こんにちは、QOGL+編集部です。
ゲームや映画、アニメなど昨今ではさまざまな作品に3DCGが用いられています。3DCGを利用することで、キャラクターが実際の人間に近い動きをするなど表現の幅がグッと広がり、作品への没入感も高まります。
本記事ではゲーム分野における3DCG制作で使用されるツールのなかで、コンフィデンス・インターワークスが保有している案件でもよく必要とされるツールを5つピックアップしてご紹介します。
ゲーム業界と繋がりの深い弊社の実際の案件をもとにしていますので、ご自身のスキルがゲーム業界での転職に活きるのかどうかを知る参考にしていただけますと幸いです!
さっくりと読める記事ですのでぜひ最後までご覧ください!
3Dデザイナーについて知りたい方はこちらの記事で仕事内容などを紹介しています。
この記事の目次
1.Maya
https://www.autodesk.co.jp/products/maya/overview
▼ 概要
MayaはAUTODESK社が販売している、プロフェッショナル向けの3Dソフトウェアです。
キャラクターや背景だけでなく、アニメーションやエフェクトまでMaya1つで制作できます。キャラクターもアニメ調のものからフォトリアルなものまで幅広いテイストで表現できるのも特徴です。
Maya使用作品例:『バイオハザード7 レジデント イービル』『ホグワーツ・レガシー』
コンフィデンス・インターワークスの案件の中でもMayaはよく必要とされるスキルのため、3DCG案件に携わるためには必須とも言えるツールです。
▼ 関連のある職種
・モデラー(背景、キャラ)
・モーション、エフェクトデザイナー
・3Dデザイナー
・アニメーター
・レベルデザイナー
・コンポジット
特に背景モデラーやキャラモデラーの多くの案件でMayaの使用経験が必要とされています。
▼ 料金
月額プラン :36,300円(税込)
1年プラン :286,000円(税込)
3年プラン :858,000円(税込)
月額プランの他に1年プランや3年プランもあり、月額プランより1年プランや3年プランの方がお得に利用できます。また、30日間の無料体験期間も用意されています。
2.Unity
▼ 概要
Unityはユニティ・テクノロジーズ社が開発した最先端のゲームエンジンで、マルチプラットフォームに対応している点が特徴です。
3Dモデルやエフェクトの作成だけでなく2D表現やUI作成も可能で、どちらかというと2D表現を得意としています。スマホゲームは2Dのものも多いためスマホゲーム開発で特に多く利用されています。
また、Unityアセットストアという機能を利用することで自作が難しい3Dモデルやアニメーションを簡単にダウンロードできるようになり、プロ以外の人でもゲーム開発がしやすくなりました。
Unityアセットストアとは拡張機能が豊富に販売されているショップのことで、ストアで提供されているアセットは一部を除いて商用利用が可能です。アセットは3Dモデルや2Dモデルだけでなく、テクスチャやアニメ・オーディオ素材まで揃っています。さらに拡張機能(アドオン)やプラグインも豊富なため、自分のスキルや制作したいものに応じて自分好みの開発環境にカスタマイズできます。
Unity使用作品例:『ポケモンGO』『Among Us』
▼ 関連のある職種
・モーション、エフェクトデザイナー
・レベルデザイナー
・スクリプター
・コンポジット
・クライアントエンジニア
モーション、エフェクトデザイナーはUnityを使った制作だけでなく、他のツールで制作した素材を組み込む用途でUnityを使用することもあるため、Unityを使った組み込みの経験があると歓迎されます。
▼ 料金
Unityは各プランによって料金が異なりますが、ここでは2つのプランをご紹介します。
・Unity Personal:無料
体験版のようなイメージで、最新バージョンのエディターに触れることができます。Unityの使い方を学びたい方や個人での開発を行う方向けです。
・Unity Pro :月額24,420円(税込)
※年間プラン月ごとの支払いの場合
Unity Proより上のグレードのプランから商用利用が可能になります。AR/MRのためのオーサリングツールが利用できるほか、カスタマサービスを優先的に受けられるようになります。
3.Unreal Engine
https://www.unrealengine.com/ja/unreal-engine-5
▼ 概要
繊細なグラフィックの表現やパフォーマンスが重視されるゲームの開発を得意としており、容量の重たいPCゲームやコンシューマーゲームなどの大規模開発によく使用されます。UnrealEngineも3Dモデル制作からマップ制作、アニメーション制作までできる総合的なツールです。
また、UnrealEngineの特徴として「ブループリント」という機能があります。通常、プログラムを実装するためにはC#やC++というプログラミング言語を使用しますが、ブループリント機能は、「ビジュアルスクリプトを使用して直感的に実装できる」ため、難しいプログラミング言語をマスターせずとも直感的に・簡単に・速くプログラムを実装できます。
Unreal Engine使用作品例:『Dead By Daylight』『Fortnite』『VALORANT』
▼ 関連のある職種
・モデラー(キャラクター、背景)
・プログラマー
・レベルデザイナー
・アニメーター
▼ 料金
・スタンダードライセンス:無料
ダウンロード、利用ともに無料です。スタンダードライセンスでもUnrealEngineのすべての機能と学習教材、コミュニティによるサポートを受けられます。制作したゲームによって収益を得た場合は規定に基づきロイヤリティを支払う必要があります。
スタンダードライセンス以外には、非ゲーム分野のプロフェッショナル向けの「エンタープライズ プログラム($1,500シート/年)」と、ゲーム開発のプロフェッショナルやスタジオ向けの「カスタムライセンス(金額は条件により異なる)」があります。
4.Substance 3D Painter
https://www.adobe.com/jp/products/substance3d-painter.html
▼ 概要
Adobe社製のソフトで、3DCG制作における「テクスチャ(表面の模様・凹凸などの質感を表現すること)」作成の工程で活躍します。
一般的にテクスチャリングは、Photoshopなどのソフトを使い表現したい素材(木目や汚れなど)の画像を作成し、それをモデルに貼り付けるという方法で行われます。
しかし、Substance 3D Painterであれば、別のソフトを経由せずともSubstance 3D Painter自体に入っている木目などの素材を使用し、そのまま直接モデルに汚れなどの模様を描き込むことができるので、より自由度が高く作業できます。
▼ 関連のある職種
・モデラー(キャラクター、背景)
・3Dデザイナー
・モーションデザイナー
▼ 料金
Substance 3D Designerは単体での販売は行っておらず、他のソフトとセットになって販売されているプランの購入が必要です。
・Substance 3D Texturing:月額2,398円(税込)
Substance 3D Texturingは、Substance 3D Painterの他に
- Substance 3D Sampler
- Substance 3D Designer
- Substance 3D Assets
が利用できます。
・Substance 3D Collection 個人版:月額6,028円(税込)
Substance 3D Collectionは、Substance 3D Texturingで使用できるソフトに加えて
- Substance 3D Modeler
- Substance 3D Stager
が利用できます。
各ツールでできることの詳細は公式サイトをご確認ください。
また、どちらのプランも30日間の無料体験が可能です。
5.ZBrush
https://oakcorp.net/pixologic/
▼ 概要
ZBrushは株式会社オークが販売するモデリングやテクスチャリングに特化したデジタルスカルプトソフトウェアです。ゲーム開発だけでなく、映画制作や自動車デザインなど幅広い分野で使用されているアーティスト向けのツールです。
スカルプトとは粘土造形のように3Dモデルの形状を制作する方法のことです。一般的なモデリングではポリゴン(多角形データ)を組み合わせて形を作りますが、ZBrushの場合は粘土をこねるような感覚でより直感的な作業を可能にします。
また、作成したモデルに直接色を付けたり金属やガラスといった質感の表現を施すことができるのも特徴です。
▼ 関連のある職種
・モデラー(キャラクター、背景)
・モーションデザイナー
▼ 料金
ZBrushは永続ライセンス、サブスクリプションなどいくつかのプランがありますが、ここでは2つご紹介します。
・新規ZBrush2023 永続ライセンス :120,000円(税別)
・新規ZBrush サブスクリプション1年間 :48,000円(税別)
永続ライセンスの場合、無料アップグレードは含まれないため追加機能のアップグレードを受けるにはアップグレード版を購入する必要があります。
サブスクリプションは1年間適用されるライセンスで、アップグレードがあった際は追加購入の必要なく新機能が利用できます。
その他のプランについては公式サイトをご確認ください。
さいごに
今回はゲーム業界の3DCG制作でよく使用されているツールを5つご紹介しました。
モデリングからエフェクト作成まで一貫して対応できるツールはもちろん、作品のクオリティを上げるために特定の分野に特化したツールなど、3D制作にはさまざまなツールが使用されています。
全体的なスキルを身に着けるもよし、ある分野のスペシャリストになるもよし。ゲーム業界の多数のゲーム会社様とお取り引きしているコンフィデンス・インターワークスだからこそ、皆さんそれぞれに適したご支援ができますので、是非お気軽にご応募ください!