【ゲームクリエイター約300人に聞いた】CIW社員たちの職務経歴書・ポートフォリオの中身は?

【ゲームクリエイター約300人に聞いた】CIW社員たちの職務経歴書・ポートフォリオの中身は?

CULTURE 2024.11.29

こんにちは。QOGL+編集部のわらびもちです。

今回は、普段さまざまなゲーム・エンタメの現場でクリエイターとして働くコンフィデンス・インターワークス社員を対象に、転職活動をしていたときに準備していた職務経歴書やポートフォリオについて調査するアンケートを実施しました!

当社社員がどのような資料を使って転職活動をしていたのか、現在ゲーム業界で転職活動中もしくは転職しようか悩んでいる皆さまに知っていただき、参考にしていただけたらと思います。

▼前回(第8回)の社員アンケート記事はこちら

第8回のアンケートでは「転職軸」について調査を行いました!こちらも転職活動をするうえで大切な項目かと思いますが、本記事とあわせてご覧いただくとよりコンフィデンス・インターワークスの社員たちのことを知っていただけるかと思います。

社員アンケートについて

コンフィデンス・インターワークスでは、社員の思考や傾向を知るために定期的なアンケート調査を行っています。今回は、社員アンケート第9回として「CIW社員が転職活動時に使用していた職務経歴書やポートフォリオ」をテーマに行ったアンケートの結果をご紹介します。

・期間 :2024年10月9日(水)〜10月25日(金)
・対象 :コンフィデンス・インターワークス社員
・回答方法 :アンケートフォームによる回答
・回答人数 :301人

Q1.転職活動の際、応募前に準備していた資料は何ですか?

最初に、転職活動を始める際に事前にどんな書類を準備していたのかを伺いました。

 

応募前の必須書類【職務経歴書】

今回の回答者の90%以上が「応募前に作成していた」と回答しました。

職務経歴書は職種にかかわらずこれまでの経歴を面接官に伝えるための書類で、面接時は職務経歴書をもとにこれまで業務でやってきたことについて質問されるので、転職活動時の必須書類といえます。

 

自身のスキルをアピールするための【ポートフォリオ】

デザイナーやシナリオ職ではほぼ必須の書類で、今回回答してくれた当社のデザイナー・シナリオ職メンバーもほぼ全員が事前にポートフォリオを作成して面接に臨んでいました。

また、プランナーなどの企画職系でも約40%のメンバーが企画ポートフォリオを作成していたと回答があり、今回アンケートに参加いただいたメンバーの割合は少数ではありますがサウンド系案件に応募する場合はサウンドポートフォリオを作成するという声も。

職務経歴書は文字ベースで自身の経歴についてアピールする書類なので、「実際どのようなデザイン・シナリオ・企画を作ることができるのか?」という部分はポートフォリオでアピールすることになります。

デザイナーのポートフォリオについては下記の記事でも作成のコツについて紹介していますので、ぜひご覧くださいませ!

ほかの職種では…

職務経歴書やポートフォリオ以外の回答では

・英語での履歴書や自身で翻訳したサンプル(翻訳・ローカライズ/30代)
・応募先企業のゲームプレイレポートや気づいた点をまとめた資料(デバッガー/30代)

といった回答がありました。

こういった+αの資料は自身のスキルアピールができるだけでなく、応募先企業や案件への熱意や人柄アピールにつながることも多いので、職種やご経験にもよりますが挑戦できそうな場合は作成を検討してみるのも良いかと思います。

Q2.上記で回答いただいた資料はどんなツールで作成しましたか?

次に、Q1で回答いただいた資料をどんなツールで作成していたのかを伺いました。

職務経歴書については、Excel/GoogleスプレッドシートやWord/Googleドキュメントなど文書作成ツールを使用しているという回答が多かったですが、比率はほぼ半々といった感じで各々が使いやすい方を使用している様子でした。

 

一方でポートフォリオなどデザイン系の資料だと、Adobe Illustrator・Adobe Photoshop・Adobe InDesign・CLIP STUDIO PAINTを使用して素材作成から集約をしているという結果に。

ちなみに、Confidence Creatorに応募いただく場合はポートフォリオは提出形式がPDFであればOKなので、作成自体はご自身の使いやすいツールを使っていただけたらと思います。

 

なお、「WEB上の作成ツールを利用」という声も多くありました。

昨今、職務経歴書もポートフォリオもWEB上で制作できるツールやサービスが多くあり、そちらを利用してPDFやURLで共有いただくことも増えています。当社に対してもポートフォリオをURLで共有いただいてまったく問題ありません。

Q3.職務経歴書やポートフォリオを作成する際、最も気をつけていたことは何ですか?

1位:「自身の担当業務、担当範囲を明記すること」

職務経歴書もポートフォリオも、自身がこれまで何をしてきたのか・できるのかを見せる資料です。自身の経験やスキルを明確に先方に伝えるためにも、担当業務や担当範囲は明確に記載しておくことは当たり前のことですが重要になってきます。

 

2位:「記載内容を精査して分かりやすく簡潔に記載すること」

就業歴が長いと経歴も作品も多くなりがちですが、ときには内容を精査して簡潔に伝えることも重要です。

いただいたコメントの中でも

・出来る限りシンプルに、見やすく、分かりやすいを重視(2Dデザイナー・イラストレーター/40代)
・出来るだけ短く簡潔な記述を心がけています。ただ長くても読み手が疲れてしまうと思うので..(プランナー(企画職)/20代)
・採用ご担当者は1つの応募に時間をかけられないと思っているので、短文で伝えられるように気を付けておりました。(デバッガー/30代)

など、読み手である先方のことを考えて内容や記載方法を工夫していたという声が多くありました。

 

その他にもさまざまなコメントが集まりました。

・自身が何を長所としているか、その後の面接を見据えての強み・弱みなどを記載する。過大も過小もしない(自分のためにも先方のためにもならないため)(事務・アシスタント/30代)
・誇張しないこと。(プランナー(企画職)/20代)

など、「自身のスキルやアピールポイントを誇張せず正確に伝えること」をあげたメンバーが複数いました。もちろん誇張して伝えることは就業後のミスマッチにも繋がりやすいのでNGですが、なかにはとても良い経験をお持ちなのにそれを十分にアピールできていないというケースもあります。

面接時にアピールできる実務経験については下記の記事でもご紹介しているので、ご自身の経験と照らし合わせながら読んでみていただけると良いかと思います!

 

他にも「自身のアピール」という観点については、一見自身の弱みに感じているところも視点を変えれば強みになりうるという意見もいただきました。

・強みは見せつつ、弱みは「逆の発想」で見せる。単純に言うと「長所も短所も表裏一体」なので、短所はネガティブにならないようにする。これで強みが1つ増えるので。(プランナー(企画職)/30代)

 

また、ポートフォリオについては掲載作品や企画に対してただ載せるだけではなく、そこに込めた意図をあわせて記載するという回答もありました。

・どういった考えでそのデザインが組みあがっていったのかの説明を入れる(2Dデザイナー・イラストレーター/40代)
・どの人に向けてどう届けたいのかを重点的に分かりやすく簡潔にまとめること(プランナー(企画職)/20代)

各メンバーが自分なりにさまざまな工夫をして書類を準備し、転職活動に臨んでいたことが分かりますね。これから転職活動をされる皆さまの参考になる意見があれば幸いです。

Q4.ポートフォリオに掲載していた作品ジャンルを教えてください。

最後に、職務経歴書にくわえてポートフォリオを作成していたメンバーに「ポートフォリオに掲載していた作品ジャンル」を調査しました!

デザイナー編

2Dデザイナーのなかでは「キャラクターデザイン/イラスト」を挙げるメンバーが多かったです。Confidence Creatorの保有案件でもキャラクターに携わる現場は複数あるので、イラスト制作スキルが分かるととても良いといえます。

オリジナルキャラクターはもちろん、最近はIP作品のタイトルやコラボイベントなども多いので既存キャラクターの絵柄寄せイラストなどもあると重宝します。

 

また、2番目に多かったのが「UI・ロゴ・バナーデザイン」です。

ソーシャルゲームなどはイベント施策も頻繁に行われるので、それに際してイベントロゴやバナーを作成することも多いです。季節感のあるデザインやパッと見で目立つデザインが作れるか、それらをどのくらいの時間で作成したか、などが分かると現場参画後の業務イメージをしてもらいやすいかと思います。

3Dデザイナーでは「キャラクターモデリング」「モーション」の回答が多くあがり、モーションの回答では「ゲームモーションリール」を動画で見せるというコメントもありました。

3Dまわりの制作は実際にどう動くのかが重要な指標になることも多いため、制作物を動画で見せることも多いことが分かりました。

なお、2D・3D問わず回答されたのが「デッサン/クロッキー」でした。

2Dでも3Dでも基本的な描写力や構造把握能力は重要になってくるため、デッサンやクロッキーで基礎画力をアピールするというメンバーが多かったです。

 

シナリオ編

シナリオについては各選択肢が満遍なく回答された印象ですが、「ストーリー本文」「世界観・キャラクター設定」の回答が比較的多いという結果になりました。

ただ特徴としてはどれかひとつだけの回答を選択したメンバーは少なく「プロットとストーリー本文」「ストーリー本文と世界観・キャラクター設定」など複数回答をしているケースが多くありました。

実際の現場でもプロットを書いてからストーリー自体を考える、など一連の流れで作業することも多いと思われるので、応募時点で各フェーズのスキル感が分かると良いかと思います。

 

プランナーなど企画職編

企画ポートフォリオを作成したメンバーからは、「ゲーム企画(概要)」「過去担当作品の紹介」を掲載したという回答が多かったです。

なにかアピールしたい自作企画があればそちらを掲載するのも良いですし、新しく企画を考えるのは状況的に難しい……などあれば過去に担当した作品の紹介ができればそちらを載せて自身がどこを担当したのかを明記できるとご経験をアピールしやすいです。

その他コメントのなかには「リズムゲームの譜面」という回答も。

特定のジャンルで活躍されてきた方はそのジャンル特有の内容を掲載するのも、自身のスキルをアピールする有効な手段になりますね!

おわりに

今回はコンフィデンス・インターワークスで働くゲームクリエイターたちが、転職活動をしていたときに用意していた資料(主に職務経歴書やポートフォリオ)についてご紹介しました。

転職活動をする際には必ず必要になってくる書類なので、皆さまの転職活動の参考になるご紹介ができていれば幸いです。

そして転職活動をされる際は、ぜひ当社が運営する案件検索サイト「Confidence Creator」であなたのスキルや希望にあった案件があるか探してみてください!あなたのご経験をヒアリングし、最適な案件をご提案するための面談も随時承っております。


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