業界知識

22.11.21

自宅でもできる?幅広い分野で注目されているモーションキャプチャ

「モーションキャプチャ」という言葉を聞いたことがありますか?モーションキャプチャとは、近年注目されている3D技術です。この技術はゲーム業界だけでなく様々な分野で導入されています。一体どんな技術なのでしょうか?

モーションキャプチャとは

モーションキャプチャとは、人間などの「動き」を測定してデジタル化し、コンピューターに取り込む技術のことです。

仕組みとしては関節など、人体の動作の特徴となる部位の位置と動きを記録することで人の「動作」を記録します。関節などに「マーカー」と呼ばれる印を付け、カメラやセンサーを使ってその動きと位置を3次元で測定し、データ化して記録します。

その記録を3DCGキャラクターなどに反映することでロボットのように機械的ではない、リアリティのある動きを表現できます。この技術はゲーム業界だけではなく、医療・スポーツ業界でも活用されています。

さまざまなシチュエーションで用いられる測定方法

測定方法には、「光学式」「慣性式」「磁気式」「機械式」などがあります。その中でも現在最も活用されている「光学式」と「慣性式」の2つを紹介します。

光学式とは、複数のカメラを使ってマーカーの位置を特定するシステムで、位置測定の精度が高く、今最も幅広い分野で活用されているシステムです。カメラから赤外線が発光し、マーカーがその光を反射することで、位置を特定します。

慣性式とは、体に装着した慣性センサーから加速度や地磁気などの情報をあらかじめ制作しておいた骨格モデルにあてはめることで体の動きを測定するシステムです。光学式ほど正確ではありませんが、場所を問わずに使用できるので、光学式よりも狭い自宅などの空間で測定が可能です。

どんなゲームに活用されたのか

ダンスやフォームチェックにも!ゲームでの活用例

ゲーム業界で活用される場合、キャラクターの動きに説得力を持たせるためや、作業効率を向上させるといった目的で活用されることが多いです。

『ウマ娘 プリティダービー』の目玉の一つであるウイニングランのダンスシーンでもモーションキャプチャが活用されています。
有名な「うまぴょい伝説」という曲のダンスを踊るシーンですが、このシーンは実際に人間が踊ったものを光学式のモーションキャプチャシステムで情報を3Dデータ化し、キャラクターに落とし込むことでよりリアルなダンスシーンの動きを再現することを可能にしています。

また、KONAMIの人気野球ゲームである『プロ野球スピリッツ』や『パワフルプロ野球』でも、打者の打撃フォームや投手の投球フォームなどを再現するために活用されています。 1回データをとるだけで、二つのゲームのどちらにも対応することができ、効率化が図られています。

Vtuberやスポーツでも?ゲーム業界以外でも活用できるのか

モーションキャプチャ技術はゲーム業界以外でも活用されています。

ゲームと近しいジャンルでは映画のCG制作に使われており、モーションキャプチャ技術は映画制作のために開発されたとも言われています。また、最近話題のVtuberにもモーションキャプチャ技術が活用されています。

また、スポーツ業界でもフォームを確認するために活用され、自分のフォームにズレがないかなどを可視化することができます。また、フォームにケガのリスクがないかなどを確認するためにも使用されており、医療業界でも注目されています。

モーションキャプチャ技術を身に付けることで将来のキャリア選択の幅も広がりそうです。

個人でもできる?スーツやカメラなどはいくらかかるのか

モーションキャプチャ技術は個人でも使うことができます。光学式なのか慣性式なのか、グローブやスーツなどどの程度揃えるのかという状況次第で値段は大きく変わりますが、グローブ・体に付けるボディセンサー・ソフトウェアなどを使用するものとすると、比較的安価なもので20万円~40万円程になります。従来では数百万円かかっていたものなので、私たちの手に届く価格にはなってきました。

上記で想定したモーションキャプチャは慣性式ですが、光学式であればカメラ・スタジオレンタル代などが必要になり、さらに高いクオリティを目指そうと考えている方はカメラを何台も用意しなければならないため、1000万円程かかる場合もあります。
使用できる予算や、どの程度のクオリティを求めているのかを検討してから機材を購入すると良いでしょう。

また、気軽にアバターを動かせるモーションキャプチャソフトも存在し、vtuberを少し体験してみたいという方にはおすすめです。

まとめ

モーションキャプチャ技術は私たちの身近な場所でも活用されていて、そんなところにも使われているのかと驚いた人も多いのではないでしょうか。

先ほどの『ウマ娘 プリティダービー』のゲームを開発した大手ゲーム会社であるCygamesは大阪に世界最大級のモーションキャプチャ専用スタジオを設立し、コンテンツのクオリティーを高めるためにも今後積極的に活用していくとしています。

今後ますます需要が高まっていくであろうモーションキャプチャ技術に、是非注目してみてください。

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