業界知識

23.08.18

絵を上手く描くこと以上に大切なこととは?今注目の3Dデザイナーとは

数多くあるデザイナーという職業の中でも3Dデザイナーは今注目を浴びています。今回は、3Dデザイナーとはどのような職業なのか、求められるスキルや3Dデザイナーになるためにはどうすれば良いのかを紹介していきます。

3Dデザイナーとは

3Dデザイナーとはコンピュータを利用して3Dグラフィックスで描かれた画像や映像を制作するデザイナーのことを指します。一括りに3Dデザイナーといってもさまざまな仕事があります。

3Dデザイナーの幅広い仕事内容

モデリング・テクスチャ

モデリングとは、3DCGソフトを用いて「ポリゴン」と呼ばれる平面や立体の物体を、彫刻の要領で作り上げていく作業のことです。テクスチャとは、作成したポリゴンに合う素材を作成し貼り付けることで、質感や凹凸感をよりリアルに近づける作業のことを指します。

詳しくはこちらの記事で解説しています。
あんばいが重要!3DCG制作はモデリング・テクスチャから始まる!

モーションデザイン・リギング

モデリングによって作られた3Dグラフィックスに違和感のない動きを付けることです。また、作成した3Dモデルにボーンと呼ばれる骨組みを組み込む作業をリギングと呼びます。実際に生きているかのように動きを演出できるかどうかはこの作業の出来にかかっています。

詳しくはこちらの記事で解説しています。
ゲーム自体の面白味に直結!モーションデザイン・リギングとは

ライティング・エフェクト

太陽の光や魔法などといったライティング・エフェクトを設定し、カメラワークを付ける業務です。どちらもシーンやキャラクターの心情に沿ったライティングやエフェクトを考え、ゲームの世界にプレイヤーが入り込めるような、リアルな演出を作っていく必要があります。

詳しくはこちらの記事で解説しています。
プレーヤーを没入させよう!ライティング・エフェクト作業とは

レンダリング

3DCGソフト上で質感・模様・光源の最終的なイメージを計算するためのプロセスのことをレンダリング業務と呼びます。完成した3DCGデータの出力を数値化し、人間の目でイメージできるように物体の完成した動画や画像にし、そのまま使用できるようにします。データの量によっては数日かかる場合もあります。

どのようなスキルが求められるのか

3Dデザイナーにはどのようなスキルが求められるのでしょうか。

デッサン力

2Dと異なり、360度どこから見ても違和感がないように表現する必要があるので、2Dデザイン以上にデッサンを理解しておく必要があります。2Dデザインの仕事も任せられることもあるので、両方の技術を身に付ければ選択の幅は広がるでしょう。

忍耐力

一つのキャラクターを制作するのに数か月もかかることもあるので、一つ一つの作業に細かく丁寧に取り組み続ける力が必要です。

ツールの操作スキル

作業をする上で欠かせないのが、Mayaや3DsMAXといった3DCGソフトを使いこなせるようになることです。それぞれのソフトに特徴があり、ゲーム会社や案件によって使うソフトが異なることがあるので、複数のソフトを使えるようになれば転職の際に役立つでしょう。

コミュニケーション能力

3DCG制作には一つの作品に多くの時間とデザイナーが関わります。他のデザイナーやスタッフと関わりながら制作するので、コミュニケーションスキルは養っておくと良いでしょう。

その他にもそれぞれの工程ならではの必要なスキルや力もあります。

他にも持っておくと良い資格としてCGクリエイター検定をおすすめします。CGソフトウェアを使いこなせるかどうか、3Dグラフィックスの表現能力や知識が試される検定で、転職活動する際には優位に働くでしょう。

強みは幅広い分野で活躍できること、転職も可能!

ゲーム業界では、コンシューマゲームだけでなく、スマホアプリでも3DCGを使用したゲームが開発されています。3Dデザイナーは、ゲーム業界全体で人手不足が続いている状況なので需要も高く、給料も増加する可能性があり、将来性は非常にあります。
加えて、VRの需要も高まっているので、仮想現実で3Dグラフィックスを活用したVRを用いることが増えると思います。よって、3Dデザイナーの市場価値は非常に高まると予想されます。

また、3Dデザイナーは、ゲーム業界以外でも建築・医療の分野でも活躍できます。

3Dデザイナーになるには

3Dデザイナーになるにはどのような方法があるのでしょうか。

独学はハードルが高い?

3Dデザイナーになるためには専門のソフトウェアを購入する必要があったり、ツールを使いこなす必要があるので、独学で学ぶのは非常にハードルが高いでしょう。

しかし、不可能という訳ではありません。スクールに通う費用などが浮くので、金銭面で不安のある方にはおすすめです。独学で習得する方法として、ソフトの教本を買って自力で勉強する方法があります。Mayaなどであればネットにも情報が多く出回っているので検索して調べることもできます。

また、プロの3Dデザイナーの方とSNSなどで繋がって、自分で作った作品を見てもらうというやり方もあります。この方法でもインプットとアウトプットを繰り返す地道な努力をする必要があります。

独学で勉強するのは厳しいと考える方にはスクールに通う方法をおすすめします。受講料などはかかってしまいますが、プロの方から直接指導を受けることができたり、その繋がりで就職先を紹介してもらえる場合もあります。オンラインで講義を受講できるスクールもあるので、費用に余裕のある方は是非検討してみてください。

まとめ

3Dデザイナーは今後ますます注目される職業で、ゲーム業界では必要不可欠といっていいでしょう。

3Dデザイナーにとって最も重要なのは上手に絵を描くということではなく、2Dデザインを忠実に3Dに再現することです。もちろん2Dデザインを上手に描けることも重要ですが、3Dデザイナーの仕事は多岐にわたるので、絵を描く以外の能力も必要です。2D原画の人物や建物の特徴を捉えて、より魅力的になるように自然な立体感を持たせることが重要です。

3Dデザイナーは絵を上手に描けること以外のスキルも身に付けることができるので、自分のスキルを高めたい方は是非目指してみてください。

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