ノウハウ

24.11.29

ゲームプランナーのポートフォリオの作り方やポイントを解説!

ゲームプランナーを志望している方は、ポートフォリオの提出を求められたことがあるのではないでしょうか。そもそもポートフォリオとは何なのか、どのように制作したらいいのか分からないという人も多いと思います。

この記事では、ゲームプランナーを志望している人に向けて、ポートフォリオの制作ポイントやゲームプランナーだからこそ重視される点などをご紹介します。

ポートフォリオに入れるべき内容

ゲーム業界では、職種ごとに業務内容や必要なスキルが異なるため、ポートフォリオの内容もそれに合わせる必要があります。
ここでは、ゲームプランナーのポートフォリオに入れるべき項目を3つご紹介します。

①自己紹介

自己紹介はポートフォリオにおける必須項目です。

自身の簡単なプロフィールの他に、使用可能なツールを簡潔にまとめましょう。
スペースに余裕がある場合は、これまでプレイした中で特に印象に残っている作品を記載しても良いでしょう。

②これまでの成果物

実際にゲーム開発を行ったり、一部でも自作したものがある場合は、成果物を記載し、制作にかかった時間や使用したツールを同じページにまとめます。

また、他者と共同で開発を行った場合は、自分の担当した部分の明記は忘れないようにしましょう。

③ゲームの企画内容

ゲームプランナーにとってポートフォリオは「企画力をアピールする」役割を持つため、最も重要な部分といえます。

これまでに作成したことがある方はその作品を載せてもよいですし、作成したことが無い方も簡単なものでもよいので1つは用意しましょう。

企画書の内容としては

・コンセプト、世界観、ジャンル
・ゲームシステム
・キャラクターやアイテム
・マネタイズ方法


などを入れます。

また、できるだけ応募先の企業が得意としているジャンルに近しいゲームを企画することが望ましいでしょう。この部分に相違があると、子供向けアクションゲームを得意としている企業に、大人向けホラーゲームの企画を提出しても「なぜうちの会社に?」と思われてしまいます。

作成ポイント

ポートフォリオに入れるべき内容を抑えたうえで、作成の際に気を付けるポイントを4つご紹介します。

①簡潔に伝えたいメッセージを1ページ毎に決める

まずは、提出するページ数に気をつけましょう。
多ければ良いというわけではないので、本当に伝えたい要点を明確にし、多くてもA4用紙で10枚程度の内容でまとめます。

また、中身だけでなく、提出書類としての完成度も重要です。見栄え、分かりやすさを意識してまとめ上げ、文字の大きさや色、レイアウトを工夫してみてください。

②他人の評価がある作品を加える

賞を受賞した、イベントに出展したなど、他人から評価された作品があればより良いです。
自分が良いと思っていても、他人から見れば魅力を感じなかったり、反対に自分で自信のなかった作品でも他人から見れば優れている作品であると評価されることもあります。

まだコンテストに応募したことがない人は身近な経験者に一度作品を評価してもらいましょう。

そして、実際に他人からもらった評価やそれに対する改善点や気づきなどをポートフォリオに盛り込むことで、実際にプランナーになったときにPDCAを回す力があることをアピールすることもできます。

③会社への利益が明確にわかる企画を立てる

ゲームの売上は、会社の利益に直結するため、ポートフォリオを見る際に企業は「会社の利益になる企画か否か」を重視しています。素晴らしい発想でも、利益が考慮されていなければ選考を通過できません。

利益を上げるためには「そもそもユーザーがプレイしたいと思えるか」が重要になりますが、そのためにはプレイヤーのニーズや市場動向を把握する必要があります。

そして、ポートフォリオを作成する際には、ユーザーの獲得数や離脱率、課金率など数字やデータを用いて説明することで説得力を持たせることができると同時に、採用担当者にも「売上も考慮してゲームを企画してくれる」と印象付けられるでしょう。

④自己PRや将来のビジョンを掲載する

氏名などの基本情報の他に、自己PRや将来のビジョンを載せるのもポイントです。

ゲームプランナーは、ゲーム開発におけるすべての工程・クリエイターと関わり、各工程の橋渡し役であり調整役です。そのため、これまでの経験のなかで、自分が先頭に立ってチームを動かした経験や、チームが円滑に動くような行動など、プランナーの業務と照らし合わせながら合致することを記載しましょう。

▼プランナーの仕事内容はこちらの記事で詳しく解説しています!



また、将来のビジョンとして、自分が将来どのようなゲームプランナーを目指していて、それに向けてどのようなことを習得しようとしているのかをまとめます。
もちろん、ご自身の中の目標や夢をそのまま書いてもよいですが、応募する企業が求めている人物像を参考にすることで、採用担当者に入社後の姿をイメージさせやすくするのもポイントです。

アピールするべきスキル

ゲームプランナーのポートフォリオにおいて、どのようなスキルをアピールすればよいのかを理解しておくことが必要です。その上でどのような点を重要視されているのか、4つのスキルごとに紹介します。

①ユーザー目線で企画を作る力

企画を作る力はゲームプランナーにとっては必須ですが、自分が作りたいゲームを作るのではなく、「どんなゲームがユーザーに求められているのか」といったユーザー目線で企画設計をするスキルが求められます。

そのためには市場の分析が欠かせません。現在のゲームのトレンドは何か、ユーザーはどんなゲームを求めているのか理解し、どう企画を設計してきたのかをアピールしましょう。

②採用してもらう交渉力

どんなに優れた企画を思いついても、社内外の人が納得するように伝える技術を持っていなければ実現することは難しいです。自分の主張だけを通すのではなく、メリット・デメリットを論理的に説明することが重要です。

また、これまで実際に上司や周りの人を説得してきた経験を書くことで、自分の説得力をアピールできます。

③進捗管理におけるマネジメント力

ゲームプランナーは、ゲーム制作の納期を守るために、社外の人間も含めてプロジェクトに関わる人をマネジメントする能力も必要です。常にチーム全体に気を配ってコミュニケーションを綿密に取りつつ、適切にマネジメントできるスキルがあることが求められます。

そのため、自分が進んでやったことだけではなく、周りを動かしてゲーム開発をどう進めていったのかという経験を書くと好印象を得られます。

④分析力

ゲームプランナーは数字に強い意識を持たなければなりません。
開発前はどのくらいのユーザーが遊んで利益はどの程度だせるのかを考え、リリース後はユーザーの起動回数やアプリダウンロード数などから改善を重ねていく必要があります。

そのため、実際の売上や利益を予想し、その目標をクリアできたのかという経験があれば書くと良いでしょう。

▼ゲームプランナーに求められるスキルはこちらの記事で詳しく解説しています!

まとめ

本記事では、ポートフォリオ作成のポイントと作成に必要なスキルについてご紹介しました。

ゲームプランナーのポートフォリオはデザイナーのポートフォリオとは異なり、デザイン能力よりもビジネス的な側面が重視されています。自分だけが考えた独創的な企画に加え、しっかりと売上や利益を上げられそうな企画を載せたポートフォリオを作ることが重要です。

企業や職種によってポートフォリオを作っておくことは大変ですが、就職活動や転職活動をする際には提出を求められなくても良いアピールポイントになるため、今回の記事を参考に作ってみてください。


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