業界知識

24.04.12

ゲームの安心・安全を守る!ゲームマスターってどんな仕事?どうやってなる?

ゲームマスターとは、オンラインゲームを中心に「ユーザーにゲームを安心・安全にプレイしてもらう」ことを目的とした、いわば「ゲーム内の監視役、進行役」のような役割の人のことを言います。略して「GM」と言う場合もあります。

本記事では、ゲームマスターの仕事内容やなり方、ゲームマスターの経験をどのように活かせるかなどについてご紹介します!

ゲームマスターとは

ゲームマスターとはゲーム内の監視役・進行役のような役割の人と言いましたが、もう少し具体的に説明すると「ゲームにおける悪質プレイヤーの動きを監視・調査・制限し、トラブルを解決する役割」といえます。

例えば、ゲーム内で動けなくなったプレイヤーの救助や不具合対応、投稿内容の調査・確認を行ったり、サーバーの監視やゲーム内のパトロール、不正行為の取り締まりを行ったりします。

ゲーム内でイベントがある時にはその企画・進行を行うこともあります。
特に、同時に数百~数千人がプレイすることもあるMMORPGなどでは、無くてはならない存在といえるでしょう。

▼「MMORPGとは?」という方はこちらの記事もご覧ください!
全世界とつながろう!MMORPGって何?

参考

https://ragnarokonline.gungho.jp/support/gamemaster.html
https://secure.playonline.com/ff11/rule/policy.shtml

ゲームマスターの仕事内容

ゲームマスターの主な仕事は①カスタマーサポート対応、②不正調査と分析、対策の考案、③ゲーム開発プロジェクトへの提案・交渉の3つに分けられます。

①カスタマーサポート対応

カスタマーサポート対応では、プレイヤー間トラブル・規約違反・アイテム消失の救済などの対応を行います。これらの問い合わせに対してメールや電話対応を行ったり、リアルタイムにチャットで返信をしたりします。

規約違反に関する調査や懲戒対応については、定められたポリシーに基づいて対応され、安心・安全なコミュニティ作りを行います。

②不正調査と分析、対策の考案

調査やパトロールについては公開されていないため詳細は分かりませんが、基本的には一般のユーザーからは見えないように(姿を隠して)調査・パトロールを行っているようです。

実際にゲームをプレイしての調査・パトロールだけでなく、プログラミングやデータ分析を活用した調査も行われています。

ゲームマスターはこのようにして収集したデータや、カスタマーサポート対応によって寄せられた意見・要望、不具合報告メールをまとめ、開発チームに報告します。

③ゲーム開発プロジェクトへの提案・交渉

開発チームに報告を行う際に、ゲーム開発プロジェクトに参加して新規提案を行うこともあります。新規提案だけでなく、データなどをまとめたものを基に不具合やトラブルを未然に防ぐよう対策をしていると考えられます。

ゲームマスターの仕事内容や権限はタイトルによって大きく差があるようで、中にはゲーム開発責任者やマーケティング責任者、マスメディア対応者などがゲームマスターを担当することもあるようです。

ゲームマスターになるには?

ここでは、ゲームマスターの求人はどのくらいあるのか、求人に応募するにはどのような経験が必要なのかについてご紹介します。

求人はあまり多くないがチャンスはある

結論から言うと、「ゲームマスター」としての求人はあまり多くなく、公開されている求人ではなかなか見つけられないかもしれません。

しかし、ゲームマスターの仕事では、プログラミングや3DCG制作のような専門スキルはあまり求められないため、「専門スキルがないから絶対になれないんだ…」ということはありません。

また、業務内容がカスタマーサポート対応などがメインのため、「どうしてもゲームマスターになりたい!」という方は、カスタマーサポートや運営プランナーといった職種の求人を見てみると、ゲームマスターに近い業務を行えるかもしれません。

求められる経験は?

ゲームマスターになるのに求められる経験としては、

・ゲームの運用経験
・CS(カスタマーサポート)経験
・ゲームに関する不正行為の調査や対策業務の実務経験
・コンテンツ改善のための情報収集や分析、提案の経験
・文書作成能力

などが挙げられます。

データ分析を行うため、SQLを使ったデータ集計経験を求められる場合や、MMORPGなどの大規模通信を必要とするオンラインゲームで行う仕事であることから、PC・サーバー・ネットワークに関する知識を求められる場合があります。

ゲームマスターの対応はポリシーに基づいて行われますが、どのような行為が違反となるのかを理解したり、迅速に判断・対応するためにも、自身でもMMORPGなどをプレイしておくと良いでしょう。

ゲームマスターの経験はどう活かせる?

ゲームマスターの業務を行った後はどのようなキャリアパスがあるのでしょうか?

ゲームマスターの経験が活かせる仕事としては、SNS運用担当(プランナー)やゲームの運営プランナーなどがあります。

SNS運用担当(プランナー)は、ゲームの公式アカウント運用やユーザーコミュニティの戦略策定などを行います。そのため、ユーザー(プレイヤー)の動向や傾向を把握したり、ゲームプレイに関するさまざまなデータ分析の知識や経験が役に立つでしょう。

ゲームの運営プランナーは、顧客動向や売上の管理・分析・改善、アイテムなどのショップ販売の設定や販売物の更新などを行います。ゲームマスターの経験は、問い合わせ窓口で対応しきれなかった問題の対応や、アップデートのメンテナンス対応や不具合発生時の緊急対応、イベント・キャンペーンなどの企画、運営といった業務で活かせるでしょう。

まとめ

本記事では、

・ゲームマスターとは、プレイヤーが安心・安全に遊べるようにゲーム内をパトロールしたりトラブル対応をする人
・ゲームマスターの求人は少ないが、高度なクリエイティブスキルはあまり求められないためチャレンジしやすい
・ゲームマスターを経験した後は、SNS運用やゲーム運営プランナーといった職種にステップアップも可能

といったことをご紹介してきました。

ゲームマスターとしての経験を積むことで、SNS運用や運営プランナーへステップアップの可能性も広がるので、オンラインゲームをプレイするのが好きな方や、コミュニティ運営などに興味がある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか!

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