
今回ご紹介する「プラットフォームゲーム」は、アクションゲームの一種です。
ゲームの話題の中で「プラットフォーム」という言葉を聞くと、ゲームを遊ぶ媒体・環境そのものを指す「プラットフォーム」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、そうではありません。
では一体どんなゲームジャンルなのでしょうか? 早速見ていきましょう。
プラットフォームゲームとは
ジャンプして移動するゲーム
「プラットフォームゲーム」は、「プラットフォーマー」や「ジャンプアクションゲーム」とも呼ばれます。
ゲームジャンル名としての「プラットフォーム」は「ゲーム機」ではなく「足場」を意味しており、キャラクターをジャンプさせて「足場」から「足場」へと移動したり、障害物を飛び越えたりして進む、ジャンプアクションを中心にしたゲームを指します。
プラットフォームゲームは、アクションゲームのサブジャンルとして登場し、RPGやシューティング、アドベンチャー、パズルなど、さまざまな他ジャンル要素と積極的に融合し、多様化しながら発展してきました。このため「プラットフォームゲーム」という用語の定義はあまり明確ではありません。ジャンプアクションが主要素であればプラットフォームゲームに分類される、程度の認識でよいでしょう。
プラットフォームゲームを遊べる媒体は時代や地域ごとに多岐にわたり、世界中で数えきれないほどのタイトルが提供されている人気ジャンルです。
プラットフォームゲームの歴史と発展
それでは、このジャンルの源流から現在までの変遷を、年代を追ってみていきましょう。
プラットフォームゲームの歴史
1981年にアーケードで登場した『ドンキーコング』が、初期の代表的なプラットフォームゲームとされています。足場を飛び移り、障害物を避けながら進む構造は、プラットフォームゲームの基本形となりました。
「プラットフォームゲーム」という名称は、遅くとも1983年ごろには使用されていたようです。
そして1985年、ファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』が世界的なヒットを記録し、ジャンルとして定着します。
据え置き機でのプラットフォームゲームの人気は高く、二人のプレイヤーが同時に遊べる固定画面タイプや、横スクロール式のもの、探索型アクションなど、さまざまな作品が制作されました。
90年代半ばには『スーパーマリオ64』などの3Dプラットフォームゲームが登場し、プレイヤーは奥行きを含めた自由な移動を楽しめるようになり、探索重視の作品も人気を集めました。
2000年代以降は家庭用ゲーム機の劇的な性能向上に加え、オンライン対戦・協力プレイの登場、SteamなどPC配信プラットフォームの普及、そしてスマホアプリの台頭により、有料・無料ともに多様な作品が展開されています。インディー制作の名作も数多く、手軽に遊べるものから骨太な高難度作品まで、幅広く揃っています。
3D化がもたらした変化
2D時代のキャラクターの移動は左右方向+ジャンプが基本でした。
しかし、1990年代中盤に登場した3Dプラットフォームゲームは、これを大きく変えます。移動は前後(奥行き)+上下左右に拡張され、プレイヤーは広大で立体的なマップを自由に探索できるようになったのです。
キャラクターが三次元空間を自由に移動できるようになったことで、ただゴールを目指すだけでなく、複雑な地形や構造を利用した謎解きや、隠し要素の発見が重要な楽しみとなりました。
また、3D化によってカメラ操作がプレイヤーに委ねられるケースが増えました。
『スーパーマリオ64』のように、プレイヤーが視点を回しながら最適なルートを探す仕組みは、没入感を飛躍的に向上させています。同時に、カメラワークの習熟や視点管理が攻略の鍵になる場面も増えたため、ゲームの難易度は高くなりました。
さらに、アクションのバリエーションも大きく広がりました。前後左右に回避行動を取ったり、壁を駆け上がる、二段ジャンプ、滑空といった新しい移動技が導入され、ジャンプアクションはより立体的で戦略的なものへと進化します。
敵との戦闘やギミック攻略も、3D空間を前提とした立体的な構造が一般的になりました。
マップデザインの面では、一本道のコース構造から、拠点を中心に複数ルートへ分岐するオープンワールド的な構成へと発展しました。探索重視のメトロイドヴァニア型の作品や、広大な世界を冒険できるタイプも人気を集めています。
こうした変化は、ゲームのボリューム感とプレイスタイルの多様化を促し、同じ「プラットフォームゲーム」という枠組みの中でも、作品ごとの個性が際立つ時代を作り出しました。
類似ジャンルについて
メトロイドヴァニア
2Dアクションゲームのサブジャンルで、公式には「探索型アクション」や「マップ探索型RPG」と呼ばれています。2Dプラットフォームゲームでありがちな墜落や転落によるゲームオーバーからの解放や、プレイヤーキャラクターの成長・強化要素が特徴です。
▼メトロイドヴァニアについてはこちらで詳しく紹介しています!
ラン&ジャンプゲーム(エンドレスランナー)
プラットフォームゲームにおける「移動」を制限、または自動(強制)化した派生ジャンルです。
自動スクロールするコース上に置かれた障害物をタイミングよくジャンプして避けたり、途中に現れるアイテムを回収したりしながら、ゴールに向かって走り続けます。普段ゲームをしない方でも見ただけでルールが理解でき、スキマ時間に手軽に楽しめるシンプルさが特徴です。
プラットフォームゲームが3D化によってオープンワールド的な構成に変化したのに対し、こちらは一本道コース構造だった2D時代のプラットフォームゲームの進化系と言えるかもしれません。
▼エンドレスランナーについてはこちらで詳しく紹介しています!
プラットフォームゲームの人気・有名タイトル
『スーパーマリオ64』
『スーパーマリオ64』は、1996年にNintendo64のローンチタイトルとして登場した3Dプラットフォームゲームです。
従来の横スクロール型とは異なり、広いエリアを自由に探索しながらアイテムを集めるという構造を採用し、プレイヤーにかつてない開放感と自由度を与えました。
三段ジャンプやロングジャンプなど多彩なアクションに加え、カメラ視点を操作する仕組みを取り入れたことで、3D空間を自在に動き回れる革新性を実現しています。
この設計は以降の3Dアクションゲームに大きな影響を与え、プラットフォームゲームの進化を象徴する存在となりました。
現在も「3Dアクションの基礎を築いた名作」として評価され続けているタイトルです。
『LittleBigPlanet』(リトルビッグプラネット)
『リトルビッグプラネット』は2008年に登場したプラットフォームゲームで、ユーザー自身がステージを作成し、それをオンラインで共有できる点が最大の特徴です。
直感的ながら奥深いエディットツールは、シンプルなアクション面から複雑な仕掛けまで幅広く設計可能で、プレイヤーがクリエイターとして参加できる体験を提供しました。
可愛らしいビジュアルと物理演算を活かした操作感も高く評価されており、後の続編やスピンオフに受け継がれています。
ユーザー参加型の遊び方を広げた代表的なタイトルとして、ゲームデザインやコミュニティ形成に興味のある人にも注目された作品です。
プラットフォームゲームに仕事としてかかわるには?
プラットフォームゲームは「ジャンプ」が主要素であることは共通していますが、それ以外の要素が幅広いため、タイトルごとに必要とされるスキルの傾向が違ってきます。
開発にかかわる職種をいくつかご紹介します。
ゲームプランナー
作品全体の方向性を定める役割を担うポジションです。
ジャンプやアクションといった基本的なルール設計や、世界観やステージ構成、イベントの仕組みなどを幅広く手掛けます。
プラットフォームゲームは「ジャンプして移動する」というシンプルな操作を核にしているため、その単純さの中にどう面白さを作り出すかが鍵となります。
さらに、多くの作品が存在する中で、自分たちのタイトルにしかない独自性をどう演出するかを考えるのもプランナーの重要な役割です。
▼ゲームプランナーについてはこちらで詳しく紹介しています!
2D/3Dデザイナー
キャラクター、背景、UI、アイテムなど、プレイヤーが目にするすべてのビジュアルを形にし、ゲームの世界観を具体的に表現する役割を担います。
プラットフォームゲームの場合、特に「ジャンプする足場」や「仕掛け」といった要素がプレイ体験の核となるため、それらを視覚的にわかりやすく、かつ魅力的にデザインすることが大切です。足場の大きさや色、動き方ひとつでゲームの難易度やテンポが変わるため、デザイナーの工夫が直接プレイヤーの操作感に影響します。
また、直感的に操作できるUIや、ゲーム全体の雰囲気を支える背景美術も欠かせません。
デザイン力や色彩感覚、そしてチームと協力して表現をゲームに落とし込む力が求められるポジションです。
▼2D/3Dデザイナーのお仕事についてはこちらで詳しく紹介しています!
ゲームプログラマー
キャラクターの動きやギミックの仕掛け、物理演算など、ゲームに必要なあらゆる「動き」を実現する役割を担います。
プラットフォームゲームでは特に、ジャンプや着地の感覚、移動の滑らかさといった操作性がプレイヤーの体験を大きく左右するため、ストレスのないアクションを実装することが重要です。そのためにはプログラミング言語だけでなく、数学や物理の理解、アルゴリズムやデータ構造の基礎など、幅広い知識とスキルが求められます。
また、開発の過程では仕様変更やチームメンバーとのやり取りも日常的に発生するため、柔軟な対応力も欠かせません。
▼ゲームプログラマーのお仕事についてはこちらで詳しく紹介しています!
制作ツール
プラットフォームゲームの制作に使えるツールは幅広く存在しますので、作りたい規模や、やりたい表現レベルに応じて、適切なものを選びましょう。
ここでは代表的なツールをいくつかご紹介します。
GameMaker
GameMakerは、2Dゲーム制作に特化したゲームエンジンです。
ドラッグ&ドロップで動きを組み立てられる直感的な操作で、プログラミング未経験者でもゲーム作りを始めやすく、短期間で形にできるため、初めての制作やアイデアの試作に適しています。
買い切り型のライセンスも登場し、継続的な利用のハードルが下がったことで、個人開発者やインディーシーンでますます注目を集めています。
Unity
Unityは、幅広い分野で世界中の開発者に利用されている、定番のゲームエンジンです。
2D・3Dの両方に対応しており、PCやスマホ、家庭用ゲーム機だけでなくWebにも展開できるため、完成した作品を多くのプラットフォームで公開することが可能です。
インディー開発者から大手スタジオまで、幅広く使われています。
Unreal Engine
Unreal Engineは、高品質な3Dグラフィックスと物理演算を実現できる、大規模開発案件向きのゲームエンジンです。
VRやARといった先端領域にも対応しており、AAAクラスの大規模タイトルにも採用されている一方で、個人開発者が無料で利用できる点も大きな魅力です。ブループリント機能でロジック設計もローコード対応が可能です。
まとめ
プラットフォームゲームは、他ジャンルの様々な要素と結びつきながら、今も進化を続けるジャンルです。PCでも、据え置き機でもスマホでも。どこを見ても、プラットフォームゲームの人気作が数多く見つかるでしょう。
次に遊ぶ一本を探すならぜひ、クラシックから最新作まで幅広く手に取って、ちょっとジャンプしてみてください。きっと新たな発見が待っています。
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