ゲーム業界への転職というと、どのようなイメージがあるでしょうか?
「30代は厳しい」「未経験では無理」など、ハードルが高く感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、30代でもゲーム業界に転職できるのか、会社からはどのようなことが求められるのか、などを徹底解説します!
ゲーム業界の平均年齢
まずは、ゲーム業界の平均年齢を見てみましょう。
ゲーム業界の主な企業の平均年齢を表した表が以下の通りです。(※2024年6月20日時点)
企業名 | 平均年齢(歳) |
バンダイナムコHD | 46.8 |
スクウェア・エニックスHD | 46.8 |
任天堂 | 39.9 |
グリー | 38.2 |
ディー・エヌ・エー | 37.4 |
サイバー・エージェント | 34.2 |
データ一部引用:業界動向サーチ ゲーム業界平均年齢ランキング
https://gyokai-search.com/4-game-nenrei.htm
企業によりますが、概ね30代〜40代が平均となっており、主戦力と言えるでしょう。
また、ゲーム業界は年齢よりもこれまでの経験や身に着けたスキルを重視する傾向が強いため、30代の方の転職は十分可能と言えます。
30代が転職で求められること
それでは、ゲーム業界へ転職するには、どのようなスキルが求められるのでしょうか?
実際にゲーム会社がどのようなことを求めているのか、2つピックアップしてご紹介します。
①デザインやプログラミングスキル
3Dデザイナーやプログラマー、エンジニアを目指している方は、やはりデザインスキルやプログラミングスキルが求められます。
また、ゲーム業界は慢性的に人手不足と言われているため、転職では即戦力となる人物が求められやすくなっています。
30代の方の場合、Maya・Photoshop・Unity・Unreal Engineなどのツールを扱えることはもちろん、3Dデザイナーであればモデリング~実装、エンジニアであれば仕様策定~実装までなど、開発に置ける一連の流れを経験していることを求められる場合もあります。
しかし、ある特定の分野に特化したスキルや経験がある場合はこの限りではなく、その分野のスペシャリストとして転職することも可能です。
②マネジメントスキル
30代であれば、マネジメントスキルも求められます。
一般的に30代は新卒から約10年が経っているので、チームリーダーやプロジェクトマネージャーなどを任されるタイミングといえます。
マネジメントスキルとして、チームやプロジェクトの進捗管理やタイムマネジメントといったスキルも重要ですが、ゲーム業界は開発からリリースまでたくさんの人や会社が関わるため、プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション能力や論理的思考力も求められます。
30代未経験におすすめの職種
ここまでご紹介した必要なスキルは、ゲーム業界未経験の中でも近しい業界(Webやアニメ業界など)での経験がある方向けでした。
しかし、「近しい業界での経験もない」「デザインやプログラミングはやったことがない」という方も少なくないでしょう。
こういった場合、転職は可能なのでしょうか。
結論から言うと、転職は可能です。
では、ゲーム業界未経験だけでなく、近しい業界も未経験の方はどのような職種に就きやすいのか、おすすめの職種を3つご紹介します。
①バックオフィス
バックオフィスは人事や総務といった事務職や、マーケティング、広報といった仕事を指します。
▼これらの職種についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
ゲーム業界の縁の下の力持ち!バックオフィス(事務)で働くには?
ゲーム業界の【マーケティング職】を徹底解説!
ゲーム会社の広報ってどんな仕事?
バックオフィス職は基本的にクリエイティブスキルは求められず、ゲーム業界未経験の方でも転職しやすい職種といえます。
また、特に事務職の経験がある方におすすめで、どの業界にもある職種であるため、これまでの経験をそのまま活かすことができます。
マーケティングや広報の場合は、数値分析や提案力、一部簡単なクリエイティブスキル(画像編集や動画制作)が求められます。特に、広告業界でプランニングやマーケティングの経験は歓迎されやすいため、このような業務を行ったことのある方は積極的にアピールしましょう。
②デバッガー
デバッガーは、ゲーム業界未経験で、かつゲーム開発に深く携わりたい方におすすめの職種です。
▼デバッガーについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています!
【ゲームデバッグ】ゲームプレイが仕事になる?!QAの仕事とは?【テスター・デバッガー】
デバッガーはゲームのバグを発見するためにいくつものテスト項目をこなす必要があり、根気のいる作業なので、コツコツ作業を楽しめる方や、さまざまなジャンルのゲームをプレイすることが苦にならない方におすすめです。
また、デバッガーは専門性の高いスキルを求められることもなく、業務を行う中でゲーム開発に関する知識や他職種について学ぶことができます。
そして、デバッガーとして経験を積むことで、デバッグリーダーやQAエンジニアにステップアップできるだけでなく、プランナーなどの別職種にキャリアチェンジすることも可能です。
③進行管理
進行管理は、プロジェクト全体もしくはチーム単位での作業の進捗を管理したり、社内外の開発メンバーの橋渡しなどをする仕事です。
その他、プランナーやプロデューサーの補助業務を行ったり、音声収録の現場に立ち会ったりなど幅広い業務に携わることができます。
▼ゲームの音声収録についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています!
キャラクターに命を吹き込む!ゲームの音声収録ってどんな仕事?
また、メンバーの橋渡し役でもあるため、各メンバーや部署と円滑にコミュニケーションを取る必要があります。ただ言われたことをそのまま伝えるのではなく、自分なりに整理してまとめなおすなどの工夫ができる方におすすめです。
30代でゲーム業界に転職するためには
最後に、ゲーム業界に転職するための3つのポイントをご紹介します。
①ポートフォリオや志望動機を作り込む
まず1つ目は、面接に進むための第一ステップになるポートフォリオや志望動機を作り込むことです。
ポートフォリオは、主にプランナー・デザイナー・エンジニアで求められます。
これらの職種の経験者であれば、ポートフォリオを作る際は過去に制作した作品やデザインについて、製作期間やコンセプトなどを詳細に記載すると良いでしょう。
また、ゲームの企画やデザインの実務経験が無い方でも、企画案や自主制作した作品がある場合は積極的にポートフォリオを作成しましょう。
ゲーム業界は人手不足ではありますが人気はありますし、募集人数も限られています。
そのため、志望動機では「なぜゲーム業界に入りたいのか」「これまでの経験をどう活かせるのか」「ゲーム業界に入ってどのようなことがしたいのか」などをしっかりと作り込み、会社に自分の熱意を伝えることが重要です。
②派遣社員も視野に入れる
30代かつ転職というと、正社員雇用でお給料もアップさせたい、という方も多いのではないでしょうか。
もちろん、正社員での中途採用もありますが、そもそも募集人数が少ない場合が多く、狭き門といえます。
一方、派遣社員の場合、正社員に比べ給与が下がってしまうこともありますが、採用のハードルが低く、「正社員だったら働けなかった大手企業で働くことができた」というケースも存在します。
さらに、転職活動をせずとも多くの企業でさまざまな案件に携わることもでき、幅広く経験が積める点も、派遣社員のメリットと言えるでしょう。
また、経験やスキルを積んでいく中で、派遣先の評価によってはそのままその会社の正社員として働き続けられる場合もあります。
特に、ゲーム業界未経験の方は、正社員と並行して派遣社員としての就業を検討してみても良いでしょう。
▼ゲーム業界の【派遣社員】についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
ゲーム業界 における【正社員】と【派遣社員】の違いとは?
コンフィデンス・インターワークスの『常用型派遣』ってどんな働き方?
③最新技術やトレンドをインプットする
ゲーム業界はトレンドの波が速いだけでなく、開発に用いられるツールもどんどん新しいものがリリースされたりアップデートされます。
そのため、デザイナーやエンジニアでは常に最新情報にアンテナを貼り、積極的に技術を学び続ける姿勢が求められます。
特に、プランナーの場合は、ゲームのジャンルやコンセプトのトレンドをキャッチしつつ、マーケティングについても学ぶことで、ユーザーに楽しんでもらえるゲーム作りの糧となるでしょう。
また、職種関係なく、ゲーム業界全体の動向を掴んだり情報を追うことで、他部署とのスムーズなコミュニケーションにも繋がります。
まとめ
本記事では、30代の方のゲーム業界への転職についてご紹介してきました。
ゲーム業界の経験アリナシによって求められるスキル感や転職しやすい職種は異なりますが、30代での転職は可能です。
また、ゲーム業界は雇用形態も幅広く、スキルを身に着ければどんどんキャリアアップ/給与アップを目指せます。
30代の方でゲーム業界に転職したいと思っている方は、ぜひ本記事を参考にスキルを磨き、挑戦してみてください!
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