ローグライクゲームとは？特徴や類似ジャンルとの違いを解説！

ローグライクゲームとは？

ローグライクゲームは探索型ゲームの一種です。その特徴から難易度が高いとされますが、何度もチャレンジしてしまう、中毒性の高いプレイが楽しめるジャンルとして、多くのファンに支持されています。

成り立ち

ローグライクゲームは、1980年に登場したダンジョン探索型RPG『Rogue（ローグ）』に由来するゲームジャンルです。

『Rogue』は、毎回ランダムに自動生成されるダンジョン、一度死んだら最初からやり直しというパーマデス要素、ターン制バトル、複雑なアイテム管理などが特徴です。

この『Rogue』のゲームシステムやコンセプトに影響を受けた作品が多数登場し、「ローグライク」（ローグのような）と呼ばれるようになりました。

特徴

それでは、ローグライクゲームの特徴を見ていきましょう。
特に大きな特徴は以下の要素です。

毎回違う条件でゼロから挑む

ローグライクゲームは、プレイするたびにマップやアイテムの配置、敵の出現場所などがランダムに変化します。

そのため、毎回異なる状況に対応する必要があり、プレイヤーはその都度判断力や適応力を試されることになります。

定型的な攻略法が通用しにくいため、挑戦のたびに新鮮な体験が得られるのです。

恒久的な死（パーマデス）

キャラクターがゲーム内で死亡すると、それまでの進行状況がリセットされ、最初からやり直しになります。

この「パーマデス」ルールによって、一つひとつの選択や行動が重くなり、プレイ中の緊張感が高まります。
そして、敗北の中で学び、次の挑戦に活かしていく繰り返しの楽しさが、このジャンルならではの大きな魅力です。

代表的なローグライク作品

『Rogue（ローグ）』以降、ローグライクゲームは絶えることなく製作され、近年はインディーシーンを中心に、数多くの作品がリリースされています。
今回はその中から、一部をご紹介します。

『Rogue』

1980年に発売された最初期のコンピュータRPGのひとつで、このジャンルの起源となる記念碑的作品です。
なお、『Epyxローグ』は2025年現在でもDL配信にてプレイが可能で、非常に難易度の高い作品ですが、ゲームの進化を直接感じることができます。

『Hades』

プレイヤーのフィードバックを取り入れながら開発されたインディーゲームです。
2020年に発売され、ローグライク×アクションRPGの意欲的なシステムや、個性的で美しいグラフィック、システムにマッチしたストーリーが高く評価されました。現代ローグライクの代表的作品です。

『トルネコの大冒険　不思議のダンジョン』

「ドラゴンクエスト」のスピンオフタイトルで、1993年に発売されました。
それまで日本ではあまり流行っていなかったローグライクにドラクエの世界観をかけあわせることで、日本でのローグライクの知名度を一気に高めた、ジャンルの金字塔的な作品です。

『風来のシレン』

『トルネコの大冒険』と同じシステムを採用した和風の世界観を持つローグライクゲームで、仲間が同行する要素が特徴です。
1995年の発売以降、日本におけるローグライクゲームの定番として、現在も続編がリリースされています。

類似ジャンルとの違い

さて、ここではローグライクと類似しているゲームジャンルについて、ご案内します。
それぞれの特徴を知ることで、「ローグライクっぽさ」が、よりはっきりと見えてきます。

①RPG

ローグライクとRPGは、キャラを操作して成長・冒険する点で共通しています。

RPGは世界観や物語、キャラクターの継続的な成長が主軸で、プレイヤーの積み重ねを重視するスタイルで、基本的にはマップやイベントは固定されており、物語に沿って進行する形になります。

一方、ローグライクは、毎回ゼロから始まり、一回ごとの挑戦を重視するゲームです。

②ハクスラ（ハックアンドスラッシュ）

ローグライクとハクスラは、周回プレイ、ランダム要素、戦闘重視という共通点があります。

ローグライクは毎回ゼロから始まり、死ぬとリセットされる一発勝負型ですが、ハクスラは敵を倒して強化や収集を行う収集型であり、キャラの強化が持続的に進む点が異なります。

ローグライクは「判断力」が重要視され、ハクスラは「強化と収集」が主軸であると言えます。

▼ハクスラについてはこちらの記事で詳しく解説しています！

③ローグライト

ローグライトは、ローグライクから派生したジャンルですが、基本的にパーマデス要素（完全リセット）がありません。
その代わりに、徐々に成長したり、アンロックの蓄積や、取得アイテムが持ち越せるなどのライトな要素が含まれ、初心者やライト層にも繰り返しプレイがしやすい設計になっています。

そして、この継続的なプレイにより「キャラがだんだん強くなる」という、RPG的な満足感も得ることができます。

ローグライクゲームに仕事として関わるには？

ローグライクゲームの開発には、プランナー、エンジニア、UI/UXデザイナーなどが関わります。

毎回変化するゲーム展開やパーマデスといった要素を成立させるには、緻密な設計と柔軟なシステム構築、そして分かりやすく快適なUI設計が不可欠です。このジャンル特有の遊び方をよく理解していることが、より良い開発に繋がるでしょう。

制作ツール

ローグライクゲームの製作には、規模や方向性に応じてさまざまな開発ツールが使われています。
個人でも扱いやすく、柔軟なシステム構築が可能なエンジンが人気であるため、ここではその代表的なツールをいくつかご紹介します。

①Unity

2D・3Dどちらにも対応しており、マップの自動生成など、ローグライクに欠かせない要素もスクリプトで柔軟に組み込めます。
インディー開発の実績も多数あり、幅広いプラットフォームに対応しています。

▼Unityについてはこちらの記事で詳しく解説しています！

②RPGツクール

手軽に始めたい方には、RPGツクールシリーズも魅力的な選択肢です。
RPG制作ではよく用いられますが、イベント機能やマップ編集機能を活用すれば、2Dローグライク風の作品も制作可能です。

プログラミングが苦手でも、GUI操作でほとんど完結し、スクリプトを使えば、より自由度の高いカスタマイズも行えます。

▼RPGツクールについてはこちらの記事で詳しく解説しています！

③Godot

無料・オープンソースのゲームエンジンで、2Dゲーム制作に強く、軽量で自由度が高いのが魅力です。

学びながら試すスタイルとの相性が良く、小規模開発や個人制作にぴったりのツールとして、着実に支持を集めています。

参考：Godot Engine公式サイト:https://godotengine.org/ja/

まとめ

本記事では、ローグライクゲームの特徴や類似ジャンルとの違い、ローグライクの有名タイトル等をご紹介しました。

ローグライクは、毎回異なる挑戦が楽しめる奥深いジャンルで、仕組みや他ジャンルとの違いを知ることで、その魅力がよりクリアに見えてきます。

Switch、Play Station、スマホ、PCと、幅広いプラットフォームでたくさんの作品がリリースされていますので、愛好家の方も未体験の方も、この機会にローグライクゲームに触れてみてはいかがでしょうか。

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