ゲームプロモーションの仕事とは？求められるスキルも解説！

プロモーションとは

そもそもプロモーションとは、自社のサービスや商品を宣伝・広告して販売促進をする活動や手法のことを言います。
具体的な手法としては、TVCMなどの各メディアへの露出、SNSやWebサイトを用いたWebプロモーション、イベントの企画・運営などが挙げられます。

そして、ゲーム業界の場合、認知度の向上やゲーム機・ソフトの購入はもちろん、ゲームアプリのダウンロード数やユーザー数を伸ばすことなどを目的にさまざまなプロモーション活動が行われます。

また、求人ではプロモーションの他に、マーケティングや広報という職種で表記されるケースもあります。

広報との違い

類似職種として、「広報」という仕事もあります。

「広報」とは、プロモーションの手段の1つで、例えば、雑誌やWebメディアで取り上げてもらったり、自社サイトで情報を発信することが挙げられます。

広報とプロモーションという職種は明確に区別されていない場合もありますが、本記事では「会社としてのリリース発表やメディア対応」を行うのが広報、「ゲーム機やタイトルの販売促進」を行うのがプロモーションとします。

▼ゲーム会社の広報のお仕事についてはこちらの記事で詳しく解説しています！

仕事内容

プロモーションには、大きく分けて4つの仕事があります。

①プロモーション企画の立案・実行・分析

1つ目が、プロモーション企画の立案・実行・分析です。

例えば、

②広告の出稿、分析

2つ目が、広告の出稿と分析です。

プロモーションを行う多くの場合、SNSやテレビCMなどを通して広告を出します。
広告の出稿には予算が必要になりますが、その分自社メディアのみの露出に比べて多くの人に届けることができます。

また、広告を出稿する際は、プロモーションしたいものやターゲット層に合わせて適切なメディアを選択することが重要です。

例えば、大人から子供まで幅広いターゲットをもつ家庭用ゲーム機は老若男女が使用するテレビCMが向いていますし、10〜20代がターゲットのスマホ向けアプリであればX（旧Twitter）やInstagramといったSNSが向いているでしょう。

広告を出稿した後は、その広告によってどのような効果が得られたのか、売上や登録数は伸びたのかを分析し、出稿するメディアを変えるのか、訴求方法を変えるのか、など調整を行います。

③クリエイティブの進行管理

3つ目が、Webサイトや広告用素材のクリエイティブの進行管理です。

Webサイトを制作したり広告を出す際、素材となるイラストや動画が必要になります。
これらはの制作は主に2Dデザイナーや映像クリエイターが行いますが、プロモーションはその制作スケジュール調整をしたり、クリエイター間の橋渡しを行います。

▼2Dデザイナーと映像クリエイターについてはこちらの記事で詳しく解説しています！

④SNSやメディアの運営

4つ目がSNSやメディアの運営です。

広告の出稿や、アニメ・インフルエンサーとのコラボを行う際はどうしてもお金がかかってしまいます。大きな会社や有名タイトルであれば予算が確保できる場合もありますが、基本的には限られた予算の中で効果的にプロモーションを行わなければいけません。

そこで利用されるのが、SNSやWebサイトといった自社メディアの運営です。
SNSでの公式アカウントや公式サイトを用いることで予算を抑えながらプロモーションを行えます。

例えば、SNSは拡散力が高く一気にプロモーションができる可能性があったり、ユーザーの口コミやリアルな反応を見ることもできます。

WebサイトやメディアではSNSや広告だけでは伝えきれない詳細まで見せられます。
そして、ゲームのキャラクターや操作感などを画像や動画を通して紹介することで、より興味を引くことが期待できます。

求められるスキル、経験

プロモーションの仕事内容が分かったところで、ゲーム業界のプロモーションの仕事に求められる（活かせる）スキルや経験を5つご紹介します。

①進行管理経験

1つ目が、なにかしらの進行管理経験です。

ゲーム開発における進行管理の経験はもちろん、他業種や他職種でも制作進行管理の経験がある場合、歓迎されることがあります。

また、進行管理だけでなくイラストや動画のディレクション経験も活かせます。

②マーケティングの知見、実務経験

2つ目がマーケティングの知見があることと、実務経験があることです。

プロモーションでは、「いつ、どのように、どのタイミングで、誰に向けて」施策を行うかを検討・実行し、効果測定まで行います。

そのため、基礎的なマーケティングの知識が求められます。
最近ではSNSを用いたマーケティングも主流になりつつあるため、SNSマーケティングの知識も活かすことができ、効果測定に使用するGoogle Analyticsなどを扱えることも必要とされています。

また実務経験では、ゲーム・エンタメ業界でもマーケティング経験はもちろん、広告業界での経験が歓迎されやすい傾向にあります。

③Officeソフトの基本的な操作

3つ目がOfficeソフトのスキルです。

企画書の作成や効果測定などで、WordやExcelが用いられます。
そのため、これらの基本的な操作ができることは必須といえます。

また、企業によってはGoogleのソフトを使用する場合もあるため、Officeソフトと合わせてGoogleドキュメントやスプレッドシートの基本操作も身に着けておくとよいでしょう。

④画像や動画制作のスキル、経験

4つ目が、Photoshop・Illustraterといった画像制作ソフトや、Premire Pro・After Effectsといった動画制作ソフトのスキルと、これらを用いた制作経験です。

ツールの操作スキルと制作経験は必須ではありませんが、簡単な画像作成や動画編集はプロモーション担当が行うケースもあるため、身に着けておくことで幅広い業務にチャレンジできるでしょう。

▼After Effectsについてはこちらの記事で詳しく解説しています！

⑤語学力

5つ目が英語や中国語などの語学力です。

外国語が扱えることは必須ではありませんが、グローバルタイトルのプロモーションに携わりたい場合や、海外向けにゲームを配信している企業で働きたい場合は、ビジネスレベルの語学力が求められます。

基本的には英語を求められることが多いですが、中国語や韓国語の需要もあります。

向いている人の特徴

①情報収集や世の中のトレンドをつかむのが得意

効果的なプロモーションを行うためには、世の中のトレンドを知っていたりユーザーのニーズを抑えていることが重要です。
加えて、プロモーションに起用するインフルエンサーについてや、そもそものゲーム業界の動向など、プロモーションを行うにはあらゆる情報が必要になります。

そのため、常日頃からアンテナを張ってたくさんの情報をインプットすることが得意な方に向いています。

②文章力や交渉力がある

まず、プロモーション企画をゲームプロデューサーや外部企業に提案するための文章力が求められます。
例えば、過去の事例や他社事例からどのようなプロモーションを行いたいのか、結果どのような効果が予想されるのかなど、論理的かつ簡潔にまとめる力が必要です。

また、プロモーションの仕事では、外部の会社と関わる機会も多くあります。
そのため、企画を提案し実現に結びつける交渉力やコミュニケーション能力が求められます。

③ゲーム・エンタメへの興味関心がある

ゲームのプロモーションを行うにあたって、担当タイトルに興味を持っていたりプレイ経験があると、よりユーザーに近い目線をもてるためユーザーにささる魅力的なプロモーションに繋がります。

そのため、日常的にゲームをプレイしている、やり込んでいるタイトルがある、eスポーツの大会をよく見ている、などコンテンツへの興味関心がある方は歓迎されるケースもあります。

年収

プロモーションを含む広報の平均年収は、約421万円です。

また、給与幅も329〜924万円と広いため、働く会社の規模や担当するタイトルの売上によって給与アップの可能性も十分に考えられます。

▼大手ゲーム会社に転職したい方はこちらの記事もご覧ください！
https://confidence-creator.jp/column/3325/

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まとめ

本記事では、ゲームの宣伝をし認知向上やユーザーの獲得を行う「プロモーション」という職種についてご紹介しました。

マーケティングに関する知識や一部ツールの使用など、専門的なスキルは求められますが、ゲーム業界未経験の方でも比較的挑戦しやすい職種です。
また、SNSや広告などを通して、自分の企画で売上や認知向上に直接貢献できるとてもやりがいのあるポジションでもあります。

本記事でプロモーションに興味を持った方や、これまでの経験を活かしてゲーム業界に転職したい方は、ぜひプロモーションにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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