業界知識

24.09.02

【リファクタリング】とは?目的やメリットを徹底解説

ゲームやソフトウェアは開発されたあとも、修正や機能追加などを繰り返しながら運用されています。
このような運用を長期的に安定して行うために必要なのが「リファクタリング」です。

本記事では、リファクタリングはどのようなことか、メリット、リファクタリングを行う際の注意点などを解説します。

リファクタリングとは

リファクタリングとは、ソフトウェアの挙動を変えることなく内部構造の整理・改善を行うことを言います。

ソフトウェアに関する要求は日々変化しており、動作に問題がないプログラムであっても内部のコードを修正しなければならないことがあります。そこで行われるのがリファクタリングであり、外部からの見た目や使用した時の挙動などは一切変えることなくコードを書き換えていきます。

機能の追加やバグの修正などはリファクタリングには含まれておらず、あくまで内部構造の整理や改善をする作業のみを指します。

リファクタリングの目的

リファクタリングをしても外部から見た動きには変化がないため、目的やメリットが分からないという方もいるかもしれません。確かに大きな成果や恩恵を感じることが難しいリファクタリングですが、実は開発者やユーザーにとってもメリットは存在しています。

例えば「このボタンを押したらキャラクターが動く」という機能が構築されていたとします。現状このプログラムには何の問題もありませんが、リファクタリングでソースコードを分かりやすく整理することで、プログラムの設計をよりよく作り変えます。

詳しくは後ほどご紹介しますが、リファクタリングを行うことでコードの複雑化を防げるだけでなく、設計やバグ発生時の対応の改善にも繋がります。

リファクタリングを行うメリット

リファクタリングは、特に開発者にとって大きな恩恵をもたらします。今回は開発者側が受けるリファクタリングのメリットを4つご紹介します。

①ソフトウェアの劣化を防げる

重複したソースコードはトラブルやシステムの劣化を引き起こすため、整理しておく必要があります。リファクタリングではコードの書き換えによってバグの発生を防ぐとともに、ソフトウェアの劣化も遅らせることが可能です。

②コード理解が速くなる

内部構造が整理されるとコードが理解しやすくなります。もともとリファクタリングは複数人で開発することを前提として生まれた方法なので、ソースコードの理解を速められるという点に強みを持ちます。

つまり、コードを理解しやすくしたり、簡略化することで後から見返した時にどのような機能が実装されているかが読み解きやすくなります。

③バグを発見しやすくなる

リファクタリングを行うとバグを発見しやすくなります。

例えば部屋が整理されていると小さな変化にも気づきやすくなるように、プログラムの内部構造が整理されているとバグの発見や原因の特定が容易になります。
できるだけ早く発見することは開発者側だけでなく、ユーザーにとっても大きなメリットになるのでリファクタリングによる大きなメリットの1つであると言えま

④開発効率が向上する

リファクタリングによって、コードを理解しやすくすることやバグを発見しやすくなることで、開発効率の向上が期待できます。
さらに、新しく機能を追加したい場合もコードの中の変更すべき点の特定が容易にできるため、すぐに改修に取り掛かることも可能となります。

リファクタリングを行う際は、コードを整理するための時間やリソースを割く必要がありますが、上述のようなメリットもあるため、結果的に長期的な開発効率の向上に繋がります。

リファクタリングの方法

リファクタリングではソースコードの重複部分を削除して、読みやすいコードを作成していきます。

深すぎるネスト(入れ子)はバグの温床になり得るため、ネストを浅くすることも大切です。ネストを浅くするために、条件の順番を入れ替えるなどして調整を実行していきます。ソースコード内で使用する変数や関数の名称をシンプルにすることも一つの手段であり、理解しやすい体制の作成を実現できます。

リファクタリングの注意点

注意点としては、「細かくテストを行う」「バックアップをこまめにとる」ということです。

リファクタリングではコードを簡略化しますが、簡略化した際に正常に動作するかどうかを確かめる必要があります。すべてのコードを整理した後にテストを行いバグを発見した場合、原因となる部分の特定が難しくなるため、こまめにテストを行うことが重要です。

そして、バージョン管理ツールを使ってこまめにバックアップをしておくことでリファクタリング自体がうまくいかなかった場合の修正も容易になります。

リファクタリングを行うタイミング

リファクタリングを行うタイミングはさまざまですが、例として

  • 機能追加
  • バグの修正前
などが挙げられます。

機能追加の前であれば、今後のコードの簡略化で今後の開発が楽になるだけでなく、本番作業に対する準備も同時に行えます。
また、バグの修正前にリファクタリングでソースコードを簡単にすることで、簡略化されたコードで修正を行えるため、修正にかかる時間を短縮できます。

まとめ

リファクタリングとは、外部から見た時の挙動は変えずにプログラミングコードの内部構造を整理・改善することです。

特徴はソフトウェア劣化を防げるようになる点やコードの理解やバグの発見が容易になる点であり、特に開発者にとって大きなメリットと言えます。

リファクタリングは作業の効率化やサービスの長期的な運用に役立つので、エンジニアの方は普段の業務内で活用できる場面があるかぜひ検討してみてください。

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