業界知識

24.08.01

レトロでかわいいイラスト作成!業界でも人気上昇中のドッターとは?

最近のゲームのグラフィック性能は格段に向上し、現実の映像と見間違えてしまうレベルですが、昔は「ドット絵」を用いたイラストやアニメーションが用いられていたことをご存知でしょうか?

今回はそんなドット絵を制作するドッターについてご紹介していきます。

ドット絵とは

ドッターとはドット絵を作成する人のことで、ドット絵師のことを指します。
ドット絵とはコンピュータ上の小さな四角いマス目に色を打ち、それを並べ合わせることで表現した絵のことを指します。この小さな四角いマス目のことをドットと呼び、デジタル画像の最小単位です。

ドット絵は昔のコンピュータ―ゲームやファミリーコンピュータなどによく用いられることがあったので、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
最近のゲームは3Dグラフィックスのポリゴン単位(曲面を構成する最小単位)で作られることがあり、ドット絵の需要は下がりましたが、最近はレトロな雰囲気を持つ2Dグラフィックスとして人気が高まっています。

ドット絵の制作方法

ドット絵は具体的にどのように作られるのでしょうか。
ここでは制作方法を2パターンご紹介します!

①1ドットずつ作る

ドット絵の一番基本的な制作方法で、ドットに色を打って制作する方法です。この方法には2つの特徴的な制作技法があります。

1つ目はアンチエイリアスと呼ばれる技法です。
制作において、さまざまな色を使用しますが、その色が変わるフチの部分ではドットの角が目立ってギザギザになってしまうことがあります。アンチエイリアスは、そのフチの部分に中間色を配置することによって滑らかにする方法です。
中間色が白と黒の場合は灰色など実際に色を置いて調整する必要があります。


2つ目はメッシュと呼ばれる技法です。
先ほどの色の境界線に2色のドットを交互に置くことで網掛けを作り、色の境界線を滑らかにすることができます。幅や規則性を変えることでグラデーションを作ることもできるため、より幅広い表現が可能になります。

②イラストを縮小して作る

この方法は最近の2Dアクションゲームでよく用いられる方法で、初めに普通にイラストを描き、そのイラストをドット絵サイズに縮小する方法です。

この方法は画像の解像度を下げてぼかすため、1ドットずつ打つ方法よりも比較的簡単に制作でき、ドット絵を崩さないようにツールを使って縮小することがポイントとなります。

ドッターに画力は必要?

ただ点を打っていけば良いのであれば、ドッターに画力は必要ないのでは?と思われるかもしれませんが、ドット絵を上手く描くには画力は大切です。

ドット絵は制約が大きいため、表現の幅が他の2Dイラストや3Dグラフィックなどと比べると表現が限られてしまいます。その限られた制約の中でいかに表現の幅を広げていけるか、がドッターの腕の見せ所です。
そこで、画力という引き出しがなければドット絵による表現は限定的なものになってしまうかもしれません。ドット絵には技術も必要ですが、画力を軽視せずに日々スキルを磨いていきましょう。

使用されるツール

ここではドット絵を制作する際にオススメのソフトを3点ご紹介します。価格や自分のスキルに見合ったソフトを選択して使ってみてください。

Photoshop

ドット絵を制作するときはほとんどの人がPhotoshopを使用します。Photoshopはイラストを描くだけでなく、アニメーションとして動かすことができ、写真加工を応用してドット絵にする方法も簡単にできるので、非常にオススメのツールです。

ただ、毎月1,980円(税込)かかるので、ドット絵を制作する以外でもPhotoshopを使用する人や、ドッターのプロフェッショナルとして活躍したいという方向けです。7日間の無料体験プランもあるので使用してから購入を検討すると良いでしょう。

Photoshop公式サイト
https://www.adobe.com/jp/products/photoshop.html

Aseprite

価格がPhotoshopよりも安く、2,050円(税込)で購入できます。アニメーションを簡単に作ることができるので、ゲーム開発向けのドットを描くことに向いています。役立つ機能が多い上、今なおアップデートも定期的に行われているので、将来的にさらなるパワーアップを果たしていくことも期待できるソフトです。

Aseprite公式サイト
https://store.steampowered.com/app/431730/Aseprite/

EDGE

無料で使うことができ、アニメーションも作れるソフトです。開発環境に制限があるので、試しにドット絵を作成してみたい方におすすめです。高機能なため、ツールを毎回切り替えることなく、サクサク絵を描けるのが特徴です。

EDGE公式サイト
https://takabosoft.com/edge

    ゲーム業界における今後の需要は?

    最近ではゲームグラフィックが向上して2DCGから3DCGへと移行し、ドッターの需要は少なくなったように感じる方も多いと思います。

    しかし、スマホゲームのカード収集系のゲームでドット絵の需要が高まり、カード画を描くドッターの需要も高まりました。また、ハイパーカジュアルゲームでもドット絵は多く使用されており、イベントの開催やイラスト集なども発売されているほどドッターの需要はまだまだあります。

    さらに最近ではドット絵は「レトロでかわいい」というイメージが定着しつつあります。特にNFTの業界では、ドット絵が一昔前のデジタルっぽさを表すものとして価値が高まり、高額で取引されることがあります。

    そして、海外では「ピクセルアート」と呼ばれ、芸術の一つとして作品としての価値が非常に高く、今後もNFT業界は成長していくことが予想されるので、ドッターの需要は無くなることはないでしょう。

    まとめ

    ドッターは2DCG作品の全盛期を支えたクリエイターであり、現在でも形を変えながらゲーム業界に貢献しています。ゲーム業界だけでなく、ドッターはアートの一つとして、海外だけでなく日本でも芸術として認識されていくかもしれません。

    デザイナーの仕事の一環としてドッターを募集している企業もあり、3DCGの領域でもドットという概念は重要になるため、ドッターとして転職したい人は、理解を深めておきましょう。

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