職種紹介

25.06.17

VTuberに関わるプランナーはどんな仕事?必要なスキルなど詳しくご紹介!

VTuberが歌ったり、グッズを販売をしたり、イベントを盛り上げたりと、さまざまな方法でファンを楽しませている裏側には、魅力を最大限に引き出すための「仕掛け人」がいます。

企画を考えたり、新しいコンテンツやイベントを形にしたり、いろんな角度からVTuberとファンをつなぐことが、VTuberに関わるプランナーの役割です。

本記事では、そんなVTuberのプランナー職について解説していきます。

VTuberのプランナーとは

VTuberのプランナーとは、コンテンツの企画立案やイベント制作、映像演出などを通じて、VTuberの魅力を引き出し、ファンとのつながりを深めていく役割を担う職種のことです。

ここでは主に3つの職種について紹介していきます。

・コンテンツプランナー(グッズプランナーなど)
・イベントプランナー
・映像制作プランナー

どの職種もVTuberの個性や世界観をどう届けるかを構想・設計し、企画の要として作品の魅力を引き立てている仕事です。

仕事内容

では、それぞれの職種の具体的な仕事内容についてご紹介していきます。

1.コンテンツプランナー

コンテンツプランナーは、VTuberの魅力を届けるための企画を立案し、実際に形にしていく職種です。

配信や動画、グッズ、Webサイトや特設ページなど、幅広い媒体を対象に業務を展開しています。すなわち、企画から実際に「コンテンツとしてファンのもとに届けられるまで」を一貫して担うポジションです。

また、企画を実現させるために、デザイナーやイラストレーター、制作会社とのやり取りをはじめ、社内外での会議調整や進行管理など、さまざまな業務を段階的に進めていくことも担当業務の1つです。

各工程を丁寧に積み重ねることで、はじめてアイデアが形となり、完成度の高いコンテンツとして届けられます。

2.イベントプランナー

イベントプランナーは、VTuberが出演するラジオやイベント、コラボなどを企画・制作する職種です。構成案や演出プランの作成から、台本の作成、演者・技術スタッフとの連携、現場の進行まで幅広い業務を担当します。

また、案件ごとにチームを組み、関係各所と打ち合わせを重ねながら、プロジェクトを進行していくため、社内の他部署や外部パートナーとの調整が非常に多い仕事です。そのため、全体を俯瞰して進める力が必要な職種ともいえます。

3.映像制作プランナー

映像制作プランナーは、MV(ミュージックビデオ)やPV(プロモーションビデオ)、映像演出付き配信など、さまざまな企画の完成までをプロデュースします。

演出コンセプトの企画立案、絵コンテや構成の作成、社内ディレクターや外部制作会社との連携・進行管理などが主な業務です。

また、演出方針による編集・収録の進行管理、場合によっては演出面での細かなディレクションやクオリティチェックまで、完成度を高めるための調整を幅広く行うこともあります。

特に演出に強くこだわる案件や、ブランドイメージを強く意識するプロジェクトでは、演出や品質面におけるプランナーの関与範囲が自然に高まるでしょう。

▼VTuberに関わるその他の仕事はこちらでもまとめて紹介しております!

VTuberに関わる仕事を目指すために必要なスキルとは

続いて、VTuberに関わる仕事を目指すには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。
職種ごとにピックアップしてご紹介します。

1.コンテンツプランナー

プレゼンテーション力

企画の魅力をわかりやすく伝えるプレゼンテーション力は、社内外のさまざまな場面で求められるスキルです。

たとえば、Webコンテンツやグッズの企画を提案する際には、企画の狙いや世界観、ターゲット設定などを資料にまとめ、会議で発表する機会が多くあります。

その際に、論理的に説明しつつ、感覚的に「面白そう」と思ってもらえる伝え方ができれば、企画の採用率も高まり、関係者との意思統一もスムーズに進みます。

また、制作フェーズでも、関係スタッフとのやり取りを円滑に進めるために、意図を正確に伝える力がとても重要です。

Webやグッズの基礎知識

グッズやWebコンテンツの制作に関する基礎知識は、実務の中での打ち合わせや判断がスムーズになるため、重要なスキルです。

たとえば、印刷物に必要なカラーモードや解像度、Web制作におけるレスポンシブ設計、HTMLの構造理解といった基礎知識は、制作進行中の確認や修正依頼の際に役立ちます。

また、これらの知識を持っていることで、クリエイターとの専門的な会話にも対応でき、的確な指示をすることで理想のクオリティに近づけやすくなるでしょう。

2.イベントプランナー

マネジメント力

イベントの進行をコントロールするマネジメント力は、この職種において欠かせない能力のひとつです。

ライブや配信イベントでは、台本の制作、出演者のスケジュール調整、現場の進行管理など、多くのタスクを並行して動かす必要があります。

また、各スタッフと連携を取りながら、納期や演出意図にズレが生じないよう、細かい調整を重ねていく場面も多いです。

そのため、全体の動きを見渡し、適切な指示をだして現場をまとめ上げていくマネジメント力は、イベントプランナーに求められるスキルといえます。

イベント演出の構成力

イベントの台本や進行プランを設計する構成力も重要なスキルです。

たとえば、VTuberによる朗読劇やトークイベント、音楽ライブなど、企画の内容によって見せ方や盛り上がりの流れは大きく変わっていきます。

イベントの見せ場や感情の起伏がより効果的に伝えるためには、オープニングの雰囲気作りから、観客の感情を動かすクライマックスの演出まで、全体を見通した構成を意識することが重要です。

また、実際の台本作りでは、セリフやアクションのタイミングを配慮する必要があるため、細部まで意図をもって構成する力を持つことで、企画全体の完成度が高まり、現場でも活躍しやすくなるでしょう。

3.映像制作プランナー

映像編集ソフトのスキル

「Adobe Afrer Effects」「Adobe Premiere Pro」といった映像編集ツールの操作スキルは、日常業務の中核となる技術です。

ライブ映像やSNS向けの告知動画など、VTuberの活動には多くの映像コンテンツが必要とされます。そうした映像を実際に編集するうえでは、ツールを自在に扱えることが重要で、演出意図に沿った仮編集や試作の提案を自ら行うこともできます。

また、外部の制作会社に委託する場合でも、編集に関する知識があることで、伝達ミスを減らし要望を的確に伝えることができ、完成度の高い映像づくりにつながります。

映像演出に関する知識

映像作品としての「見せ方」を理解し、演出面における知識をもっていることは大きな強みとなります。

たとえば、モーショングラフィックスやトランジション(場面転換効果)、色彩設計といった映像演出に直結する要素に関して一定の知識があると、企画や編集内容の幅が大きく広がります。

また、絵コンテを用いた構成案の提案や、BGM・効果音とのタイミング調整など、編集以外の部分でも企画の説得力が高まります。

技術だけではない演出視点を持つことで、作品に一貫性や物語性をもたらす役割を担うことができます。

活かせる経験

次に、それぞれの職種を目指すうえで強みとなる経験についてご紹介します。

1.コンテンツプランナー

トレンド分析力

グッズやWeb企画の内容は、「今」ファンが求めているものを反映させることが重要です。

SNSやWebメディアなどを日常的にチェックし、ファンの興味関心や流行の兆しをいち早くキャッチできる感覚は、コンテンツプランナーにとって大きな強みとなります。

たとえば、SNS上で話題になっている言葉やモチーフをグッズに取り入れたり、配信内の印象的なシーンを特設ページで展開したりと、トレンドを的確にとらえることが企画の魅力を左右します。

そうしたトレンドやファンのリアクションをうまく取り込むことで「ヒット企画」を生み出し、多くの人へコンテンツを届けるきっかけを作ることができるでしょう。

ライティング実務の経験

文章をわかりやすく、魅力的に伝える力は、商品説明文や企画書など、さまざまな場面で活かされます。

特にWebコンテンツやECサイトにおいては、コピーライティングのセンスがファンの購買意欲に直結するケースもあります。そのため、過去にライターとして活動した経験や、社内外で資料作成・文章チェックの機会があった人は、即戦力として力を発揮できる場面が多いでしょう。

2.イベントプランナー

コミュニケーション能力

多くの関係者と関わる仕事だからこそ、円滑なコミュニケーションは強い武器になります。

演者、舞台スタッフ、配信技術チームなど、さまざまな立場の人と連携してイベントを動かす中で、情報を正確に伝える・聴く・調整する力が求められます。

また、対面・オンライン問わず、相手の立場を考えながら話せる力がある人は、特に現場で信頼されやすいといえます。

舞台やイベントへの興味・参加経験

観客としてでも、運営スタッフとしてでも、イベントに携わった経験は企画力に直結します。

ライブや舞台を見て「こういう演出が良かった」「こうすればもっと盛り上がる」と感じたことがある人は、その視点を現場に活かすことができます。

また、参加経験があると、会場導線や演出タイミングへの理解も深まり、よりリアルなプランニングが可能になります。

3.映像制作プランナー

映画やアニメなどの映像作品への興味

映像演出のアイデアや編集のセンスは、これまでに見てきた映像作品の蓄積から生まれることが多くあります。

たとえば「このアニメのカット割りが良かった」「このMVの間の取り方が印象的だった」といった感覚は、自分の提案に深みを与えるヒントになります。

また、日頃から映像作品を「演出視点」で観察してきた経験がある人ほど、独自のアイデアを生み出しやすくなります。

現場での柔軟性

映像制作の現場では、秒単位での編集調整や短納期の案件対応などを求められることも多く、柔軟な判断力と対応力が欠かせません。

そのため、細かいタイミングに気を配れる人や、段取りを組んで効率よく作業できる人は、制作進行でも頼られる存在になります。

さらに、納期や品質に対する責任感を持ちつつ、スケジュールの変動にも柔軟に対応できる力は、現場の安定感やチーム全体の信頼にもつながっていきます。

やりがい、大変さ

VTuberというエンタメコンテンツの裏側に関わりながら、自らのアイデアを形にできる点は、プランナー職の大きなやりがいのひとつです。

グッズや映像など、ファンの目に触れるコンテンツを企画から携わる仕事だからこそ、作品が世に出たときの反響やリアクションをダイレクトに感じることができます。

一方で、「成果が数字として見えやすい」という点は、大きなプレッシャーにもなりえます。

たとえば、企画したグッズの売れ行きやイベントの集客数など、施策の反応が売上や成果指標に直結することも多く、狙い通りにヒットすれば大きな達成感がありますが、期待を下回った場合は原因の分析と改善案を練る必要があり、その過程で悔しさや葛藤と向き合うこともあるでしょう。

とはいえ、自分の発想が形になり、ファンの心を動かす瞬間に立ち会えるのは、企画から実行まで深く関わるプランナー職ならではの特権です。数字や反応に一喜一憂することもありますが、それだけに手に入れた成果が、何よりも大きな手応えとして返ってきます。

キャリアパスや将来性

VTuber業界の発展に伴い、プランナー職が携わる業務は年々多様化しています。

グッズや番組、ライブ演出といった企画を成功に導くことで、より影響力の大きなプロジェクトを任される機会も広がっています。

たとえば、コンテンツプランナーであればブランドやIPに沿った世界観づくりを主導したり、イベントプランナーであれば演出構成や運営全体のディレクションを担うようになったりと、専門性を深めることで「企画の中核」として存在感を増すことが可能です。

また、複数の領域での実務経験を活かして、企画から制作、プロモーションまでを横断的に見通す「ゼネラリスト的な立ち回り」をするケースも多く、業務全体を俯瞰しながら意思決定に関わる立場にステップアップすることも可能です。

さらに、VTuber業界で培ったスキルは、ゲーム業界など他エンタメ領域との親和性も高いという特徴があり、IP企画やコミュニティ運営など、近しいフィールドへのキャリア展開も視野に入ります。

▼VTuberに関わるその他の仕事はこちらでもまとめて紹介しております!


まとめ

本記事では、VTuber業界のプランナー職について役割や仕事内容、求められるスキル、そして将来性まで幅広くご紹介しました。

ファンの心を動かす企画を生み出すには、細やかな調整力や発想力に加えて「どのように届けるか」という部分への深い理解も不可欠です。

そうした要素を丁寧に積み重ねながら形にしていくからこそ、コンテンツの手ごたえを最前線で感じられ、反響や熱量をリアルタイムに受け取れる、プランナーならではの楽しさがある仕事でしょう。

VTuberに関係する仕事に興味をお持ちの方は、ぜひ本記事を参考にVTuber業界のプランナーに挑戦してみませんか?

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著者・監修情報

Confidence Creator 編集部

運営元:株式会社コンフィデンス・インターワークス

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