
3Dデザインを制作するためには多くの工程が存在します。そのなかでも一番重要ともいえるのが、質感を表現する「テクスチャ」と呼ばれる業務です。
そして3Dデザインは、オブジェクトに画像を貼り付けて質感を表現するため、使用する画像選びが重要になり、自分で画像を制作することで表現したい質感に近づけることも可能です。
そんな画像制作の段階で使えるツールの一つに、計算で画像制作する「Substance 3D Designer」というソフトが存在します。
一体どのようなソフトなのか、特徴やどのような職種の方が使用しているのかという点も踏まえて解説していきます。
Substance 3D Designerとは
Substance 3D DesignerとはAdobe社が販売しているSubstance 3Dソフトの一つで3Dデザイン業務の一つであるテクスチャに関わるツールです。テクスチャとはモデリングで作成した3Dモデルに貼り付ける画像のことを指し、テクスチャを貼り付けることでリアルに近い質感を表現することができます。
また、作成した画像は他のSubstance 3Dソフトに送ることができ、3Dモデル作成の効率化に大きく貢献します。
参考:Substance 3D Designer公式サイト
https://www.adobe.com/jp/products/substance3d-designer.html
Substance 3D Designerの特徴
Substance 3D Designerがテクスチャに関わるツールであることをお伝えしましたが、ここからはより詳しく解説していきたいと思います。
ノードによって処理内容が分かりやすい
一般的にノードとは線と線の結び目のことを指しますが、Substance 3D Designerでは3Dモデルや画像素材のアイコンと処理内容を示すアイコン同士を線でつなげることを指し、視覚的にどのような処理が行われているのかが分かりやすくなっています。
Substance 3D Designerには数百種類のノードがあり、そのなかでも最も多く使われる「アトミックノード」という構成要素に加え、ノードを管理するグラフツールバーも存在します。
プロシージャルテクスチャで規則性のある表現が簡単に
プロシージャルとは数式や処理を組み合わせることを指し、プロシージャルテクスチャとは数式を利用して作成されたテクスチャのことを指します。
一般的なテクスチャ制作は、同じくAdobe社のツールであるPhotoshopなどに代表されるように手描きで制作することがほとんどですが、数式を利用することで木目やグラデーションなどの規則性をもった表現を制作することができます。
そのためには構造をしっかりと理解することが大切であり、そうすることでプロシージャルテクスチャの強みがさらに発揮されます。
一方で、このテクスチャが苦手とする表現方法もあります。それは、より凝った表現をすることです。前述した通り、プロシージャルテクスチャは数式を利用するため、表現が画一的になりがちです。
なので、テクスチャ制作をする際は「規則性があるものか否か」「どのような構造で組み立てれば自分の表現したいものができるのか」などを考え、制作したいものに合った表現技法を取り入れる必要があります。
ノードとプロシージャルによって修正が容易
修正作業をする場合、初めからやり直さなければならなかったり、どの部分を修正すれば良いのか分からなくなってしまうことがよくあります。
Substance 3D Designerでは修正する場合はノードを見ることでどの作業を修正したいのか分かりやすく、プロシージャルテクスチャの数値を変更することでパターンを変更できるので、修正作業が非常に効率よく簡単に行えます。
綺麗な画像を制作できる
画像をレンダリング(コンピュータが読みこんだデータに対して計算式をもとに、視覚的に人間がわかるよう表示し直す作業のこと)をする際に計算を用いて作成するので、遠近に関わらず綺麗な画像を制作できます。
そのため、キャラクターに寄ったり全体を映すことが多い3D背景を作成する場合は非常に効果を発揮します。
料金プランについて
Substance 3D Designerのみを購入することはできないため、他の3Dソフトとセットになっている「Substance 3D Collectionプラン」か「Substance 3D Texturingプラン」で購入する必要があります。
<Substance 3D Collectionプラン>※法人の場合グループ版あり
付帯ソフト:Substance 3D Designer / Stager / Painter / Sampler
料金:月々(税込)6,680円
年間(税込)74,380円
<Substance 3D Texturingプラン>
付帯ソフト:Substance 3D Designer / Painter / Sampler
料金:月々(税込)2,680円
年間(税込)29,980円
どちらも体験版があり、一か月無料で試すことができるので、気になった方は無料で試してから購入を検討してみると良いでしょう。詳しく料金について知りたい場合はAdobeの公式サイトをご覧ください。
・Abobe公式サイト Creative Cloudアプリのプランと価格
https://www.adobe.com/jp/creativecloud/plans.html?plan=individual&filter=all
Substance 3D Designerを学ぶ方法とは
3Dデザイナーを目指している人でモデリングやテクスチャの業務に興味がある人はSubstance 3D Designerを身に付けておくことで転職の際に有利に働きます。
そこで、Substance 3D Designerを学ぶ方法を2つご紹介します。
無料で公開されているので、費用を抑えたい人にとってはピッタリです。どのような難易度なのか知りたい方はAdobe公式サイトのチュートリアル動画を見てみてください。
・Adobe公式サイト Substance 3D Designer チュートリアル
https://helpx.adobe.com/jp/substance-3d-designer/tutorials.html
2つ目はスクールで学ぶ方法です。Adobe社が認定しているスクールに通うことでスキルを身に付けることができます。
また、Substance 3D Designerだけでなく、他のAdobeソフトも学ぶことができるので、Photoshopや他のSubstance 3Dソフトなど、Adobeソフト全体のスキルアップを目指したい方におすすめの方法です。
まとめ
本記事では、Substace 3D Designerの特徴から、実際にこのソフトを習得する方法までご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
このツールの特徴は、規則性のある表現を簡単に作成でき、修正においても容易に行えるところです。
また、数式などを用いて理論的にデザインするので、デッサンなどが苦手な方にとっては他の3Dソフトよりも簡単にデザインできます。
そして、学習環境も充実しており、習得にもそれほど時間を要さないのも利点です。気になる方はまず無料版を試してみてから本格的に学習を進めてみてはいかがでしょうか?
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