Lightwaveは、3D/2DCG制作ソフトで、モデリングからアニメーション制作まで一気に行える「統合型」ツールとなっており、ゲームやアニメ、映像業界などで使用されています。
本記事では、Lightwaveでできることや、メリット/デメリット、ゲーム業界でLightwaveを使用する職種などをご紹介します。
Lightwaveとは
Lightwave(ライトウェーブ)とは、アメリカのNewTek(ニューテック)社が開発・販売を行う3DCG制作ソフトウェアで、モデリングからアニメーションまで制作することができ、日本国内の販売は株式会社ディ・ストームが行っています。
同じ3DCGソフトであるMaya、3ds Max、Blenderと同じ統合型ツール(DCCツール)で、ゲーム開発やアニメ制作にも用いられており、ゲームだと『グランツーリスモ1、2』、アニメだと『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のOPで使用された実績があります。
▼各ツールについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
Lightwaveとは
Lightwaveの大きな特徴は2つあります。
①「Modeler」と「Layout」の2つのソフトに分かれている
Lightwaveは、形状作成を行う「Modeler(モデラー)」というソフトと、アニメーション・レンダリングを行う「Layout(レイアウト)」というソフトに分かれています。
Lightwaveでは、Modelerでモデルを作った後、Layoutで読み込んでアニメーションをつける際に自動で「参照読み込み」されます。参照読み込みが自動で行われることで、モデルを修正した際に、レンダリング後のモデルやアニメーションが崩れることなく、きちんと修正されたモデルやアニメーションが表示されます。
通常、レンダリングする際の参照読み込みは標準ではないため、プラグインなどを使用して標準読み込みさせる必要がありますが、元のモデルに変更を加えるとレンダリング後に正常に表示されなかったりエラーを起こすことがあります。
しかし、Lightwaveの場合この参照読み込みが標準搭載かつ基幹システムであるため、複雑な設定やプラグインが不要で操作が楽、かつ作業効率の向上が期待できる点が大きな特徴です。
②操作が直感的
他のソフトと比べて直感的なツ―ルが多いことも特徴です。
一般的な3DCGソフトは高度な作業ができる反面、操作が複雑な場合がありますが、Lightwaveの場合はマウスをドラッグするだけで3Dモデルの頂点を動かすことが出来たり、明るくしたい場所を0%から100%の間で設定するだけで簡単に明るさを調節できます。
このように直感的なUIで操作が簡単なことから、プロはもちろん初心者の方も扱いやすいソフトといえます。
Lightwaveの価格
Lightwaveの料金プラン
Lightwaveの料金プランは以下の通りで、バージョンごとに値段が異なります。
- 通常版 184,800円(税込)
<3rd Powersプラグインバンドル製品の場合、250,800円(税込)> - アップグレード版
Lightwave2023からアップグレードする場合:86,680円(税込)
<3rd Powersプラグインバンドル製品の場合、152,680円(税込)>
※価格は2024年10月21日現在、為替の変動により価格が変わる可能性があります。
※3rd Powersプラグインバンドル製品とは、3rd Powers社のプラグインセットが含まれているソフトのことで、Lightwaveの標準機能を強化するために備わっています。
また、最大30日間無料で体験できる体験版モードも用意されており、機能に制限はありますが実際にLightwaveを使用することができます。
そのため「まずは試してみたい」という方は、体験版モードから使用してみると良いでしょう。
購入するには、家電量販店に代表されるような全国のLightwave取り扱い店舗で購入するほか、ディ・ストーム社の公式オンラインサイトである「E@STORM」で購入できます。詳しく知りたい人は下記の公式サイトを参考にしてください。
ディ・ストーム公式サイト Price
https://www.dstorm.co.jp/lw2020/price.html
他の3DCGソフトと比べると安い
Lightwaveは、新規で購入した後にアップグレード版が出るたびに金額を支払う料金体系をとっているので、月額制や年間制をとっている他の3DCGソフトと金額を比べることは難しいですが、Mayaと3ds Maxは最安値で1か月あたり22,600円ほどであるのに対し、最新版であるLightwave2024の2つ前のバージョンであるLightwave2020は、Lightwave2023がリリースされるまで約2年ほど経っており、1か月あたり7,200円ほどです。
このように、比べてみると、他のソフトよりもかなり安いことが分かります。性能の面ではMayaや3ds Maxと比べて劣る部分もありますが、初心者の方には手を付けやすいソフトであると言えます。また、アンケートに答えると通常版を30日間無料で体験することができるので、まず無料で試してみてから購入を検討することをおすすめします。
Lightwaveの学習方法
Lightwaveを学ぶにはスクールに通う方法と、独学で学ぶ方法があります。
スクールで学ぶ方法では専門的なスキルを身に付けることができるので、非常に有効です。費用はかかってしまいますが、分からないことがあればすぐに尋ねることができるので、疑問をすぐに解消できます。
独学の場合、スクールよりも安い費用で学ぶことができます。Lightwaveに関する書籍や参考書は多く出回っているので、調べてみると良いでしょう。また、ディ・ストームの公式サイトには無料で視聴できるチュートリアルや、有料で視聴できるオンラインビデオが掲載されているので場所に縛られずに学びたいという人は独学がおすすめです。
関連職種
Lightwaveがどのような職種で使用されるのか、ゲーム業界を例にご紹介します。
Lightwaveは主に2D/3Dデザイナーが使うツールで、特にエフェクト、アニメーション、モーション分野で使用されます。特に3Dデザイナーは需要が高く、Lightwaveが使いこなせることが推奨されている求人もあるので、ゲーム業界ではまだまだ需要があるツールと言えます。
Lightwaveは、直感的な操作で扱いやすく3DCG制作未経験でも始めやすいので、ゲーム業界未経験またはゲーム業界内で転職を考えていて、転職先として3Dデザイナーを検討している方はLightwaveを使いこなせるようになると良いでしょう。
また、現在別の3DCGソフトを使いこなせているという人でも、さまざまな3DCGソフトを使いこなせるようになることで周りと差別化でき、自分の市場価値を高めることができるので、転職を有利に進めたい方はさまざまな3DCGソフトを使いこなせるようにしましょう。
▼ゲーム開発に用いられる3Dモデリングソフトはこちらの記事で詳しく解説しています!
まとめ
本記事では、Lightwaveの特徴や、使用する職種などをご紹介しました。
Lightwaveは、ゲームやアニメーション制作で用いられる統合型の3D/2DCG制作ソフトで、直感的なUIで操作にも慣れやすく、プロはもちろん趣味で3Dモデリングをしている方まで幅広い層で使用されています。
エフェクトやアニメーション、モーション分野の2D/3Dデザイナーへの転職を検討している方はぜひLightwaveを習得してみてください!
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