
8番ライクというゲームジャンルをご存じでしょうか。
8番ライクは脱出ホラーゲームである『8番出口』に似たゲーム性をもつジャンルのことです。
本記事では、8番ライクの特徴や将来性についてお伝えしていきます。
8番ライクとは
8番ライクは、異変を見つけて回避しながらゴールを目指すことがゲームの目的であり、特徴のゲームです。陰鬱としたビジュアルやパニック系などさまざまなホラー要素を含んでおり、スマホでプレイする形式が多くリリースされています。
8番ライクの起源は、2023年11月にリリースされた『8番出口』です。『8番出口』は、閉塞感のあるゲーム性となり、今も続々とフォロワーゲームが公開され続けています。また、2024年5月には新作である『8番のりば』がリリースされ、『8番出口』同様、ネット上で話題となりました。
8番ライクは、「異変」によるゲームオーバーも存在するため、クリアを目指すなら異変は深追いせずすぐに引き返すことが基本となります。また、リトライ回数が減るなどのペナルティはなく、進行状況がリセットされるだけで一度クリアした「異変」(仕掛け)は再出現しない仕様です。
そのため、あえて異変を探索するという楽しみ方もあります。
他ジャンルとの違い
8番ライクはホラーゲームにおけるサブジャンルの1つですが、他ジャンルとどのような違いがあるでしょうか?
今回は、同じホラーゲームの中でも8番ライクと大きな相違点のある3つをご紹介していきます。
①ウィザードリィライク
ウィザードリィライクは複数人のパーティー制でゲームを進めることや、主に世界観はファンタジーで描かれることが特徴です。起源となっている『ウィザードリィ』は、現在のロールプレイングゲーム(RPG)の発展に大きく影響した作品です。
『狂王の試練場』や『ダイヤモンドの騎士』などがウィザードリィライクに分類されます。
そして、8番ライクは1人でゲームを進めていく点が、ウィザードリィライクと異なります。
②ダーケストライク
ダーケストライクは、ミッションが課せられることや、主にファンタジー、ダークファンタジーの世界観で描かれることが特徴です。起源となった作品は『ダーケストダンジョン』で、仲間を集めて迷路を探求するゲーム性があります。
『Darkest Dungeon』などがダーケストライクの作品です。
そして、8番ライクはミッションをクリアすることが目的ではない点が、ダーケストライクと異なります。
③メトロイドヴァニア
メトロイドヴァニアは、広大かつ複雑なマップの探索がメインであり、アドベンチャー性が強いことが特徴です。ジャンルはアクションゲームで、『メトロイド』と『キャッスルヴァニア』の要素があるゲームを示します。
『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』や『オリとくらやみの森』などがメトロイドヴァニアの作品です。
そして、8番ライクはアドベンチャー性があるのではなく、ホラー性のあるゲームであるという点がメトロイドヴァニアと異なります。
▼メトロイドヴァニアについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
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関連職種
8番ライクも他のゲームと同じく、プランナーやデザイナー、エンジニアが制作に携わります。
8番ライクの中には2Dの作品も3Dの作品もあるため、デザイナーの方で8番ライク開発に興味のある方は、2D/3D両方の表現を身に着けていると良いでしょう。
また、8番ライクに興味のあるデザイナーの方は、下記でご紹介しているツールを使用できるようにしておきましょう。
制作ツール
8番ライクの開発に用いられるツールやゲームエンジンはさまざまですが、ここでは例として2つご紹介します。
①React
Reactは、コードの量と画面の完成度が比例するため、わかりやすくゲームを作っている実感を得やすいです。また、パフォーマンスが良く、画面を反映するスピードが早いことが特徴です。
構成がシンプルなため、ゲーム開発初心者の方にもおすすめです。
React公式サイト:https://ja.react.dev/
②Unreal Engine
Unreal Engineは2大ゲーム開発エンジンの1つで、3Dアクションゲームの開発に用いられ、まずお試しで作ってみたい方におすすめです。Unreal Engineは、ゲームエンジニアだけでなく、3DCGデザイナーも扱えることが求められる場合があります。
また、ダウンロードは無料ですが、作成したゲームの年間の売上額によって支払いが生じる場合もあります。
▼Unreal Engineについてはこちらの記事で詳しく解説しています!
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Unreal Engine公式サイト:https://www.unrealengine.com/ja
8番ライクの将来性
8番ライクは、比較的新しいゲームジャンルで、今後も多くの仕掛けが登場することが予想されます。8番ライクの起源である「8番出口」のシリーズは「8番のりば」で終了予定となっていますが、今後も他の開発者によって、さまざまなタイプの8番ライクがリリースされるでしょう。
そして8番ライクは、気軽にプレイできやり込み要素があるため、今後のゲームの需要に応えられると期待されています。
また、個人開発者も多いため、ゲーム開発をしてみたい人にもおすすめのジャンルです。
まとめ
本記事では、8番ライクについて、他ジャンルとの違いや制作ツールなどをご紹介しました。
スマホゲームが多い8番ライクは、リリース当初から現在まで手軽に楽しまれており、一度クリアした仕掛けは再出現しないことが魅力的です。
本記事を読んで8番ライクに興味を持たれた方は、ぜひゲーム開発に挑戦してみてください。
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