「ベルトスクロールアクション」というゲームジャンルをご存知でしょうか?
アクションゲームの一種でアーケードゲームとして1990年代頃を中心に楽しまれてきました。
本記事では、ベルトスクロールアクションがどのようなゲームか、類似ジャンルとの違い、名作タイトルなどをご紹介します。
ベルトスクロールアクションとは?
ベルトスクロールアクションとは、アクションゲームの一種で、横長のフィールドを敵を倒しながら右方向に進んでいく仕様のゲームのことを指し、「ベルトフロアアクション」や「ベルトアクション」という呼び方もあります。
格闘技もしくは移動中に拾った武器を使用し敵を攻撃し、全滅させることで次のステージ(エリア)に進むことができたり、特定の敵を倒すなど他の条件をクリアすることで次のステージに進める場合もあります。
また、ベルトスクロールアクションは2Dで制作されることが多いため、背景で奥行きがあるように見えても、基本的に左右移動しかできませんでしたが、3Dの場合は横やジャンプ移動だけでなく、奥行きの分どの方向にも動くことが可能なものもあります。
他ジャンルとの違い
同じアクションゲームの種類として、「メトロイドヴァニア」「ドットイート」「格闘ゲーム」があります。
メトロイドヴァニア
メトロイドヴァニアは、迷路探索型のアドベンチャーゲームで、マップ上のさまざまな場所を探索することで新たな場所が解放される仕様です。また、決まったルートが無く、プレイヤーによって道順が異なることが特徴です。
そして、ベルトスクロールアクションは基本的に横移動のみ、かつ敵と戦闘する際に細やかな動作を必要とするという点でメトロイドヴァニアとは異なります。
▼メトロイドヴァニアについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
ドットイート
ドットイートは、敵の追跡から逃れつつステージ上に点在する目標を集める、というゲームです。ドットイートは敵から逃げ、迷路内の目標であるドットを通過することでクリアしていくことができる一方、ベルトスクロールアクションはドットのような通過点はなく敵を倒し次のステージに進むという点で異なります。
▼ドットイートについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
格闘ゲーム
格闘ゲームも横移動操作を行い、格闘技を使い敵を倒すゲームです。対戦中は相手の攻撃をガードしながら反撃することができますが、ベルトスクロールアクションは基本的にガードが出来ず、一度攻撃を受けてしまうと途中で反撃ができないという点で異なります。
名作タイトルと遊べるPF
ここまで、ベルトスクロールアクションがどのようなゲームか、また類似ゲームとの違いをご紹介してきましたが、実際にどのようなタイトルがあるのか、3つご紹介します。
①くにおくんシリーズ
くにおくんシリーズはテクノスジャパンが開発したゲームで、1986年に発売された『熱血硬派くにおくん』によってベルトスクロールアクションのシステムを確立させたと言われています。
シリーズの1つである『ダウンタウン熱血物語』は「Nintendo Switch Online ファミリーコンピューター」で販売されており、PCだけでなくSwitchでも遊ぶことができます。
②ファイナルファイトシリーズ
ファイナルファイトシリーズは、カプコンのアクションゲームで、1989年にアーケードゲームとしてリリースされました。『ストリートファイター』の続編として開発され、ベルトスクロールアクションの中でも大ヒットした作品です。
アーケードやスーパーファミコン、ゲームボーイアドバンスなどでプレイ可能でしたが、2021年にSwitchの「Capcom Arcade Stadium」に追加されました。
また、Switchだけでなく、Steam、Play Staion4でも『カプコン ベルトアクション コレクション』として、『パワード ギア』を含む7タイトルがセットでリリースされています。
③ドラゴンズクラウン
ドラゴンズクラウンはATLUSがリリースした2DアクションRPGです。リリース当初はPlay Station3・vitaでプレイできましたが、2018年に『ドラゴンズクラウン・プロ』としてPlay Station4で遊べるようになっただけでなく、4Kにも対応しており高画質でゲームを楽しむことができるようになりました。
関連職種
ベルトスクロールアクションも他のゲームと同じく、プランナーやデザイナー、エンジニアが制作に携わります。
ベルトスクロールアクションの中にはすべて3Dの作品もありますが、背景は3D、キャラクターは2Dで表現される作品もあるため、デザイナーの方でベルトスクロールアクション開発に興味のある方は、3D/2D両方の表現も身に着けていると良いでしょう。
制作ツール
ベルトスクロールアクションの開発に用いられるツールやゲームエンジンはさまざまですが、ここでは例として2つご紹介します。
①ツクールMV
ツクールMVはRPGゲーム制作で用いられる「RPG MAKER(RPGツクール)」シリーズの1つで、個人でベルトスクロールアクションを開発したい方におすすめです。
ツクールシリーズはプログラミング不要で簡単にゲームが作れるツールで、RPGを得意としていますが、RPG以外のジャンルのゲーム制作にも多く活用されています。
イラストや音楽などがあらかじめ用意されているため、ゲーム開発未経験の方や初心者の方にもおすすめです。
▼価格や他のツクールシリーズについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
②Unreal Engine/Unity
Unreal EngineとUnityはゲーム開発エンジンで、制作した背景やキャラクターの実装、アニメーション制作などに用いられます。
そのため、ゲーム会社での開発を志望している方は、エンジニアだけでなく、デザイナーでもUnreal EngineやUnityを扱えることが求められる場合があります。
▼Unreal Engine/Unityについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
まとめ
本記事では、横スクロール型のアクションゲームである「ベルトスクロールアクション」について、他ジャンルとの違いや有名タイトルなどをご紹介しました。
リリース当初はアーケードゲームとして楽しまれていましたが、現在でもSwitchやSteam、Play Stationで遊ぶことができます。
本記事を読んでベルトスクロールアクションに興味を持たれた方は、ぜひ遊ぶだけでなく開発にも挑戦してみてはいかがでしょうか?
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