2Dアニメやエフェクト制作に使えるAdobe Animateとは？

Animateとは

AnimateはAdobe製品の中でもアニメーションに特化したツールで、イラストを簡単に動かすことができ、いきいきとしたアニメーションを作成できます。
また、Illustratorと組み合わせることでオリジナルのキャラクターやロゴにアニメーションを付けることも可能です。

Animateは、元々アニメーションソフトの「Flash」として開発されました。
Flashは、アニメ制作現場・アプリ開発ソフト・画像や音声を使ったウェブコンテンツ制作で活躍し、2020年12月31日をもってサポートを終了しました。

Flashを用いた作品で有名なものは以下が挙げられます。
ゲームの場合、
・『艦砲射撃！』
・『くまのプーさんのホームランダービー！』

アニメの場合、
・『秘密結社　鷹の爪』
・『おしりかじり虫』
が挙げられます。

Flashは2度の買収を経た後、Adobeが運営しておりサポート終了の背景は「HTML5などが、Flashコンテンツの実行可能な代替手段として機能しているため」としています。

Animateでできること、機能、価格

できること

Animateは複数プラットフォームに対応している2Dアニメーション制作ソフトです。ソフト内にイラストツールとアニメーションツールが含まれており、Webやモバイル向けにゲームや広告などのコンテンツを作成できます。

さらに、シンプルなフレーム単位のアニメーションを用いることで、瞬きやおしゃべり、歩行などキャラクターをイキイキと見せられます。

また、このようなアニメーション制作だけでなく、ゲーム環境の構築やスタート画面の設計、オーディオの統合など幅広く利用できます。

参考：Adobe Animate公式サイト

機能

Animateには
・PhotoshopやIllustratorのコンテンツを使用してアニメを簡単に制作できる機能
・既製のアセットを使用し作業時間短縮に役立つ「アセットパネル」
・初心者から中級以上の人まで対応しているチュートリアル
など、様々な便利な機能が備わっています。

2022年10月のアップデートでは、文字や非直線的なキャラクターポーズのボーン（骨組み）を作成し、ポーズを簡単に描画・変形できる「フレキシボーン」機能など、作業の効率を上げるような機能が追加されました。

参考：Adobe Animate公式サイト　新機能

価格

個人でAnimateを利用するには2種類の価格形態があります。

1つ目は、Animateを単体で購入する場合で、
月額　2,728円（税込）
となります。

2つ目は、PhotoshopやIllustratorなど他のAdobe製品も使用できる「Creative Cloudコンプリートプラン」で、
月額　6,480円（税込）
となります。

Creative Cloudコンプリートプランに含まれる製品やその他の価格については、公式ホームページをご覧ください。

参考：Adobe Animate公式サイト

Animateの経験を活かせる職種

ここまで、Animateについてご紹介してきましたが、続けてゲーム業界ではどのような職種でAnimateの経験が活かせるのかご紹介していきます。

Animateを用いて制作を行ったことがある方でゲーム業界へ転職を検討されている方は、参考になると思いますので最後までご覧ください！

①2Dアニメーションデザイナー

まずは、2Dアニメーションデザイナーです。
アニメーションデザイナーの主な業務内容は
・キャラクターなどのモーション制作
・イラストを使用したアニメーション作成
・2Dエフェクトの作成
・ゲーム内演出の作成・提案　
などです。

▼その他、求められるスキルなど詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください！
アニメーション制作のプロフェッショナル！【ゲームアニメーター】への転職を考える

2Dアニメーションデザイナーの募集では、求められる実務経験の中に「Spine」や「Live2D」、「After Effects」がありますが、そのなかにAnimateも含まれていることが多くあり、中にはAnimateの実務経験が必須の場合もあります。

▼それぞれのツールについてはこちらの記事でも紹介しています！
いまさら聞けない！2D専用アニメーションツール【Spine】とは！？
コアなファンに刺さる！アニメ・ゲーム業界で求められるLive2Dとは
現実を加工して1→100を作ろう！「AfterEffects」って何？

②UI/UXデザイナー

UI/UXデザイナーは、ゲーム内のボタンなどユーザーが遊びやすい画面設計をする仕事で、主な業務内容は
・画面レイアウトの制作
・デザインテイストの提案
・各種UIパーツの制作
・各種画面演出の制作
などです。特にUIパーツの制作や、各種画面演出の制作の部分でAnimateの経験が活かせる職種です。

例えば、バナー広告などの制作の際も、アニメーションを用いて動きのあるデザインを付けることで、より目を引きやすい魅力的な広告に仕上げることができます。

▼その他、UI/UXデザイナーに求められるスキルなどはこちらの記事をご覧ください！
ゲームとユーザーをつなぐ！【UI/UXデザイナー】ってどんな仕事？

他にもVFX（ビジュアルエフェクト）デザイナーやサーバー/フロントエンジニアなどでも、歓迎要件としてAnimateの経験を求められる場合があります。

また、Animateの経験はゲーム業界でもさまざまな職種で活かせますが、Animateの経験とプラスで、
PhotoshopやIllustrator、CLIP STUDIO PAINTなどのスキルも身に着けておくと、転職の際アピールできるでしょう。

まとめ

本記事では、Adobe Animateがどのようなツールで、ゲーム業界のどのような職種で活かせるかをご紹介しました。

最近のゲーム開発では3Dを用いられることが増えましたが、まだまだ2Dゲームも多く開発されていますし、UIデザインや広告といった部分でも2Dデザインは用いられます。

また、いきいきとしたアニメーションや動きのあるUIデザインは、ゲームをプレイするユーザーを飽きさせない工夫にも繋がるので、ゲーム業界でアニメーションデザイナーやUIデザイナーを目指している方は、ぜひAdobe Animateを習得してみてください！

ゲームクリエイターのお仕事探しならConfidence Creator