ゲーム開発にも使われるRubyとRuby on Railsとは？
Rubyは日本発祥のプログラミング言語で、ゲームやWebサイト、SNSアプリ開発に用いられます。
一方、Ruby on Railsは、Rubyを使用し短いコードで直感的にプログラムを書くことができるフレームワークのことを言います。
本記事では、「Ruby／Ruby on Railsとは？」「そもそもフレームワークって何？」といったところから、ゲーム開発における特徴やおすすめの拡張機能、どのような仕事で使われているかをご紹介します！
Rubyとは
Rubyはまつもとゆきひろさんが開発したプログラミング言語で、Webサービスやアプリ開発に適しています。
また、オープンソース（複製や再配布が自由にできること）で無料で使えるだけでなく、他のプログラミング言語に比べてコードがシンプルであることから、プログラミング初心者にもおすすめの言語といえます。
詳しくは後ほどご紹介しますが、ゲーム開発でもRubyは用いられており、簡単にゲーム開発ができるライブラリもたくさんあります。
Ruby on Railsとは
Rubyとよく混同されるRuby on Railsは効率よく開発を行うためのフレームワークです。
Ruby単体でコードを書く場合も他の言語に比べるとコードの量が少ないと言われていますが、Ruby on Railsというフレームワークを使うことでさらに少ないコードでプログラミングできます。
では、一体「フレームワーク」とは何なのでしょうか？
フレームワークとは
フレームワークは、開発を行う際に必要となる機能や基本的な骨組みをまとめたもののことです。フレームワークである程度土台は完成しており、そこに最低限のプログラムを書くため、工数削減にも役立ちます。
絵で例えると、色塗り（プログラミング）をしやすいようにあらかじめ鉛筆で下描きをしておく（フレームワークを用意しておく）ようなイメージです。
また、フレームワークを使用しコードを統一することで、機能追加や、修正対応も楽になります。
どんなところで使われている？
Ruby on Railsは主にSNSなどのWebアプリ開発や、簡単な決済機能を持つECサイト開発に使用されています。例えば、「クックパッド」「食べログ」「Airbnb」など大手サイトもRuby on Railsを用いて作成されています。
また、最近ではゲーム開発での使用も増えています。
主にサーバーサイドの開発で利用されているため、サーバーエンジニアなどのエンジニア職で使用することが多く、ユーザー登録やログイン機能、データベースの構築など幅広く用いられます。
そのため、ゲーム業界のサーバーエンジニアの転職ではRuby on Railsの利用経験を求められる場合もあります。Ruby on Railsはインターネット上や書籍でたくさん教材があったり、Ruby自体も言語の中では学習しやすいものなので、サーバーエンジニアでの転職を検討している方は、ぜひ勉強してみてください。
Rubyでの開発に向いているゲームとは
Rubyはコードが書きやすく開発効率が良いという強みがありますが、それと同時に処理速度が遅いという弱みを持っています。
そのため処理負荷の大きい3Dゲームや家庭用ゲーム機（Play StationやNintendo Switchなど）の開発にはあまり向いていないと言われていますが、反対に処理負荷が比較的少ない2Dゲームやブラウザゲームの開発を得意としています。
ゲーム開発におすすめのライブラリ
ライブラリとは、開発に必要な部品となる便利なプログラムやファイルをひとまとめにしたもので、どのプログラミング言語にも標準的なライブラリが提供されています。
ここでは、Rubyを用いたゲーム開発におすすめのライブラリを2つご紹介します！
Gosu
対応言語：Ruby、C++
対応プラットフォーム：Windows、Mac、Linux
Gosuは2Dゲームの開発に必要な機能が備わっているライブラリで、拡張ライブラリである「DXRuby」もそろっています。他のフレームワークと比べても利便性が高い点、対応プラットフォームが多い点がメリットです。
DXRuby
対応言語：Ruby
対応プラットフォーム：Windows
DXRubyは、Gosuの拡張ライブラリですがこれ単体でも使用可能です。対応言語もRubyだけで、初心者でも扱いやすくなっています。Ruby on Railsは処理の遅さが弱みですが、DXRubyを使用することで高速な動作が可能になり、ゲーム開発に問題ない程度の実行速度を出すことができます。
Gosuと異なり、Windowsにしか対応していない点には注意が必要です。
学習方法
RubyやRuby on Railsの学習方法としては、書籍やインターネットのサイト、プログラミングスクールなどがあります。日本語の教材も多くあるので、数多く存在するプログラミング言語やフレームワークの中では比較的独学しやすいと言えるでしょう。
中にはRuby on Railsのチュートリアルとして、過去のテキストであれば無料で学習できるサイトもありますので、ぜひ自分に合った学習教材を探してみてください！
まとめ
本記事では、Webアプリ開発やゲーム開発に使用される言語である「Ruby」と、効率良く行うためのフレームワークである「Ruby on Rails」についてご紹介してきました。
ゲーム業界ではサーバーエンジニアで求められるスキルですが、サーバーエンジニアの場合、ゲーム業界未経験でもRubyやRuby on Railsの経験・スキルがあればチャレンジできる可能性があります。また、ゲーム業界以外でも幅広く利用できるスキルですので、興味をお持ちの方はぜひ挑戦してみてください！
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