RPGを制作したい方必見！RPGツクールとは？

RPGとは

RPGは、ロールプレイングゲーム（role-playing game）の略で、プレイヤーが何かしらの役割を与えられてプレイをするゲームのことで、ストーリー性があるのが特徴です。
ゲームの所々で試練や戦闘などのイベントが発生し、そういったイベントを経てプレイヤーが成長していく過程を楽しむことができます。

代表的な作品として『ドラゴンクエストシリーズ』『ポケットモンスターシリーズ』など数々の有名作品があげられます。

RPGの中にも戦闘シーンが多めな「アクションRPG（ARPG）」、パズルをしながら進めていく「パズルRPG」、複数のプレイヤーとコミュニケーションを取りながら進めていく「マッシブリー・マルチプレイヤー・オンラインRPG（MMORPG）」など、さまざまな種類があります。

▼MMORPGに関して下記の記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください！
全世界とつながろう！MMORPGって何？

RPGツクールとは

RPGツクールとは簡単に言うとオリジナルRPGを制作できるツールです。

ゲームが好きな方で、「自分でゲームを制作してみたいけど、プログラミングなどは難しそうだから諦めた」という方も多いのではないでしょうか。

RPGツクールは、RPG制作においてプログラミングを覚える必要がなく、グラフィックや音楽データも初めから備わっているので、ゲーム制作未経験の方や初心者の方でRPGゲームを作りたいという方にはピッタリです。

また、自分で制作したグラフィックや音楽データも使用できるだけでなく、スクリプトを使いこなせる方は独自のイベントも作成できるので、より高度なオリジナル作品を作ることも可能です。

さらに、PCだけでなく家庭用ゲーム機、スマホアプリにも対応しているので、配信するプラットフォームの制限もなく、制作したゲームはフリーゲームとしてネット上に公開したり、PC版であれば商用利用も可能です。

RPGツクールでできること

RPGツクールはゲーム制作未経験の方にもピッタリですが、実際にはどんなことができるのか、大きく2つに分けてご紹介します。

①作る

まずは「作る」ことです。
ツクールシリーズで制作された有名ゲームでは『青鬼』、『魔女の家』、『殺戮の天使』などが挙げられ、どれも一度は耳にしたり見たことがあるのではないでしょうか。

ゲームそのものを作ることはもちろん、マップ、キャラクター、イベント、アクション、画面設計などゲーム内の細部まで思いのままに作ることができます。

また「RPG」ツクールという名前ではありますが、RPGだけでなくアドベンチャーゲームや、文章を読み進めていくことが主体となるノベルゲームの制作も可能です。

②遊ぶ

次が「遊ぶ」ことです。
自身で制作したゲームで遊ぶことはもちろん、公式サイトにあるサンプルゲームをプレイすることもできます。

さらに、ツクールシリーズは制作したゲームの公開や販売を認めているため（※）、SNSを通じて自身の作品を遊んでもらったり、Steamやアプリストアから他の人が作った作品で遊ぶことが可能です。

※詳しくは公式サイトをご覧ください
https://rpgmakerofficial.com/support/rule/

RPGツクールのメリット

ゲーム制作はRPGツクール以外にも、UnityやUnreal Engineなどでも可能ですが、そんな中で、なぜゲーム制作未経験の方や初心者の方にRPGツクールシリーズがおすすめなのか、そのメリットを3つご紹介します。

①プログラミング無しでゲームが作れる

1つ目はプログラミングが出来なくてもゲームが作れる、ということです。
ゲームを作りたいけど一歩を踏み出せない理由の中で、ゲーム制作に必要なプログラミングが難しいからというのが大きいのではないでしょうか。

使うゲームエンジンにもよりますが、ゲームを動かす為のプログラミングを行うにはそのエンジンに対応した言語（C#やC++など）について学ぶ必要があります。
言語によって学びやすさは変わりますが、それでもやはり独学で学ぶにはハードルが高いと言えます。

そんな問題が、RPGツクールであれば解決できます。
移動やイベント、アクションなどのさまざま部分がコマンドを設定したりするだけなので、プログラミングを一切行わずともゲームを完成させることができます。

ツールの操作も慣れ、もう少し高度なアクションを取り入れたい、オリジナルのイベントを入れ込みたい、という場合は、コードを用いて制作することも可能なので、自身のモチベーションやスキルに合わせてよりオリジナリティあふれるゲームを作ることができます。

②マップ作成が簡単

2つ目が簡単にオリジナルマップが作れる、ということです。

ツクールシリーズでは、土・草・氷といったさまざまな「タイル」と呼ばれる素材が用意されているため、タイルを組み合わせるだけで簡単にマップを作成できます。
タイルを並べていくだけなので、制作途中で「やっぱりここは草むらではなく道にしたい！」という場合も簡単に修正できます。

作成する際は、まず画面に収まるくらいのサイズでマップを作成し、徐々に広げていくやり方がおすすめです。

③豊富なアセットとアセットシェアリング機能

3つ目がアセット周りの機能が充実している、ということです。

ツクールシリーズには、先ほどご紹介したマップ以外にも、キャラクターやモンスターのイラスト、音源などが豊富に揃っています。例えば、「RPGツクール MV」では、会話部分で使える立ち絵のイラストが250点以上、モンスターのイラストが105点以上揃っています。

また、もっとオリジナリティを出したいという方は、別で用意したイラストや音源を使用することもできます。
（シリーズによってオリジナル素材の使用ができないものもありますので、公式サイトから事前にご確認ください。）

そして、ツクールシリーズの最新作である「RPG MAKER WITH」では新しく「アセットシェアリング」という機能が追加されました。
これは、自身が作成したアイテムなどの素材を公開したり、他の人が作成・公開したアセットを使えるというもので、この機能を使うことでゲーム制作の幅が更に広がるでしょう。

料金と購入方法

RPGツクールはいくつかシリーズがありますが、今回はその中から3つピックアップしてご紹介します。

①RPG MAKER WITH

RPG MAKER WITHは家庭用ゲーム機向けのRPGツクールシリーズ最新作です。
対応プラットフォームは「Nintendo Switch」「Play Station4」「Play Station5」であり、
Nintendo Switch向けは2024年4月11日に発売され、Play Station向けは販売未定となっています。（※2024年5月8日時点）

価格：Switch版：8,580円（税込）
　　　PS4、PS5版：未定
購入方法：RPG MAKER WITHの公式サイトから購入できます。
　　　　　パッケージ版とダウンロード版があるので、お好みに合わせて選べます。

参考：RPG MAKER WITH公式サイト
https://with.rpgmakerofficial.com/

②RPG Maker Unite

RPG Maker Uniteは、ゲームエンジンの一つであるUnity上で制作を行います。
後に紹介する「RPGツクールMZ」とはUnity上で制作を行うという時点で異なり、従来のプラグインなどとの互換性が無い点に注意が必要です。

価格：109.99ドル（※2024年5月8日時点）
購入方法：「Unity Asset Store」「EPIC GAMES」「Humble Store」のいずれかから購入できます。ただし、ダウンロードの際にはUnity HubとUnityのインストールを済ませておく必要があります。

参考：RPG Maker Unite　公式サイト
https://rpgmakerofficial.com/

③RPGツクール MV

少し前のものになりますがRPGツクールMV版も利用でき、Unityを使用していない人でも使うことができるのでこちらもおすすめです。

価格：8,778円（税込）
購入方法：「ツクールストア（ダウンロード版）」もしくは「Steam（STEAM版）」から購入できます

参考：RPGツクールMV　公式サイト
https://rpgmakerofficial.com/product/mz/about/

まとめ

RPGツクールは、初心者の方でも気軽にオリジナルRPGを制作できるツールです。
また、後々ツールの習熟度が上がったり、作りたいゲームのクオリティが上がっても、自身で制作したグラフィックや音楽を使用したり、プラグインを使用することでより高クオリティのゲーム制作も行えます。

「ゲームを作ってみたいけどハードルが高い…」という方は、ぜひRPGツクールからゲーム開発の一歩を踏み出してみてください！

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