか?

高橋さん「ルールを守ってミスなく制作を進められるのは、編集者として不可欠な素質です。しかし、面白い作品を生むためには、既存の枠に囚われない自由な発想力が求められます。

当社では新人を育成する体制はありませんが、その分、 実力のある方には大きな裁量をお任せします


--最後に、応募を検討されている方へメッセージをお願いします。

高橋さん「レディースコミックというジャンルに囚われず自分の強みを発揮したい。自分が思い描く面白い企画を実現したい。そういう情熱をお持ちの経験者の方とは、ぜひ一度お話ししたいです」


--本日は貴重なお話をありがとうございました!

コミックの新時代を創りだす編集者を募集中!

株式会社カノンの強みは、長年培った編集ノウハウと、作家との深い信頼関係。長年の読者に愛される漫画雑誌を作り続けながら、WEB漫画市場では新作を発表し続けています。

「編集経験を活かして、大人女性向け作品を作りたい」「編集者として裁量を持って、たくさんの作品を立ち上げたい」という方は、ぜひ株式会社カノン(https://kanon-creative.biz/recruit.html)にご連絡ください。

また、電子漫画やWEBTOONをはじめとしたエンタメ業界で活躍の場を探している方、これからキャリアを始めたいという方は、コンフィデンスクリエイターへの登録もぜひご検討ください。

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著者・監修情報

Confidence Creator 編集部

運営元:株式会社コンフィデンス・インターワークス

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