皆さんはPHP技術者認定試験という資格試験をご存じでしょうか。この試験は、全世界で幅広く使用されているプログラミング言語である「PHP言語」を使用したプログラマー向けの資格です。今回はそんなPHP技術者認定試験を、試験の概要や資格を取るメリットを紹介していきます。
PHP技術者認定試験とは
そもそもPHPとは?
そもそもPHP(ピー・エイチ・ピー)とはどのようなものなのでしょうか。
PHPとはプログラミング言語の一つです。全世界のWebサイトの80%近くがPHP言語を使用して作られており、その汎用性の高さからさまざまなWebサービスやWebアプリに使用されています。
PHP技術者認定試験とは
本題であるPHP技術者認定試験とはどのようなものか解説していきたいと思います。PHP技術者認定試験とはPHP言語のスキルを証明する資格で、一般社団法人PHP技術者認定機構が運営する民間資格です。
国内のPHP技術者の習得度合いを測ることでプログラマー間の実力差を埋めることや、プログラマーの育成を図ることを目的として立ち上げられました。
参考:PHP技術者認定機構公式サイト
https://www.phpexam.jp/summary/
試験の概要
PHP技術者認定試験はほぼ一年中全国の試験会場で開催され、コンピューターで試験を受ける場合が主流です。難易度が細かく設定されていて金額なども異なるので、詳しく見ていきましょう。
難易度の違い
試験の難易度は大きく分けて初級・上級・認定ウィザードの三つに分かれます。
初級
「PHP7初級試験」と「PHP5初級試験」の二つに分かれます。PHP認定試験の中では最も簡単なグレードで、学生や社会人1、2年目の方が取得することを想定しています。難易度はどちらもほとんど同じですが、出題範囲が異なります。
上級
「PHP5上級/準上級試験」と「PHP8上級/準上級試験」の二つに分かれます。PHPの基礎を理解し、実用的なプログラミング技術を持つ方が取得することを想定しています。出題形式と合格ラインは初級と変わりません。
不合格となってしまっても、正答率が50%以上70%未満の場合は準上級試験合格に認定されます。
認定ウィザード
「PHP認定ウィザード」は通常の試験とは異なり、論文を提出して審査する形式の最上位資格です。応募資格は上級試験の正答率が90%以上の方で、上級試験の点数に加点するような形式で100点を超えると認定となります。ただし、審査員の得票数も関わってくるなどさまざまな条件があるので、詳しくは公式サイトを確認しましょう。
参考:PHP技術者認定試験認定ウィザード応募概要・応募方法
https://www.phpexam.jp/summary/wizard/
かなり狭き門ですが、取得することが出来ればPHPエンジニアとしてさまざまな案件で活躍できます。また、認定ウィザードの資格を取ることで資格支給を得られる企業も存在するので、収入アップに繋がることもあります。
試験時間・料金・設問数
試験時間・料金・設問数は以下の通りです。
試験時間 | 料金 | 設問数 | |
PHP7初級試験 | 1時間 | 12,000円 | 40問 |
PHP5初級試験 | |||
PHP5上級/準上級試験 | 2時間 | 15,000円 | 60問 |
PHP8上級/準上級試験 | 30問 |
認定ウィザード試験の場合、応募の締め切り期限を守ることが出来れば、試験時間・料金・設問数の制限はありません。
対策するにはどのような方法があるのか?
公式サイトではPHP5上級/準上級認定試験の模擬問題や、認定ウィザード以外の無料教材が配布されています。また、認定ウィザードは過去の審査結果が発表されているので参考にすると良いでしょう。
参考:PHP技術者認定機構の無料初級試験対応教材
https://www.phpexam.jp/material/phpfree/
参考:PHP技術者認定機構の上級/準上級試験用無料教材
https://www.phpexam.jp/material/%e4%b8%8a%e7%b4%9a%e6%ba%96%e4%b8%8a%e7%b4%9a%e8%a9%a6%e9%a8%93%e7%94%a8%e7%84%a1%e6%96%99%e6%95%99%e6%9d%90/
試験の合格率は初級で約70%なので、初級であれば独学でも合格することは難しくないでしょう。しかし、上級の場合は合格率は約10%とかなり低いので、実務経験などがない場合はかなり難しいです。
独学の場合は、独立行政法人PHP技術者認定機構が認定した参考書や教材を用いて勉強することをおすすめします。また、PHP技術者認定機構が認定するスクールも存在するので、そういったスクールで勉強するのも良いかもしれません。自分に合ったやり方で勉強して合格を目指してみてください!
PHP技術者認定試験を取得するメリット
PHP技術者認定試験に合格すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
転職をする際に有利に働く
PHP技術者認定試験は実務寄りの試験となっているので、初めてプログラマーとして働く際に有利になることもあります。しかし、就職・転職活動をする際に必須というわけではありません。
また、PHPはゲーム業界以外の他にもIT業界でも使われるので、他の業界でも活かせることができます。今から将来の選択肢の幅を広げておきたい人は取っておくと有利に働くでしょう。
周りと差別化できる
上級試験になると合格率は約10%なので、容易に取得できる資格ではありません。そのため、資格を取っていない未経験の方と比べると技術面や信頼性の面で有利になります。
収入アップなどのキャリアアップを目指せる
現時点でプログラマーやエンジニアの方が資格を取得すれば、さらなるレベルアップを目指せます。PHP技術者認定機構の調べによれば、プログラマーまたはエンジニアで年収700万を目指せる求人も存在するので、資格を取得することでスキルアップや収入アップも目指せます。また、将来的にプログラマーやエンジニアを目指したい人でも資格を習得することをキャリアの第一ステップとして考える方も多いです。
まとめ
PHP技術者認定試験は、難易度が上がれば資格を保有している割合は下がるので、資格を保有すれば自身の市場価値を高めることができます。自分の実力を客観的にアピールできるので、資格を取得すれば自分のスキルの保証がされるといっても過言ではありません。
未経験の方でもチャレンジしやすい資格なので、まずは初級から挑戦してみてはいかがでしょうか。
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