【トレーディングカードゲームとは？】特徴や関わる職種などを解説

トレーディングカードゲーム（TCG）とは？

特徴

トレーディングカードゲーム（TCG）とは、プレイヤーが収集したカードの中から、ルールに沿ったカードを選んでデッキを組み、カードに設定された能力値や効果等を使って対戦するカードゲームの事を指します。また、ゲームに使用するカードは希少度をレアリティ（コモン、アンコモン、レア等）として分けられ、性能が良いなど魅力あるカードは入手が難しく調整され、収集性を高めています。
この様に、ゲーム性と収集性を併せ持っている事がトレーディングカードゲームの特徴です。

歴史

トレーディングカードゲーム誕生以前、トレーディングカードと呼ばれる商品が存在していました。トレーディングカードは様々な絵柄が印刷され、収集や交換を目的として作られたカードです。

1993年にウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が、トレーディングカードの収集性とゲーム性を融合させた「マジック：ザ・ギャザリング」を発売し、これが世界初のトレーディングカードゲームの誕生となりました。日本では1996年に「ポケモンカードゲーム」が発売され国産トレーディングカードゲームの先駆けとなりました。1999年には「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ」も発売され、これらは今も人気のカードゲームとなっています。

インターネットが普及するとトレーディングカードゲームもデジタル化が進みます。2014年に海外では「ハースストーン」、2016年に日本では「シャドウバース」が発売され、人気を博しました。現在ではAIを活用したものが登場する等、進化が続いています。

オンラインTCGとは？

特徴

オンラインTCGとは、デジタル化されたトレーディングカードゲームをオンライン上で遊ぶゲームの事を言います。オンラインTCGは、デジタル化された故の公平性、計算をコンピューターに委ねられる事や、オンラインで簡単に対戦相手を見つける事が出来ます。この様に、公平性と手軽さがオンラインTCGの特徴です。

アナログTCGとの違い

アナログTCGとデジタルTCGの違いとして、カードの効果処理の公平性が挙げられます。
アナログTCGでは、プレイヤーはカードのテキストを読み、カードの効果を各自で理解しますが、プレイヤーによって認識のズレが生じたりします。それ故に、大会では審判員が必ず存在し、認識のズレが起こった時には審判員がジャッジします。
一方、オンラインTCGではカード処理をコンピューターに委ねるため、認識のズレも生じにくく、公平性も高いものとなっており、競技性の高いゲームとして大きな利点となっています。

トレーディングカードゲームに仕事として関わるには？

ここまで、トレーディングカードゲームの特徴や歴史、オンラインTCGの特徴についてご紹介してきました。ここでは、トレーディングカードゲームに関わる仕事を3つの職種に分けてざっくりと紹介します。

1.開発プランナー

開発プランナーは、カードの能力やレベルデザイン、デジタルTCGであればゲーム画面やシステム設計など、ゲームの骨組みを作る役割を担います。ゼロベースから面白さを設計していく為、ゲームの面白さはプランナーにかかっていると言えます。

＜業務内容例＞
・仕様書の作成
・バトル関連全般のマスターデータ作成（カード能力、敵NPCデータ、ダンジョンデータ設定など）
・レベルデザイン
・デバッグ、テスト

＜求められる経験＞
・ゲーム開発経験
・マスターデータの作成、更新、修正
・通信を必要とするゲームの開発
など

2.運営プランナー

運営プランナーは、イベント企画、レベルデザイン（追加カードの検討）、KPI分析、プロモーション企画等、ゲームを育てていく役割を担います。特にレベルデザインは重要で、追加カードが現環境を壊さないか、カードの能力設定には注意を払う必要があります。

＜業務内容例＞
・仕様書の作成
・デバッグ、テスト
・イベント（大会など）の企画立案、進行
・スケジュールや予算の管理

＜求められる経験＞
・ジャンル問わずゲームの運営プランナー経験
・リアルイベントの運営
・YouTubeなどでの配信やその運営　
など

開発プランナーや運営プランナーへの転職の場合、基本的にゲーム開発やプランナーとしての経験が求められますが、ゲーム開発経験がなくともトレーディングカードゲームに強い興味関心があればチャレンジできる求人もあります！トレーディングカードゲームのルールや仕組みを理解していることも求められますが、自身がやりこんでいたり、実際に大会に出場した経験があると転職活動の際アピールすることができます。

3.イラストレーター

カードに描かれるキャラクターやモンスターのイラストを作成します。カードゲームではIPを使用しているものも多いため、プランナーと一緒に「IPの扱いをどうするか」といった部分の検討を行うこともあります。

＜業務内容例＞
・イラスト制作、修正
・外注管理
・エフェクト作成、実装
・アイテムやアイコンイラストの作成

＜求められる経験＞
・PhotoshopやIllustratorなどのツールの実務経験
・外注管理経験
・IPタイトルの制作経験
など



今回ご紹介した職種以外にも、カードスリーブを中心としたカードサプライ（グッズ）の企画・制作を行う仕事や、営業・マーケティング、広報など、さまざまな職種があります。

また、業務内容や求められる経験はあくまでも一例で、どの職種でも「トレーディングカードゲームに興味関心がある」「トレーディングカードゲームのプレイ経験がある、ゲーム性を理解している」という点は共通して求められます。トレーディングカードゲームに関する求人に応募する際は、ぜひ一度実際にプレイしてみると良いでしょう。

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まとめ

本記事では、
・トレーディングカードゲームの制作にはプランナーやイラスト関連を始め、さまざまな職種が関わっている
・実務経験も求められるが「トレーディングカードゲームが好き、興味がある」という気持ちも大切
ということをご紹介しました。

実際に遊んで楽しむだけでなく「カードをコレクションする」という楽しみ方もできるので、ぜひ自分に合った楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。そして、ぜひ制作にも携わりトレーディングカードゲームを盛り上げましょう！

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