ファミリーコンピュータが発売されてから40年以上。
ゲームの歴史も、とても長くなりましたね。
過去のゲームを久しぶりにプレイしたいなと思った事や、過去のゲームをプレイしたいけど対応するハードが無いといった事はありませんか?
そんな時に嬉しいのが、「ゲームリマスター」された作品。
昔のゲームを新しいハードで、より綺麗なグラフィックで楽しむ事ができます。
でも「リメイク」といった、よく似た言葉も耳にしますよね?
本記事では「リマスター」の特徴から、類似の言葉との違い等を解説していきます。
ゲームリマスターとは?
特徴
「ゲームリマスター」とは、過去に発売されたゲームを現在の技術で、グラフィックの高画質化やサウンドの高音質化等を施したものです。
その特徴は、ゲームの内容に関する部分はそのままという所です。細かいバグの修正や、小さな追加要素が入る事もありますが、基本は原作と同じゲーム性となっています。
新しいハードで高画質・高音質に、そして過去と同じ感覚でゲームを楽しめる事が魅力でしょう。
「リメイク」「リブート」「移植」との違いとは?
「リメイク」との違い
リメイク作品とは、原作の世界観やストーリーは維持しつつも、新しい要素を追加したり、作り変えたりする事を言います。
「バイオハザード2」のリメイク作品である「バイオハザードRE:2」は、原作では固定カメラのリモコン操作であったのに対し、リメイク版では三人称視点の本格的なシューティングゲームとして作り直されています。
この様にリメイク作品は、原作とは違った感覚で楽しめる事が魅力です。
「リブート」との違い
リブート作品とは、リメイクと同様に原作の世界観など、根本的な部分は維持します。しかし、ストーリー部分ですら作り直してしまう等、より大きく大胆な改変がされる事を言います。
「ゴッド・オブ・ウォー (2018)」では、原作はギリシャが舞台であったのに対し、リブート版では北欧へ変更されています。ゲームシステムなども大幅な変更がされ、生まれ変わった作品と言えます。
こちらも、過去のゲームを違った感覚で楽しめる魅力があるでしょう。
しかし、リメイクとリブートの厳密な境目と言うものはなく、線引きは曖昧なものとなっています。
「移植」との違い
移植とは、原作とは違うハードで動作する様に最適化されたゲームの事を言います。違うハードで遊べるという意味では、「リマスター」「リメイク」「リブート」も移植であると言えます。
しかし、一般的に移植は、原作をほぼそのままの形で遊べる様にしたものを指す事が多いです。
移植されたゲームは、原作と同じ感覚で楽しめる事が魅力でしょう。
ゲームリマスターのメリット
開発費用のメリット
リマスターの開発では、原作の素材を流用出来るものが多くあります。
ストーリーやシステム面における仕様、キャラクターや背景のデザイン設計等、原作の仕様や設計をそのまま利用できる事が多く、開発費用を大幅にカットする事ができます。
過去ファンによる売り上げ見込み
原作のファンであれば、もう一度プレイしたいと思っている人は数多くいます。
リマスター作品はそんなファンのニーズを満たす事が出来るため、安定した売り上げを見込めます。
原作のハードが古く、遊べる環境が無いファンが多いといった作品では、より大きな効果が期待できます。
原作未プレイ客を新規獲得できる
原作の発売が古い場合、原作をプレイした事がないという人も多くなってきます。
リマスター版の発売は、そんな未プレイ客を新規獲得できるチャンスとなります。もしシリーズ化されている様な作品であれば、シリーズ全体への売り上げの向上も見込めます。
代表作
テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター
「テイルズ オブ グレイセス エフ」(2010年発売)のリマスター作品。
高解像度のグラフィックと、フレームレート60FPSという滑らかな動作を、PS4やPS5で楽しむ事ができます。
また、オートセーブやイベントスキップなど、ユーザーにとって嬉しい機能も追加されています。
バイオハザード HDリマスター
「バイオハザード」(1996年発売)のリマスター作品として、原作の恐怖はそのままに高解像度化されました。
原作は4:3のアスペクト比で制作されたものが、16:9のワイド画面への対応も行われています。高音質化もされており、5.1chサウンドにも対応されています。
原作ではPSでの販売でしたが、PS4/PS5、Windowsでのプレイが可能となり、幅広い環境でプレイする事が可能となりました。
DARK SOULS: REMASTERED
「DARK SOULS」(2011年発売)のリマスター作品。
本格的アクションRPGが、フルHD・60FPS化され、PS4・Xbox One・Windowsでプレイ可能となりました。原作では追加DLCであった「ARTORIAS OF THE ABYSS」も収録され、ボリュームも向上しています。
関連職種
ゲームプランナー
ゲームプランナーは企画や仕様など、ゲームの基盤となる部分を考える職種です。
リマスターにおいては、原作の仕様の何を引き継ぐか、何を改善・追加するか等、現在のニーズに合わせて考えていく必要があります。
また、進行管理において各工程間の調整を行う等、制作における潤滑油の役割を果たします。
▼ゲームプランナーについてはこちらで詳しく解説しています。

ゲームプログラマー
原作のゲームを、現在のハードに合わせて再構築する役割を担います。
高解像度化、フレームレートの改善、高音質化など、システム面での向上化を行います。
また、コードを組み直す事もあり、新たに発生するバグに対応する等、細かい所に気を配る必要もあります。
▼ゲームプログラマーについてはこちらで詳しく解説しています。

2D/3Dデザイナー
高解像度化やUIの改善などにおいて、古い素材をそのまま使用するだけでなく、新しいビジュアルへ生まれ変わらせる役割を担います。
モデリング等も新しく作り直す必要があったりしますが、原作のビジュアルを維持する事が重要となってきます。
▼2D/3Dデザイナーについてはこちらで詳しく解説しています。

まとめ
本記事では、「リマスター」の特徴や、「リメイク」等の他の用語との違いなどを紹介しました。
あの懐かしいゲームをもう一度味わいたい、自分の生まれる前のゲームを体験したい等、過去のゲームをそのままにプレイしたいと思っている人には、最適なジャンルのゲームと言えるでしょう。
もしゲーム制作に興味をもっているならば、ゲームを作り直すという一味違った制作に携わってみてはいかがでしょうか?
ゲームクリエイターのお仕事探しならコンフィデンスクリエイター
Confidence Creator(コンフィデンスクリエイター)はゲーム・エンタメ業界に特化した人材事業を展開する株式会社コンフィデンス・インターワークスが提供する総合人材サービスです。
ゲーム・エンタメ業界の大手・上場企業を中心に300社以上の取引実績を持ち、常時月間300件以上の新規案件を保有。 コンフィデンスクリエイターにしかない非公開案件も多数ございます。
これまでゲーム・エンタメ業界で築いてきた信頼関係の強さを活かし、制作現場を熟知したコンサルタントがゲーム・エンタメ業界で働くみなさまのご経歴やご希望、これからのキャリアビジョンに応じて最適なマッチングを行います。
ゲーム・エンタメ業界でのキャリアアップを目指す方も、ご自身のキャリアについて漠然と悩みを持っている方も、まずはお気軽にご相談ください!









