業界知識

22.12.29

ゲーム業界の縁の下の力持ち!バックオフィス(事務)で働くには?

メーカー・商社・病院など、どの業界にも存在する「事務」。クリエイティブなスキルは特に必須ではなく、「今は全然違うけどゲーム業界に挑戦したい…」という方にもおすすめの職種です。今回は事務職をされていてゲーム業界に挑戦したい方に向けて、ゲーム業界におけるバックオフィス(事務)についてご紹介します!

バックオフィス(事務)って何をするの?

バックオフィスとは直接顧客と接しない仕事や部署のことを指し、いわゆる事務職もバックオフィスに含まれます。
事務とは言っても、その業務は実に多岐にわたります。社内外で必要な各種書類の作成や会議の設定、議事録の作成、書類の整理、データ処理、メールや電話対応など…書ききれないほどあります。人事や経理、法務など細かく部署が分けられている会社もありますが、これらをすべてまとめて「事務」としている会社も多くあります。実際にどんなことをしているのか紹介します。

人事

人事は、主に人材の育成・採用・評価を行います。経営企画に基づいて必要な人員を確保するための業務を行います。入社した従業員の教育・研修を行ったり、評価制度に基づいて実績を評価し昇給・昇格や人事異動などの管理を行います。
また、人事として経験を積むと、評価制度の立案などの上流業務も担当します。

経理

経理は、お金の出入りを把握し、従業員の給料を割り振ったり、プロモーションを行う際の予算を振り分けたりもします。もう少し具体的には経費の精算、領収書や請求書の作成、在庫管理、年末調整などの業務を行います。労務といわれる場合もあります。

法務

法務は、著作権や商標権などの管理やこれらに関わるトラブル対応、従業員の社会保険の管理などを行います。他には株主総会の運営や株式の発行、社内規定の作成など直接経営と関わる業務も多く、経営陣と接する機会も多くあるポジションといえます。

総務

総務は来客・受付対応や設備の管理、株主総会の企画・運営などを行い、会社全体がスムーズに活動できるようにサポートするポジションです。上記3つや、事務も含めて「総務」と呼ぶことも多くあります。

バックオフィス(事務)で働くメリットは?

次に、ゲーム会社の事務で働くメリットはどんなものがあるのか見ていきましょう。

業務時間のコントロールがしやすい

事務は年間を通してある程度仕事量が一定で、毎月の仕事の流れも大きく変わりません。また、エンジニアやデザイナーと比較するとイレギュラーなトラブルも起きづらく、残業時間が少ない企業も多くあります。

経験を積みやすい

前述の通り、イレギュラーなトラブルが少ないため着実に自分の仕事をこなすことができ、担当業務の経験を重ねることができます。その結果自分のペースで次のレベルや新しい業務に挑戦できます。

事務として転職しやすい

事務の仕事はそれぞれの会社ごとにローカルルールはあるものの、身につくスキルは普遍的なもので、基本的な業務内容は同じです。そのため、ゲーム業界に限らず、事務としての経験値はそのまま自分のスキルとして転職などでアピールできます。

ここまで、事務のメリットをご紹介してきましたが、デメリットはあるのでしょうか?

事務で働くことのデメリットとして、基本的に受動的な業務が多いということが挙げられます。事務のメインの仕事が社員に関わる事務処理作業なので社員からの依頼に基づく業務が多くなります。また、ある程度やり方がテンプレート化している場合も多いので、自分の提案やアイデアを外に出したりする機会はやや少なく、そういう意味で個性を出しにくい面もあります。

事務職の給与や休日は?

給与に関して、中途ではスキルに応じて【20万円以上~】といったものが多くあります。対応できる業務の幅が広いほど、求人も給与も幅が広がります。

また休日に関しては、【完全週休二日制】を採用しているところが多いようです。メリットでも述べましたが、残業もあまり多くないのでプライベートとの両立も可能です。

ゲーム業界自体、コロナ渦での巣ごもり需要の拡大から再び市場規模も拡大しつつあるので、比較的給与水準や休日の量は安定していると思われます。

ゲーム業界のバックオフィス(事務)に転職するのに必要なスキルは?

あくまでも事務なのでクリエイティブ系の必須スキルはないのですが、中途の場合は「事務の実務経験」があることがしばしば求められます。
ここでは、身に着けておいて損はないスキルをご紹介します!

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力はどの業界、会社でも必要ですが、開発からリリースまでにとても多くの人が関わるゲーム業界では、職種問わず非常に重要なスキルです。

電話やメールに抵抗がない

事務では社内外の人と連絡をとることがあります。また、業務内容によってはカスタマーサポートなどを担当することもあります。そのため、電話やメールでのマナーが身についていたり、電話対応などに抵抗がないことが重要になります。

経験としてコールセンターやテレアポ、テレマーケティングの業務経験があるとアピールできるかもしれません。また、営業アシスタントの業務を担当することもあるので、営業スキルも身につくこれらの仕事を経験しておくことは、プラスになりそうです!

チャットツールやofficeツールなどに抵抗がない

ChatworkやSlackなどのツールは、現在業界を問わずさまざまな会社で取引先や社内のコミュニケーションツールとして使用されています。受託などで他社と関わる際に自社で使用しているツールと別のものを使用する場合もあるのでなんとなくでも使用感が分かっているとよいでしょう。

また、文書や資料の作成・経理業務の際に使用する、officeソフトのWord、Excel、PowerPointやGoogleのスプレッドシートなどのツールに抵抗がないことも重要です。ExcelであればVLOOKUPやピポットテーブルといった関数が扱えたり、データから適切なグラフを作成できることが求められたりします。

officeソフトがしっかり扱えることをアピールするためにも、「MOS(Microsoft Office Specialist)」と呼ばれる民間試験を取得することもおすすめです!

日商簿記3級(2級)

事務の業務内容は幅広いですが、簿記ができることで経理の仕事などにも早く就け、キャリアアップのスピードが上がる可能性があります。もちろんこの限りではありませんが「はやく事務としての経験を積みたい」「事務として対応できる業務の幅を広げたい」という方には是非おすすめしたいスキルです。

中途の場合、まれに日商簿記検定を取得していることが必須条件となっている場合があるので、隙間時間で勉強しておくとよいかもしれません!

エンタメ業界経験者

他の業界に比べ、ゲーム業界は専門的な知識が多かったりします。そのため、近しい業界であるアニメやVtuberなどのエンタメ業界での就業経験があると、転職の際に歓迎される場合があります。

バックオフィス(事務)の志望動機はどう書く?

転職をする際に必ず必要な志望動機ですが、「ゲームが好きだから」という軸はそのままに+アルファどんなところに注意すればよいのでしょうか?

なぜゲーム業界がいいのか

「なぜゲーム業界がいいの?」と聞かれても「好きだから」だけでは押しが足りません!なぜなら、ゲーム業界は「ゲームが好きであること」を前提としている場合が多いからです。(絶対ではありませんが、ゲームやエンタメに興味がある人が好まれる傾向にあります。)
ですので、「自分がゲームを通してどんな社会にしたいのか」など、具体的な理由を述べられるとよいでしょう。

なぜその会社なのか

クリエイターでない場合少し答えにくいかもしれませんが、上記の質問と同じように、その会社に入ることで「何を得たいのか(どんな経験がしたいのか)」「どんな働きがしたいのか」などが言えるとよいでしょう。

熱い思いを伝える

ゲーム業界でバックオフィス(事務)の仕事をしたい人は「ゲームに関わりたいけど、クリエイトはできない」「クリエイターを支えたい」という方も多いと思います。中途の場合実務経験を求められることも少なくないですが、専門知識をあまり必要としないがゆえに、「やる気や情熱があること」の方が重要視されることもあります。ですので、上記の具体的な目標や夢とあわせて、こういった熱い思いを素直に伝えてみましょう!

まとめ

本記事では、ゲーム業界のバックオフィス(事務)に関して、仕事内容やメリット、転職に必要なスキルをご紹介してきました。

ゲーム業界は人気のある業界なので、決して倍率は低くないのですが、その中でもバックオフィス(事務)はクリエイティブの特別なスキルがなくともゲーム業界に飛び込めるチャンスのある職種だと思います。

また事務を通してキャリアを積みつつゲーム制作の流れなどの知識をつけることで、プランナーなどへの道も開けるかも?!

「クリエイターを支えたい!」「ゲーム業界の縁の下の力持ちになりたい!」是非ゲーム会社のバックオフィス(事務)に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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