職種紹介

25.10.21

ゲームキャラクターデザイナーになるには?仕事内容から将来性まで解説

ゲームに登場する主人公や仲間、敵キャラクターの姿を生み出すキャラクターデザイナーは、作品の魅力を左右する重要な職業です。
単に見た目を描くだけではなく、企画の意図や世界観を深く理解し、プレイヤーの心を惹きつける存在を創造する役割を担っています。

この記事では、その業務内容や必要なスキル、キャリアの築き方などについてご紹介していきます。

キャラクターデザイナーとは

キャラクターデザイナーの業務内容

キャラクターデザイナーは、ゲームの企画や物語に沿って、人物や生物、ロボット、モンスターといった多様なキャラクターを生み出します。
重要なのは、ただ見た目を整えるのではなく、キャラクターの役割や性格、物語上の立ち位置などがひと目で伝わるようにデザインすることです。

たとえば、主人公はプレイヤーが共感しやすい親しみやすさを意識し、敵キャラクターは威圧感や不気味さを感じさせるようシルエットや色使いを工夫する、といった具合です。
衣装や小物、体型、表情などの細部も、性質や背景設定を表現する大切な要素です。

さらに、デザインしたキャラクターは広告やパッケージ、グッズに展開されることも多いため、幅広い媒体で見栄えがするビジュアルであることも求められます。

近年では、キャラクターの人気そのものが売上やダウンロード数に直結するケースも目立ちます。
特にソーシャルゲームでは、魅力的な新キャラクターが追加されたタイミングでガチャの売上が急増することがあり、数億円単位の利益を生む例も少なくありません。

キャラクターデザイナーの仕事は単なるアート制作にとどまらず、ビジネス面でも極めて重要な役割を担っているのです。

業務の流れ

デザイン作業は、次のようなプロセスで進められるのが一般的です。

・ラフスケッチを複数描き、アイデアの幅を広げる
・会議や打ち合わせを通じて関係者と意見をすり合わせる
・フィードバックを受けて修正を重ね、清書へと仕上げていく
・2Dまたは3Dの制作環境に合わせてデジタル化を行う
・ゲーム内での動きや操作性を考慮し、バランスを調整する

ゲームプランナーやディレクターと密に連携し、ゲーム内での役割や機能、世界観に最適なキャラクターを模索して形にしていくことが、キャラクターデザイナーの役割です。

必要とされるスキル

キャラクターデザイナーには、人体や動物の構造を理解した上で正確に描けるデッサン力が欠かせません。そして、発想力や独創性を活かし、ゼロからキャラクターを生み出す力も重要です。

さらにPhotoshopやIllustrator、CLIP STUDIO PAINTといったデジタルツールの習熟が求められます。
近年では3DCGを扱う機会も増えているため、BlenderやMayaなどの3DCGソフトの知識を持つことも強みになります。

また、他のスタッフとの意思疎通を図るコミュニケーション力や、色彩感覚、アートやトレンドに関する幅広い知識も、活躍の場を広げるために重要な要素です。

キャリアの築き方と資格

キャラクターデザイナーになるために必須な資格は特にありませんが、専門学校や美術大学で基礎を学び、ポートフォリオを整えることが一般的な道筋です。
就職の際には技術だけでなく、個性が伝わるポートフォリオ作品集の提出が重視されます。

専門学校や美大に通っている方は学校で制作した作品を掲載すれば比較的簡単に自身の技術や個性をアピールできるでしょう。
また、専門学校や美大に通っていなくても、自身で制作したイラストをSNSで発信したり、コンテストに積極的に参加・入賞などを経験することで、魅力的なポートフォリオ作りに繋がります。

また、必須な資格ではありませんが、

・CGクリエイター検定
・Photoshop®クリエイター能力認定試験
・Illustrator®クリエイター能力認定試験
・色彩検定

といった関連資格を取得することで、学習意欲やスキルの裏付けとして評価される場合もあります。

向いている人の特徴

キャラクターデザイナーは、まず絵を描くことが心から好きであることが大前提です。
そのうえで、自由な発想で新しいキャラクターを生み出す想像力や独創性を持ち、細部までこだわり抜いて表現する探究心が求められます。

また、ゲームやアニメ、マンガといった文化に強い関心を持っていることも重要な適性の一つです。
ゲームやアニメには数え切れないほどのキャラクターが存在しており、知らず知らずのうちに既存のデザインと似通ってしまうことも珍しくありません。
過去や現在の人気キャラクターを研究し、なぜ支持されているのかを分析して理解することはデザインに説得力を与える基盤となります。

リサーチで得た知識を活かしつつ、既存のキャラクターとの差別化を意識し、自分ならではのオリジナリティをどう打ち出すかを模索できる人が、業界で長く活躍できるキャラクターデザイナーに成長できるでしょう。

キャリアパスや将来性

ゲームキャラクターデザイナーは、今後も安定した需要が見込まれる職業です。

ゲームのグラフィックは年々高度化しており、加えてアニメやVtuber、メタバースやSNSなど、デジタルキャラクターが活躍する分野は着々と広がり続けています。
AI技術の進展によって一部の作業は自動化されつつありますが、独自性や世界観に深く根差したデザインには人間ならではの感性と創造力が求められるため、価値が失われることはありません。

キャリアパスとしては、まずアシスタント的なポジションやジュニアデザイナーとして制作に参加し、モブキャラや敵キャラデザインを担当するなどして経験を積みましょう。経験を積むことで、メインキャラクターのデザインを任されるようになります。

さらに実績を重ねれば、アートディレクターとしてチームをまとめたり、ビジュアル全体の方向性を決定する立場へ進む道もあります。

また、フリーランスとして活動し、ゲーム以外にアニメや広告、グッズデザインなど幅広い分野で活躍するケースも増えています。
新しい表現やツールに挑戦する姿勢を持ち続け、表現の幅を広げていくことで、多様なキャリアを描いてゆける職業だといえます。

まとめ

キャラクターデザイナーを目指すには、まずデッサンやデジタルツールの基礎をしっかりと身につけ、ポートフォリオで自分の実力や個性を表現することが大切です。
専門学校や美術大学(美大)で体系的に学ぶのは近道になりますが、独学でも作品を積み上げ、発信を続けていくことで道は開けます。

また、創造力や技術だけでなく、チームの意見を受け入れながら修正を重ねる柔軟さや、長い制作過程に粘り強く向き合う姿勢も欠かせません。

ゲームやアニメ、Vtuberなどキャラクターの活躍の場は広がり続けており、挑戦し続ける人にとって将来性の高い職業です。
情熱を持って描き続け、スキルを磨き、人とのつながりを大切にしていくことが、キャラクターデザイナーへの確かな一歩となるでしょう。

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著者・監修情報

Confidence Creator 編集部

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